特選 ベストセレクション
ワールド ミステリアス クラブ
オーゼル マーフイ の世界
●マッキントッシュと呼ばれた男
MI6はその黒幕と組織の全貌を
突き止めんと、躍起になって居た
百年戦争の膠着の谷間でフリーメーソンの
世界戦略 ロスチャイルドとの水面下の戦い
「マリア、わたしは長い間プロとして今の仕事をし、
その事に大変名誉と誇りを持っている。
そして非常に強い直感力を養って来た。」
「マリアにこの業界で長生き出来た取って
置きの
秘話を話して置きたい」
と言ってこんな事をぼそぼそと話していた。
「世界中を旅しているといろんな事があるが、
孤独で寂しい気持ちが出たときが一番危険な
時だった。
特に女性の誘惑が一番怖かった。
自分の欲望に負けた時が、命の落とす時だと
言う戒めは絶えず持っていた。
人間でありながら人間の情念を超えて、
自制する心の癖を持つための努力こそ、
最大のプロとしての自分に対する使命感
だったのだよ。」
「自分との戦いをやりながら、それが仕事の
総てだった。
プロヘッショナルとはそう言うものだよ。
人間としての魅力を持ちながら、ある部分で
人間を超えた存在になる事は、とても悲しい話
なのだよ」
「六年前ロンドン ピカデェリーの地下鉄爆破で、
妻と子供三人を一気に失ったとき、アイルランド
解放戦線のテロリストに対する憎悪は、
我を失う程の強さだったよ」
「上司のクレーマーはその時こう言ったよ。
マック声を出して泣くんだ。
思い切り泣くんだよ。
それ以外救われる道はない。
と言って彼はわたしを抱いて、本当に心の
そこから大声で泣いてくれたよ。
そのクレーマーの人柄と心にわたしは
立ち直る事が出来たんだ。」
君のおとうさんとの付き合いは古い
きっかけはポーランドのナチのゲットーで、
SIS養成トレーニングセンターキャリラム
講習の時、収容所跡のガス室の前の壁を
叩いて号泣していた青年トーマスマンと
会った時の事なんだ。
わたしは何となく彼の肩を抱いて本当に
引き込まれるようにして泣いていたんだよ」
マリアの頬に涙のしずくが流れ、大きく
頷きながらしゃくる姿は尊いものであった
次回
翌朝ホテルで頼んだレンタカーでマッキンと
マリアはタイの北西部に位置するメーホンソン
に向かった
プログ マッキントッシュ 週刊
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オーゼル マーフイ 著
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