ワンフェス出展のお手伝い2012年夏その3 キャストキット生産 第15回（WF2012夏を終えて思うこと)

この辺で総括にしようと思ってましたが、torcha-nの方でこういう記事があったので、うちでも書くことにしました、読書感想文を書く宿題は嫌いなもののひとつだった、心にも無いようなことを、だらだらと規定枚数まで書き連ねるのです、そんな苦労して書いた文章でも、「くだらん」の一言で一蹴されるのでした、当然ですね

ワンフェスがいつ始まったのか、詳しく覚えていないが、80年代中旬には開催されていたと思う、当時ガレージキットに対して思っていたことは
出来がいい
大手で出てないものが出ている
高価すぎて買えない
通販でしか買えないから、送料がかかる

出来はいいが、高価すぎて買えないものという認識です
したがってガレージキット即売イベントであるワンフェスも模型雑誌の記事を一瞥するだけでした、それも完成品の写真を見るだけで、いつどこで開催されているかなどは読みもしませんでした
そういう感じだったので、上京して5年ほど、少々の交通費でワンフェスに行けると気づきませんでした、ましてディーラーとして参加など思いつきもしませんでした
こういう人は世の中に多いのではないでしょうか、「挑戦できることに気づかない人」、「挑戦する前にあきらめている人」


こうして幾年月が過ぎ、torcha-nと組んでディーラーとして参加するようになりました
torcha-nは「好きなものを好きなように作って大儲けだ、うっしっし…」みたいなコト考えているようですが、僕は無理だと考えています、ワンフェスカフェも閉店になったし
ガレージキットの生産は、高価な材料を使い、全工程を手作業で行う家内制手工業の世界で、生産性が極めて低く、どうしても高価になってしまう、高価になると売れなくなる、仮に利益を度外視して低価格で頒布すると、完売しても利益はでない、販売できるのも7時間だけ、また、ガレージキットの思想を取り込んだ大手メーカーが安価な完成品の生産を開始して、メジャーなものはもちろん、かなりマイナーなものまで製品化されて、世の中にはガレージキットの完成度に迫る完成品にあふれています、黎明期の有名ガレージキットメーカーは現在、完成品メーカーに変貌を遂げてます


大儲けは無理としても、小儲けぐらいはしたいと思うのです
「好きなものを好きなように作って小儲けだ、うっしっし…」
さてその方法とは

１．価格が高価でも買ってもらえるものを作る
好きなものを好きなように作るということができなくなるかもしれない

２．生産性を飛躍的に向上させ、低価格化する
生産の都合が製品に入ってきて、好きなものを好きなように作るということができなくなるかもしれない
大掛かりな設備が必要になる、大掛かりな設備を維持するため無理して生産しないといけなくなるかもしれない
低価格にしても売れないかもしれない

３．ワンフェスは一種の宣伝の場と考え、他で利益を出す
原型の製作を請け負う、製作代行を行うなど
好きなものを好きなように作るということができなくなるかもしれない

４．有名人になる
造形で有名になると、好きなものを好きなように作っても飛ぶように売れるかもしれない
カリスマ造形師ですね、でも有名になるまではかなり時間がかかりそう、今からだと有名になる前に一生が終わりそうです

いずれにしても、好きなものを好きなように作るということと小儲けすることの両立は困難なようです


継続は力、続けていればそのうち何とかなるでしょう
ひとまず最初の目標は、出店料、材料費の回収です
でも今回みたいに、ワンフェスの作業以外、何もできないという、きついのは勘弁して欲しいですの、もっと計画的に1日の作業時間2時間ぐらいで進めたいです、無理か

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