グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

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村上ファンドが残したもの-疲弊した企業

2006-05-31 13:17:14 | Weblog
村上ファンドがTOBに応じて、株を放出するのは目に見えている。やはり役員を送り込むなどただの脅しで、高値売り逃げるための手段に過ぎなかった。それにしても阪急が提示する900円台の価格は高すぎる。普通に考えたら株主代表訴訟が起きてもおかしくないレベルと思う。そもそも400円台だった株価が、村上ファンドが買い占めることで高騰したわけで、その間企業の実態が変わったとか不動産価格が高騰したということはない。ということは買い取ったあと株価は下落する可能性が非常に高いとしか考えざるを得ない。TOBの応じる株主が殺到したら阪急はどうするのだろうと傍からでも心配になる。残るのは決して財務内容がしっかりしていない阪急の有利子負債の急増ということだ。阪急の株主にとっては気の毒な話だ。

ホリエモンと仲間たち

2006-05-27 09:24:40 | Weblog
ライブドア事件の公判の検察陳述を見ると、いかにも生々しくライブドアの利益操作が行われる経緯が述べられている。その過程はまるでゲームをしているような軽いトーンで決算の粉飾をしていく。何か空恐ろしい気分になってくる。ホリエモンと経営陣の若気の至りというものも一部にはあるが、なにかいわゆるヒルズ族の軽い金持ち拝金主義というものを感じる。ホリエモンがこの風潮を蔓延させたというより、むしろいわゆる六本木族を時代の英雄視し、彼らが世の中の勝者とする風潮をもたらしたわれわれみんなの責任というものもあるのではないか。

上場している新興企業の中には、決算修正や利益減額を繰り返し、今あらためてこれら新興企業への警戒感や見直し気分が出ている。英雄視する風潮にややブレーキをかけ、彼ら経営陣への警鐘という意味でも、ここで一度頭を冷やして世の中がいわゆる六本木族を見ていく必要もあるのだろう。

社会保険庁の悪弊は元から絶たないとだめ!!

2006-05-26 08:05:36 | Weblog
社会保険庁の性根は、長年の役人気質や監視機能の欠如から、もう腐っているのだろう。このままにしておいたら、我々国民の年金が危なくなる。とにかく解体が必要だ。小生は社会保険庁は数多くの不祥事や無駄遣いから解体されるものと思っていたが、なんと名前を変えて続くことになる法案が上程されているという。こんな不祥事が続く機関をそのまま存続させるなどとはとんでもない話だ。これでは国民の監視機能が働かない国かと思われてしまう。もう解体以外にない。

村上ファンドの罪深さ

2006-05-25 15:28:22 | Weblog
村上ファンドのやり方で、会社の経営がよくなるか、あるいは株式市場が活性化するかというと、さまざまな面でマイナス面が大きいということに気がつく。

1.高値売り逃げを狙うため、売り逃げられたあとはしごをはずされる。何を意味するかというと、村上ファンドが買ったからといって買う人たちは、儲からない可能性のほうが大きいということだ。そして彼らのみが高値掴みという羽目に陥る。高くなった株価は砂上の楼閣なのだ。

2.高値売り逃げを狙うため、無理難題な要求、支離滅裂な提案をして、経営を混乱させる作用が働く。決して既存の株主のためにならないのだ。

3.大義のない、儲け目的の村上ファンドによる買占めが株価変動を大きくして、市場を投機的にする。要するに健全な市場の育成を妨げるということだ。

4.企業が持ち合いなど過度に買い占め防止策に走り、株主構成が以前のゆがんだ構造に逆戻りし、グローバルスタンダードからさらに遠ざかる。

村上ファンドの罪は重い。

これから来る、値上げの嵐!!

2006-05-24 08:52:08 | Weblog
いよいよ、企業の値上げがどんどんやってくる時期に来た。これまで、抑えに抑えていた価格を消費の回復で、いよいよ上げることができる環境になってきたからだ。

日本たばこが税金の値上げの上に10円値上げ。マクドナルドは高級化路線と称して、全体を上げている。ワタミも食材の改善と称して価格を上げる。ただ、実際には品質の向上分とともに、単価をただ上げる部分もあることを消費者は忘れてはならない。高級化路線というのは曲者だ。実際この動きに便乗して値上げ部分が相当あるからだ。

特に5月に入って値を上げる動きが目立ってきたが、これからは値上げの嵐になりそうな気配を感じる。

ゼロ金利解除のタイミングを間違うと、遅きに失したというような過ちを犯しかねない状況にあることには十分注意しなければならない。

最終号43.独習で金融最難関資格(CFA,CFP,証券アナリストなど)連続一発合格の秘訣。

2006-05-23 06:49:22 | Weblog
Ⅳ.資格試験を受ける人へのメッセージ

・最後に―成功体験を満喫しよう

試験に合格したら、なんともいえない気持ちのよい達成感に浸って欲しい。成功体験など、そうそう何回もできるものではない。できるときに、十分それを味わっておくことだ。人生の中で、どうして失敗したかを反省するのも大事だが、こうして成功したという自信も何物にも代え難い。資格を取得した自分に誇りを持とう。この成功体験は、人生の中で貴重な財産になる。苦しい試練を乗り越えて得たものであればあるほど、後に大きな人生の糧になる。そしてその成功体験は、歳に関係なく、やろうと思えば誰でもできる。


