童話と絵本の会 2015.09.04

2015年9月4日（金）晴れ一時通り雨　22.5℃ 79％RH am6:15
童話と絵本の会の準備をしています。　お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
＿さかなは　さかな　
＿＿レオ＝レオニ　作　谷川俊太郎　訳　
＿＿1975　株式会社好学社　
＿＿鶴舞図書館蔵書

もりの　おわる　ところに　いけが　あった。　そこに　一ぴきの　おたまじゃくしと
こざかなが、みずくさの　あいだを　およいでいた。
二ひきは　とても　なかよしだった。

あるあさ　おたまじゃくしは　よるの　あいだに
二ほんの　ちいさな　あしが　はえているのに　きが　ついた。
「みろよ。」　じまんそうに　かれは　いった。　「みろよ、ぼく　かえるに　なった！」
「ばかな。」　こざかなは　いった。
「ゆうべは　ぼくみたいな　こざかなだったのに　もう　かえるだなんて！」
二ひきは　さんざん　いいあった。　しまいに　おたまじゃくしは　いった。
「かえるは　かえる、さかなは　さかな　そういう　ことさ！」

なんしゅうかんが　たつと、おたまじゃくしには　ちっちゃな　まえあしが　はえ、
しっぽは　どんどん　ちいさく　なった。

きをうしなって、さかなは　ちからなく　みずに　うかんだ。つぎの　しゅんかん、かれは
ふかく　いきを　すいこみ、えらの　あいだを　つめたい　みずが　はしるに　まかせた。
やっと　からだが　かるくなり　ほんの　ちょっぴり　しっぽを　うごかすだけで、
まえと　おなじに　かれは　まえにうしろに　うえ　したへ　うごくことが　できた。
ひの　ひかりが　みずくさの　なかに　さしこみ、かがやく　いろの　もようを　やさしく　ゆらした。
この　せかいこそ、たしかに　どんな　せかいよりも　うつくしい　せかいだった。
かれは、すいれんの　はっぱに　すわっている　ともだちの　かえるに　ほほえみかけた。
「きみの　いったとおりだよ。」かれは　いった。「さかなは　さかなさ。」
の絵が好きです。

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