グローバル・スタンダードの最高峰資格CFAとCFPを持つ完全独立のFP・資産運用アドバイザー尾藤峰男の書評ブログ

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日経CNBC新春特別番組に、当ブログ主宰者、尾藤が登場!

2008-12-31 16:35:53 | 投資

     ☆★☆★☆★☆★BFSよりのお知らせ☆★☆★☆★☆★

日経CNBC新春特別番組に、男性サイドFPとしてわたくし、尾藤が出演!!

日時:1月5日13:00~14:25

チャンネル:日経CNBC(スカイパーフェクトTVや各地のケーブルTVを
      通じ、個人投資家中心に全国700万世帯で視聴)

番組:マーケット展望“百年に一度”の危機をチャンスに!~金融商品徹底チェック」

     ☆★☆★☆★☆★ぜひご覧ください!!☆★☆★☆★☆★


どのような心構えで資産運用に臨むか、理想的なポートフォリオは? 男性が陥りやすい罠は?など、興味深いお話をしています。ご都合よろしければ、ぜひご覧ください。

それでは良いお年を!!

『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書』J.M.バーグマン著(Japan Book)を読んで

2008-12-30 11:45:40 | 書評
この本を小生がなぜ読む気になったかというと、一通りアメリカの歴史をきちんと学んでおきたいという気持ちが前からあったからだ。それで、小学生レベルの歴史を?といわれると元も子もないが、ぱらぱらめくってみると、日本人がアメリカの歴史を理解するレベルとしては十分な内容だと思う。アメリカの歴史ともなると何百ページの大作となりがちだが、一通り理解するとなれば、この書のレベル(実質140ページ)程度で十分だ。

また小学生用の教科書だから、挿絵や写真がたくさん入っていて読んでいて面白いし、楽しい。この本のもう一つの特徴は、英語と日本語が左右のページに対訳となっており、英語を勉強したい人も利用価値がある本だ。日本人でもこの英語がわかりやすいのは、まさにアメリカの小学生用に書かれたものだからだ。

教科書であるため、ものすごい感動とか啓発されるという感覚は乏しいのだが、読んだ目的であるアメリカの歴史を理解するという面では、達成されたと感じている。われわれ日本人が本当にアメリカの歴史を知っているかというと、ほとんどの人が知らないだろう。現在のアメリカの行動、考え方などの底流には、これまでの積み上げられた歴史が深くかかわっているのだから、一度手にとって読んでみる価値は十分ある。


『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書』J.M.バーグマン著(Japan Book)

『実録アングラマネー』有森隆+グループK著(講談社α新書)を読んで

2008-12-29 08:59:06 | 書評
この本は、株式市場の暗部を明らかにした意欲作だ。本来の株式投資からはほど遠い世界で、あまり知る必要のない世界かもしれないが、株の投資で株価操縦や偽装増資的詐欺まがいの落とし穴にはまらないためには知っておいて損はないだろう。

この本を読んで考えることは、株価操縦やアングラマネーが入りそうな会社を、事前に察知してそういう会社に投資をしない勘を養っておく必要性だ。

たとえば、広島のアーバンコーポレーション。東証一部上場企業で、2008年3月期は、増収増益で配当もきちんと出していたが、8月には民事再生法の適用を申請。負債総額2500億円あまりの今年最大の倒産になった。その前に300億円の転換社債による資金調達を行なっているが、実際には90億円あまりしか調達できなかったという。しかもその事実は、民事再生法申請の当日発表されている。
一般の投資家は300億円を調達したと理解するだろうが、そこに裏があると大変な怪我をしてしまう。この社債発行にはパリバとの間に開示されていない契約があったのだ。とんでもない話である。

また株価を仮装売買でつりあげ高値で一気に売り逃げる手口、IT産業などで使われる架空取引の売り上げ計上、タックスヘイブンを使っての投資組合による資金調達(資金の出所を見えにくくする手口)など、個人投資家がはまる落とし穴は切がない。

