童話と絵本の会

楽しい童話や絵本を集めています。気にいった童話や絵本があればお知らせください。

童話と絵本の会 2017.08.18 たいこじいさん(1~4完)

2017-08-18 15:02:30 | タ行の絵本
2017年 8月 18日(金)雨のち晴れ 25.5℃ 82%RH am6:55
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_たいこじいさん (1~4完)
__中国のむかし話  文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書 

むかし、ある やまの ふもとに、
おはなしの すきな おじいさんが おりました。
おじいさんは、たいこを たたいて、
「わしの うたを きいとくれ。
わしの はなしを きいとくれ。」
と うたいながら、むらじゅう あるきます。
こどもたちは、おじいさんの はなしを
きくのが、とても たのしみでした。

おじいさんの むらの そばに、
ながれの はやい かわが ありました。
かわは ときどき あふれて、
みちも はたけも、みずびたしに なるので、
ひとびとは、とても こまって いました。
ある ひ、おじいさんが あるいて いると、
「たすけて―。」
と いう、こえが しました。
みると、おんなの ひとと こどもが、
おぼれて います。
おじいさんは、すぐに かわに とびこんで、
たすけようと しましたが、まにあいません。
おんなの ひとと こどもは、うずに のまれて、
ながれて いって しまいました、
おじいさんは、きしに あがると さけびました。
「よし。この かわに、わしが、きっと
はしを かけて みせる。」

けれど、おじいさんは びんぼうでした。
はしを つくる おかねなど、
どこにも ありません。
「なにか いい くふうは
ない ものか。」
おじいさんは かんがえました。
ある ばんの こと。
おじいさんは ゆめを みました。
りっぱに できあがった
はしの うえで、
おじいさんの たいこに あわせて、
むらびとたちが、たのしそうに
おどって いるのです。
ゆめの なかで、おじいさんは
とても しあわせでした。
おじいさんは、ゆめから さめると、
ぽんと ひざを たたいて、
にわへ でました。
そして、もくせいの きに たいこを ぶらさげ、
その したに きの はこを おきました。

つぎの ひ、おじいさんは
もくせいの きの したに、
むらびとを あつめて いいました。
「これから、わしの はなしを ききたい ときには、
この はこに おかねを いれて、
たいこを たたいて。よんで おくれ。」
すると、こどもたちは いいました、
「もう ただでは きかせて くれないの。」
「ああ。はしを つくる おかねが できるまではね。」
むらびとたちも こどもも、
おじいさんの かんがえに、だいさんせい。
それからは、たいこの ならない ひは、
一にちも ありません。
きの はこの おかねは、
すこしずつ ふえて いきました。

うつくしい はなし、かなしい はなし。
ゆかいな はなし、ぼうけんものがたり。
おじいさんが はなしを はじめると、
おとなや、こどもばかりで なく、
ことりや、そらの ほしたちでさえ、
じっと みみを かたむけるのでした。
こうして 十ねん たちました。
ある ひ、おじいさんが はこを あけて みると、
かぞえきれないほどの おかねが、でて きました。
「これで よし。」
おきいさんは、その おかねで いしを かい、
さっそく、はしを つくりはじめました。

むらびとたちも、おうえんにやって きました。
「ぼくらも てつだうよ。」
こどもたちも やって きました。
ことりたちも くちばしで くわえて、
こいしを はこびます。
こうして、みんな ちからを あわせて、
あせを ながして はたらきました。
みんな しごとに つかれると。
おじいさんは うたいます。
「もくせいの はなが さくよ。
たいこが どんと なれば、
みんな あつまる。
はじまるよ、じいさんの はなし。
みんな あつまれば、はしが できるよ。」
みんなは おじいさんの ちからづよい
やさしい うたに はげまされ、
はしづくりに せいを だしました。

すこしずつ、すこしずつ、
はしが できて いきます。
そして、つぎの としの はる、
とうとう。りっぱな はしが
できあがりました。
この はしが あれば、
もう、かわの ために
ひとびとが くるしむ
ことも ないでしょう。
「よかった、よかった。」
ひとびとは みんな
かたを たたきあって
よろこびました。
ところが、それから まもなく
おじいさんが、おもい
びょうきに かかって
しまったのです。
はしを つくって いた とき、
あしに うけた きずが、
ひどく なったのです。