42.独習で金融最難関資格(CFA,CFP,証券アナリストなど)連続一発合格の秘訣。

2006-05-22 09:42:01 | Weblog
Ⅳ.資格試験を受ける人へのメッセージ

・資格をとってから、新たなスタートだ。

資格をとって終りではない。資格をとってからが始まりだ。玉は磨きつづけなければ曇る。資格が取れたということは今後新しい理論や知識を吸収できるベースができたということ。せっかく資格をとっても後は日々の業務に追われ、知識吸収は新聞、テレビや雑誌だけでは苦労をして取った甲斐がない。絶えず絶えず、取った資格をベースに新しい理論や知識を取り込みつづける努力をしなければならない。それでこそ取った資格の価値も高まるというものだ。資格取得は、そのためのベースが自分にできたと思えばいいのではないか。

米国CFA協会がCFA会員に配布する機関誌ファイナンシャルアナリストジャーナルは世界最先端の投資理論が自分の机上で読めるし、WEB上では過去の論文のアーカイブも可能だ。世界一流の講師によるセミナーも内外で盛んに開かれる。まさに磨こうと思えばいくらでも磨ける機会を提供してくれている。これだからますますこの資格の価値が高まるわけだ。


村上ファンド、村上世彰さんに告ぐ。-6

2006-05-21 11:54:32 | Weblog
筆者は、これまでシリーズで、村上ファンドに告ぐと称して6回ほど見解をここでいってきたが、先方からは何の反応もない。それはそれで一向に構わないのだが、これまでこう何回も書いてきたのは、私自身、どうもこの阪神電鉄の一件では腑に落ちないことが多すぎると強く感じるし、非常に社会にマイナスに働くことが多いと感じるからだ。

村上さん、もうあなたは阪神の大株主という座からは、当分降りられませんよ。絶対にここで降りてはなりません。現経営陣をほとんどそのままにしたままで、大所高所から経営を見守る姿勢のまま行くしかありません。阪神側はいれではいやだと言っても、大株主を自分たちで除けるわけではないのですから、ただ希望を言っているだけにすぎません。

ここで株を放して売り逃げれば、やはり金儲け、私利私欲だけのためにこれだけ世間を騒がせても平気な輩なのだという強い反発が出るのは当然です。のど元に刃物を突きつける、社員を役員に送り込むいいかげんな株主提案などやめ、今後は大株主として経営に取り組む姿勢を示さないと、あなたは市場からは永久に毛嫌いされる存在ということで取り扱われるでしょう。はっきりいってまだあなたは高値売り逃げを狙っているとしか見えませんが、そうすることによる社会のあなたへの今後続く厳しい評価というものを重く考える必要があります。ここで決して株を手放してはいけません。

41.独習で金融最難関資格(CFA,CFP,証券アナリストなど)連続一発合格の秘訣。

2006-05-21 11:34:00 | Weblog
この資格試験シリーズはいよいよ最終コーナーに入ってきました。

Ⅳ.資格試験を受ける人へのメッセージ

・資格は何のためにとるか。

多くの人が、昇進を早くするため、収入を多くするため、会社から要求されているからと答えるだろう。私はこれを否定はしないが、最終的には自分自身への強い自信になるからと考えている。私が取った資格はとらなくとも仕事はできる。しかしここまで取って私が今感じることは、これらの資格を取る前と後では、あらゆる点で風景、奥行き、見方がずいぶん違ったものになってきたということだ。お客に対し、ベターサービスができるという強い自信が持てるようになった。最新の理論への知識と倫理ベースをもっていることに裏付けられた自信だ。

はっきり言うが、資格を取る前とは全然違う。自分はここまで知識を深めてきた、むずかしい試験を通ってきてこれだけの知識や見識を積んだ、これらの資格を持っていない人と自分は知識レベルが違うという確信を持つほどに。要するに自分への強い自信だろう。何か仕事で困難や障害があっても、自分への自信や資格をもつことの誇りに思いを立ち帰らせると、またそれを乗り越えていく力が湧いてくるのだ。

よく、資格を持っていない人は、要は実践だ、ただのステータスで資格など意味はないというが、そうは思わない。私はこういう人たちこそ、持っていないことへの悔し紛れにそういっているだけと解釈している。投資や経済などには、正しい理論や判断基準が必要だ。正しい理論や判断基準から新しい発想や独自の考え方が出てくると考えるべきだ。経験や勘だけで済まされる状況ではなくなっている。持っているほうがもっていないより、多くの面で数段いいのだ。


40.独習で金融最難関資格(CFA,CFP,証券アナリストなど)連続一発合格の秘訣。

2006-05-19 06:36:17 | Weblog
Ⅳ.試験を受ける人へのメッセージ

・同種の資格試験は連続してやるべき

さて、次は私が取得したグローバルな証券アナリスト資格のCFAだが、この取得動機は、証券アナリスト資格を取ったときの勉強が生かせるし、英語にもある程度自信はある、また後で取っておけばよかったと後悔して後に挑戦しようとしても、何年もブランクがあると、準備が数段大変になるから、連続して一気にやってしまおうと思ったからだ。私が受ける少し前までは、日本の証券アナリスト資格を持っている人は、CFA1次試験が免除されていた。私の1次試験受験の時には、その恩恵はなくなっていたのだが、幸いなことに、前年に証券アナリスト資格を取ったときの知識が十分生かせ、割とスムーズに合格した。要するに時間が余り立っていないためこれまで蓄積した知識が有効に生かせるのだ。後の2次、3次では、貴重な一年を無駄にしたくない、こんな厳しい勉強は絶対に繰り返したくないという強い思い、連続して受かるのが最も効率的なのだという確信のもとに、突っ走っていった。基礎的なベースは日本の証券アナリスト試験でできている。そして連続合格という結果につながった。こうして、最も効率的に完結したわけである。私が思うに、合格する確率は、同種の試験を連続して受験し、一発で受かる人の方が、失敗し、ブランクが空いて受験する人より、高いのではないか。