こういう事件が横行すると、日本の株式市場が荒廃の一途をたどりかねない。こういう事件を未然に防ぐためには、法律による規制強化や金融庁、警察によるきびしい監視・取締りが必要だし、公認会計士の果たす役割も大きくなる。本来の株式投資判断以外の要因で、投資家が大きな怪我をすることはなんとしても避けなければならない。

その意味でこの書は、株式市場の暗部を具体的な事例を書き連ね明らかにした力作だ。

『実録アングラマネー』有森隆+グループK著(講談社α新書)

『一流の男、二流の男』里中李生著(王様文庫)を読んで

2008-12-26 08:00:52 | 書評
『一流の男、二流の男』里中李生著(王様文庫)を読んで

この本は、男の生き方を書いた本で、率直に言うとこういう本はあふれるほどあるので、ある意味軽い気持ちで読んだほうが、かえってエッセンスを吸収しやすいだろう。

この著者には、かわいい女63のルール、ちょっと硬派なもてる男、もてない男、競馬の天才がすべてを明かす、必勝!天才の競馬術など、ちょっと毛色の変わった著作が多いのも面白い。いわば、紹介するような本を書くには、ちょっと変わった人物ともいえる。

そのなかで小生がなるほどと思ったところを記しておく。なお、他にも学ぶべき内容が多いことはいうまでもないので、読んで無駄にはならない本だ。

・人間は、誰かの喜怒哀楽を聞きながら成長する。だから、あなたは悩み事を相談されたら、熱心に聴かないといけない。
・どんな人にも10%の可能性があり、仕事で付き合うならその10%の方をみないといけない。
・家族とは厳格に接し、男をバカをする言動に対しては、怜悧に対応する。“それはどういう意味だ?” 絶対に暴力的になってはいけない。大声を出してもいけない。
・心身症の治療法は、“喋ること”


『一流の男、二流の男』里中李生著(王様文庫)

エアバスA380でいつ日本人は欧米にいけるのか?

2008-12-25 09:06:12 | 時事
いま日本から、世界最大の最新鋭航空機エアバスA380で乗っていけるところは、シンガポールのみだ。それもシンガポール航空で、日本の航空会社ではない。

ここにきて、全日空がエアバスA380の購入の判断を延期すると発表。A380に乗れる日はまた遠のいた。世界的な金融危機による影響が、その判断に傾いたわけだが、実際に飛ぶのは早くて4~5年後。今の経済状況で判断するのには少し首をかしげる。

全日空にしても日本航空にしても経営体力は万全ではなく、慎重にならざるを得ないのはわからないでもないが、利用者のことを考えれば違った判断があってもいいと感じる。旅の中での航空機の快適性や楽しみというものが、A380のような新鋭機が出てくると高まってくる。

日本の航空会社の機体は、ひとことでいうと面白くない。ほとんど全部がボーイングで旧型機かジャンボ747の更新型だ。どの飛行機に乗るのかという楽しみがない。飛行機は人を運ぶものという発想は後ろにおいて、もう少し乗る人の気持ちを考えた発想が日本の航空会社にあってもいいのではないか。

「話し方の品格」福田健著(リュウ・ブックスアステ新書)を読んで

2008-12-24 13:48:41 | 書評


著者は、話し方の大家で話し方教室を経営されている。なお、実は私も直接著者から教えを受けたわけではないが、この教室で学んだことがある。話し方に関する著書は多く、幾分出すぎとも思えるが、今回はタイトルに引かれて読んでみた。

この本の中には、話し方の品格について豊富に書かれているわけだが、その中で私がタイトルに引かれて(というのは実は、私に話し方の品格があるか疑問に思っていたから)読んでみた中で、私に当てはまるものが以下の点であった。5つ該当するということである。

私の腑に落ちた話し方の品格
・リスク覚悟で発言する人には、品がある
・忙しがる人は敬遠される
・仕事ができる人は、多忙をよそわない
・褒められて打ち消すようなことはしない
・聞くのは大事な自己表現のカギ

