マッキントッシュと呼ばれた男

世界の覇者フリーメーソンを追って活躍する、
イギリス情報部員マッキンの戦いを描く。

アルアクサ殉教者旅団 05/28

2006年05月26日 | Weblog





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●マッキントッシュと呼ばれた男

MI6はその黒幕と組織の全貌を突き止めんと、
躍起になって居た

百年戦争膠着の狭間でフリーメーソンの
世界戦略 ロスチャイルドと水面下の戦い

マッキンは翌朝マリアを連れて新装なった
バンコック国際空港から、韓国キンボ空港に向かった。
その朝 バンコックは地下鉄開通の祭典で賑わい、
地獄ロードと言われた、空港までの国道十六号線も
かなり空いていた。

機内でマッキンはマリアに言った。
「チェンマイ 蔡霊新の持つマインドコントロールは、
かなりの威力の有るもののようだ。
すでに蔡霊新はマリアの天性的霊媒力を意識し、
恐怖し始めている。

必ず霊界通信があったら、忘れないように
メモ書きして置く事が大切だよ」

マリアはハッキリとこう言った。
「あの老人の怖さをわたしも感じたわ。
しかしわたしは彼をコントロールする事が出来る。
なぜかって。
彼はわたしに取って霊格の違う存在だからよ」

マッキンは何も答えず、ニューズウイークの紙面を
見詰めていた。

イスラエルの商業都市テルアビブのバス停付近で 
爆弾が爆発し、イスラエル人の女性一人が死亡し
約三十人が負傷した

パレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハ系の
武装組織「アルアクサ殉教者旅団」が犯行声明を
出した

イスラエル領内でのテロは、中部の港湾都市
アシュドッドで起きた自爆テロ以来の事件だった
テロは自爆ではなく、バス停付近の植え込みに
爆弾が仕掛けられていたとみられた

犯行声明はヨルダン川西岸などでイスラエル軍
によりパレスチナ武装組織のメンバーらが殺害
されたことへの報復だとしていた

次回

このニュースに付いてはマリアに何も言わなかった

ソウルは曇天の雨季真っ只中で、濃い霧に包まれ
道路の停滞が頻繁に起っていた

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メコン川の謎 05/21

2006年05月19日 | Weblog





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●マッキントッシュと呼ばれた男

MI6はその黒幕と組織の全貌を突き止めんと、
躍起になって居た

百年戦争膠着の狭間でフリーメーソンの
世界戦略 ロスチャイルドと水面下の戦い

そのほとんどが山に囲まれた辺境の街。

霧が多く発生することでも有名で、山間部に
ひっそりとたたずむ静寂な街並みは、
タイの秘境と呼ぶのに相応しい所であった。

ゴールデン トライアングル メコン川とルアック川を
境界線とし、タイ、ミャンマー、ラオスの3国が
接している黄金の角地帯。

東洋バンコック チェンマイ コネクション蔡霊新の
秘密のアジトは、ここにあった。

ロート洞窟は 約1kmも続く洞窟の内部に流れる川は
3層に分かれ、イカダで下ることができ動物の形をした
鍾乳石や貴重な壁画もある、所でもあった。
メーホンソン独特の高床式で藁屋根のちっぽけな
住まいてあった。

ここまでは配下の青年が古ぼけたコリアン製の
単車で先導してくれたが、全く摩訶不思議な魔窟
のような薄暗い森林の中を行く道筋だった。
それは入り込んだらまず出られない道であった。

マッキンは蔡霊新にマリアを紹介して言った。
「将来を担うモサドのポープだ」
蔡霊新は若々しい声で言った。
「楽しみだ」。

バンコックから逃げ出してこのアジトに居座って
もう三年になる。
その間多くの配下を失い悲しみは彼の頭髪を
真っ白にした。
マッキンを狙ったグレン・チェンバレンはその後
この地で、再トレーニングを受け、アヘン運び屋の
ボスとして、オランダ ハーグに居ると言う事だった。

