グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

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あきれたメガバンクの増資話

2008-10-27 10:18:48 | 時事
ここにきて、三菱UFJの1兆円増資の報道がなされた。ほかのメガバンクも同様に検討中という。これを受けて、本日の株式市場では軒並みストップ安をつけた。お粗末そのものだ。

懲りない面々というしかない。公的資金の注入を受け大型増資を軒並みしてようやく日本特有だった金融危機を乗り越え、やっと健全化の道を歩み始めたとおもったらこの始末。と小生が強調するのは、メガバンクの問題は根が深いのだ。

数年前までの不良債権処理の過程では、金融機関は持ち合い解消をすすめ株式市場の下落を大きく後押ししたわけだが、やっと健全化したと思ったらまた事業会社などとの持合を復活している。そしてここにきて相次ぎ外国大手銀行への出資を行いながら、今度は自分のところが増資しようというのだ。その付けはどこに来るか(増資株式をどこにはめ込むか)というと、おそらく一般投資家だろう。

邦銀の外銀大手への出資が優先株ですぐに評価損が出るということはないということだが、これも出資した先の体力次第ということ。

メガバンクは預金などの資産のかなりの部分を国債に投資しており、中小企業などへの融資にはかなり厳しいという。本来の融資機能を十分に果たせないまま、手前勝手に既存株主価値を損なう増資を行おうとする輩の気が知れない。おそらく金融庁も深く絡んだ話だろう。

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