私が果たしてリスク覚悟で発言しているか、はっとしたものだ。これが話しの品格につながるというのだ。遠慮してはっきり言わなかったら、周囲の人も影響は受けないし、まとまるものもまとまらない。また、一端まとまったことを徹底することにも支障をきたす恐れがある。このあたりがリスク覚悟で発言することの肝なのだ。

忙しがるのも、私にはよくあること。考えれば誰もみな忙しい。そこで忙しがれば、品格が疑われるということだ。本当に忙しい人は、忙しいとはいわない。周りがこの人は忙しいと認める人が本当に忙しい人なのだ。

褒められて打ち消すことも私にはよくある。どうせお世辞だろうと取ってしまうのだ。せっかく褒めてくれたのだからもっと素直になれと著者は言っている。そう、素直も品格のうちということだ。褒められてうれしいという素直な心。そこからさらに自分自身が伸びていくのだ。

最後に聞く事の大事さ。話し方がうまい人が本当にうまいのではないのではなく、聞くことができる人は話し方に品格があるとは、奥深いではないか。


著者は、以下の事を品格の10か条としてあげているので、ご参考まで記しておこう。

話し方の品格―10か条―
1.自分のことばで話す
2.他人の痛みがわかる
3.ほどよさがわかる
4.相手と同じ目線で話す
5.話に間が取れる
6.オーラがある
7.正直で自分を飾らない
8.心にゆとりがある
9.笑顔が魅力的
10.本物のプライドの持ち主

「話し方の品格」福田健著(リュウ・ブックスアステ新書)

『人が集まる!行列が出来る!講座、イベントの作り方』牟田静香著(講談社+α文庫)を読んで

2008-12-22 08:34:22 | 書評
この本は、いかにセミナーに人に来てもらうかに焦点を当てた本だ。小生も、セミナーに来てもらうのに苦労をすることがあり、読んでいて非常に参考になった。この本を貫いているのは、何のことはない。人が来たくなるチラシの作り方。

この著者が企画したイベントに、「年間の申し込み数1300人、平均申し込み倍率3.3倍」の応募があったという。競争倍率が3.3倍なのだ。電話が鳴り止まない、出席のはがきがどかどか来るというのだから、こういうのを一度味わってみたいものだ。定員になるだけでもすごいと思うが、いつも抽選という状況。どういうイベントかというと、大田区が主催する「男女共同参画社会の実現のための講座」。この名前だけ聞けば行きたくなくなるような響きだが、チラシに秘密がある。

同じセミナーでも、40名の募集に対し動員かけてやっと16名のものもあれば、上のようになるセミナーもあるというのだ。驚くべき違いだ。思わず笑ってしまうが、この来なかったセミナーでは、最後の7回目は、参加者たった7名で、うち6名はサクラだったそうだ。1名のみ本当の参加者で、6名はセミナーの区の関係者。それもグループ討議・発表というのだから、・・・。

セミナーに来るためのチラシの作り方
・ タイトルを変えただけで人が来る-タイトルで人が呼べる
・ タイトルにターゲットを示す
・ タイトルに目的が見えるものをいれる
・ チラシで人が来る-「「冬のソナタ」ではじめる韓国語講座」に135名の応募の大ヒット
・ タイトルの書体は、太ゴシックがおすすめ
・ 手にとってもらえるチラシを作る-
 タイトルは上から3分の1の部分が勝負
 必ず縦型のデザインにする
 イラストはできるだけ入れる
 チラシのあらゆるところを読ませる工夫を

実際にこの本を読まないと、チラシの中身の比較やさらに細かい注意点などがあり、実感がわかないだろう。ノウハウが包み隠さず徹底解説されているので、小生も今度セミナーをやるときはもういちどこれをよく読んで、チラシ作りに生かしたいと思っている次第だ。

『人が集まる!行列が出来る!講座、イベントの作り方』牟田静香著(講談社+α文庫)

『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』井村和清著(祥伝社黄金文庫)を読んで

2008-12-18 09:13:10 | 書評
この本は、31歳でなくなった内科医の綴った遺稿集だ。あとに残された家族は、一歳半の娘と妻、そしておなかの子、本人の両親。ひざに見つかった腫瘍が悪性であり、右足大腿部から切断したが、まもなく肺に転移しすでに手遅れとなり、病状は悪化するばかり。