マッキンは蔡霊新の差差し出す、配下でタイランド人と
北朝鮮系満州族の混血の、金陛覧からの情報ノート
の分析をおこなっていた。

マッキンは蔡霊新の配下でタイランド人と北朝鮮系
満州族の混血の、金陛覧からの情報の分析を
おこなっていた。

次回

マッキンは翌朝マリアを連れて新装なった
バンコック国際空港から、韓国キンボ空港に向かった

その朝 バンコックは地下鉄開通の祭典で賑わい、
地獄ロードと言われた、空港までの国道十六号線も
かなり空いていた

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ポーランド ナチのゲットー 05/14

2006年05月12日 | Weblog




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●マッキントッシュと呼ばれた男

MI6はその黒幕と組織の全貌を
突き止めんと、躍起になって居た

百年戦争の膠着の谷間でフリーメーソンの
世界戦略 ロスチャイルドとの水面下の戦い

「マリア、わたしは長い間プロとして今の仕事をし、
その事に大変名誉と誇りを持っている。
そして非常に強い直感力を養って来た。」
「マリアにこの業界で長生き出来た取って
置きの
秘話を話して置きたい」
と言ってこんな事をぼそぼそと話していた。

「世界中を旅しているといろんな事があるが、
孤独で寂しい気持ちが出たときが一番危険な
時だった。
特に女性の誘惑が一番怖かった。
自分の欲望に負けた時が、命の落とす時だと
言う戒めは絶えず持っていた。

人間でありながら人間の情念を超えて、
自制する心の癖を持つための努力こそ、
最大のプロとしての自分に対する使命感
だったのだよ。」

「自分との戦いをやりながら、それが仕事の
総てだった。
プロヘッショナルとはそう言うものだよ。
人間としての魅力を持ちながら、ある部分で
人間を超えた存在になる事は、とても悲しい話
なのだよ」

「六年前ロンドン ピカデェリーの地下鉄爆破で、
妻と子供三人を一気に失ったとき、アイルランド
解放戦線のテロリストに対する憎悪は、
我を失う程の強さだったよ」

「上司のクレーマーはその時こう言ったよ。

マック声を出して泣くんだ。
思い切り泣くんだよ。
それ以外救われる道はない。
と言って彼はわたしを抱いて、本当に心の
そこから大声で泣いてくれたよ。

そのクレーマーの人柄と心にわたしは
立ち直る事が出来たんだ。」
君のおとうさんとの付き合いは古い

きっかけはポーランドのナチのゲットーで、
SIS養成トレーニングセンターキャリラム
講習の時、収容所跡のガス室の前の壁を
叩いて号泣していた青年トーマスマンと
会った時の事なんだ。

わたしは何となく彼の肩を抱いて本当に
引き込まれるようにして泣いていたんだよ」

マリアの頬に涙のしずくが流れ、大きく
頷きながらしゃくる姿は尊いものであった

次回

翌朝ホテルで頼んだレンタカーでマッキンと
マリアはタイの北西部に位置するメーホンソン
に向かった


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ゴールデン・トライアングル 05/07

2006年05月05日 | Weblog





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●マッキントッシュと呼ばれた男

MI6はその黒幕と組織の全貌を
突き止めんと、躍起になって居た

百年戦争の膠着の谷間でフリーメーソンの
世界戦略 ロスチャイルドとの水面下の戦い

大きなホテルの割には人気の少ない所で
英国大使館にいる情報局員の指定した
ホテルであった。

夕刻六時過ぎであったが太陽が西日となって、
真っ赤に燃えチエンマイの町を赤く染めていた。

「マリア明日はチェンセーンから、ゴールデン・
トライアングル、メーサイの近くまで行って
蔡霊新と会う事になっている。

そこは麻薬の集積地で治外法権の所で、
とても不思議な東洋の魔窟だよ。」
「マッキン それはとても楽しみだわ。」
そう言ってマリアは窓の下から広がる
森林地帯に目をやった。

国境を抜けミャンマーえ向かう壮大な
歴史と数奇な運命が刻まれた地を感じると
マリアは確かに人生の転機を予感するの
であった。

そして改めてマッキントッシュを男として
見ている事に、気が付くのであった。

次回

マッキンは独特の直感でマリアの
心の動揺を知った
山岳民族の衣装を着たウエトレスが

チエンマイのワインを持って来た。
マッキンは静かにワインをすすって
話し始めた。

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