この物語を通して、著者の生きたいという切実な叫びが伝わってくる。それと共に、残される家族の不憫さ。息子を失う両親の気持ちを思うと、いたたまれない。著者は、どうしても母独り、子一人にしたくなく、闘病中に妊娠に成功する。しかしおそらくその子を見ることはない。

人間は、いつかは天に召されるわけだが、その不平等さを感じてしまう物語だ。とともに、命の大切さ、生きている人の果たすべき役割など、深く考えさせられた。

『飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ』井村和清著(祥伝社黄金文庫)

『貞観政要』呉 兢著(徳間書店)を読んで

2008-12-17 11:46:27 | 書評
この本は、名君の誉れ高い唐の太宗(在位626~649年)と太宗を補佐した房玄齢・魏徴ら名臣たちの政治問答集だ。北条政子が心酔し、家康が愛読し、明治天皇が関心を寄せた指導者のための書だ。

太宗は父・高祖に次ぐ第2代皇帝で、唐の基礎を確立した。あるとき、太宗が側近のものを集めて、「草創と守成といずれが難き」と下問したところ、房玄齢が「創業こそ困難」と答え、これに対し魏徴は、「いや、守成こそ困難」と答えたが、太宗はこれに対し、「創業の困難はもはや過去のものになった。今後はそちたちと共に。心して守成の困難を乗り越えていきたい」と決意を語る。この守成の時代を、如何に耐え、如何に乗り切ったかが、この貞観政要の中心テーマということである。古来、帝王学のほとんど唯一のテキストとして珍重されてきたという。

この本から学ぶべきことは、たとえ皇帝であっても、あるいは皇帝であるからこそ、臣下の諫言を謙虚に聞いて、それを取り入れるということだ。往々にして皇帝ともなれば、臣下が皇帝に対し「皇帝、それは違います。」とでもいおうものなら、即座に激高して島流しか打ち首などと言う話はよく聞くが、そこがこの皇帝は違うのだ。物語の中で太宗が繰り返す言葉は、こうだ。

「良くぞいってくれた。わしは、そこが見えなくなっていた。すぐそれを取り入れよう。わしには、そちが必要だ。これからもわしが間違った行動をしたり、過った考え方に陥りそうになったら、遠慮なくいってくれ。」

太宗は、諫言担当大臣とでも言うべき重臣を据えている。この皇帝の治世は本当の意味でもっとも安定し、人民も安心して過ごせた時代と言われている。太宗が発した有名な言葉-「人民は水、われらはそれに浮かぶ舟だ。水が波を立てれば、舟は揺れもすれば、転覆もする。」

『貞観政要』呉 兢著(徳間書店)

1400年の歴史を持つ「香」の香りを聞いてきました。

2008-12-16 08:17:11 | 時事
昨日はあるセミナーで、銀座香十の稲坂代表のお話を聞いてきました。およそ70分のお話でしたが、部屋の中は香のかおりで満ち、香の歴史から海外とのビジネスのつながり、香木の出来る過程まで幅広いお話で、一度に香のことを学べ、大変有意義なひと時でした。

なるほど香の香りというものは、心を落ち着かせる効果があるというか、ゆったりとした気持ちになるから不思議です。セミナーの途中で、大変高価な香を焚いていただきそれが部屋に満ちていくのがよくわかり、だんだんと香りが濃くなっていくのをはっきり感じるのが実に奥ゆかしいのです。

平安時代には、源氏物語や枕草子にも、日常の中で香が親しまれていたことが書かれています。また織田信長が、戦功のあった武将に領地や城の代わりに、ランジャタイという聖武天皇伝来の香の一片を差し出したと言う話は有名です。

また香は、香水と違いすぐ消えてなくならず、香りが部屋の中や身の回りに持続するということで、ゆったりとした雰囲気をかもし出します。日本の大切な文化という思いを強くもちました。これからはもっとこのような文化を海外にも知ってもらうと、日本の一面をまたさらに理解していただけることでしょう。