もう、おじいさんの たいこは きけません。
むらは ひっそりと しずまり、
ひとも くさも ことりたちも、
ためいきを つきました。
「もう いちど たいこを たたいて、
みんなに おはなしを して あげたいな。」
おじいさんが そう おもった とき、
たくさんの ことりたちが
まどから とびこんで きて、
おじいさんを つばさに のせると、
そらたかく まいあがりました。
そして、その まま、つきの ひかりの なかに
すいこまれて いきました。
それからは、つきの あかるい よるには、
どこからか、たいこの おとが、
きこえて くると いう ことです。
きっと。おじいさんが、つきの なかで
たいこを たたいて いるのです。

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童話と絵本の会 2017.08.17 たいこじいさん(1~3)

2017-08-17 19:22:00 | タ行の絵本
2017年 8月 17日(木)曇りのち晴れ 27℃ 78%RH am7:30
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_たいこじいさん (1~3)
__中国のむかし話  文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書 

むかし、ある やまの ふもとに、
おはなしの すきな おじいさんが おりました。
おじいさんは、たいこを たたいて、
「わしの うたを きいとくれ。
わしの はなしを きいとくれ。」
と うたいながら、むらじゅう あるきます。
こどもたちは、おじいさんの はなしを
きくのが、とても たのしみでした。

おじいさんの むらの そばに、
ながれの はやい かわが ありました。
かわは ときどき あふれて、
みちも はたけも、みずびたしに なるので、
ひとびとは、とても こまって いました。
ある ひ、おじいさんが あるいて いると、
「たすけて―。」
と いう、こえが しました。
みると、おんなの ひとと こどもが、
おぼれて います。
おじいさんは、すぐに かわに とびこんで、
たすけようと しましたが、まにあいません。
おんなの ひとと こどもは、うずに のまれて、
ながれて いって しまいました、
おじいさんは、きしに あがると さけびました。
「よし。この かわに、わしが、きっと
はしを かけて みせる。」

けれど、おじいさんは びんぼうでした。
はしを つくる おかねなど、
どこにも ありません。
「なにか いい くふうは
ない ものか。」
おじいさんは かんがえました。
ある ばんの こと。
おじいさんは ゆめを みました。
りっぱに できあがった
はしの うえで、
おじいさんの たいこに あわせて、
むらびとたちが、たのしそうに
おどって いるのです。
ゆめの なかで、おじいさんは
とても しあわせでした。
おじいさんは、ゆめから さめると、
ぽんと ひざを たたいて、
にわへ でました。
そして、もくせいの きに たいこを ぶらさげ、
その したに きの はこを おきました。

つぎの ひ、おじいさんは
もくせいの きの したに、
むらびとを あつめて いいました。
「これから、わしの はなしを ききたい ときには、
この はこに おかねを いれて、
たいこを たたいて。よんで おくれ。」
すると、こどもたちは いいました、
「もう ただでは きかせて くれないの。」
「ああ。はしを つくる おかねが できるまではね。」
むらびとたちも こどもも、
おじいさんの かんがえに、だいさんせい。
それからは、たいこの ならない ひは、
一にちも ありません。
きの はこの おかねは、
すこしずつ ふえて いきました。

うつくしい はなし、かなしい はなし。
ゆかいな はなし、ぼうけんものがたり。
おじいさんが はなしを はじめると、
おとなや、こどもばかりで なく、
ことりや、そらの ほしたちでさえ、
じっと みみを かたむけるのでした。
こうして 十ねん たちました。
ある ひ、おじいさんが はこを あけて みると、
かぞえきれないほどの おかねが、でて きました。
「これで よし。」
おきいさんは、その おかねで いしを かい、
さっそく、はしを つくりはじめました。

むらびとたちも、おうえんにやって きました。
「ぼくらも てつだうよ。」
こどもたちも やって きました。
ことりたちも くちばしで くわえて、
こいしを はこびます。
こうして、みんな ちからを あわせて、
あせを ながして はたらきました。
みんな しごとに つかれると。
おじいさんは うたいます。
「もくせいの はなが さくよ。
たいこが どんと なれば、
みんな あつまる。
はじまるよ、じいさんの はなし。
みんな あつまれば、はしが できるよ。」
みんなは おじいさんの ちからづよい
やさしい うたに はげまされ、
はしづくりに せいを だしました。(つづく)
 
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童話と絵本の会 2017.07.21 たいこじいさん(1~2)

2017-07-22 00:01:20 | タ行の絵本
2017年 7月 21日(金)晴れ 27℃ 76%RH am7:15
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_たいこじいさん (1~2)
__中国のむかし話  文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰 
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__御器所教会蔵書 

むかし、ある やまの ふもとに、
おはなしの すきな おじいさんが おりました。
おじいさんは、たいこを たたいて、
「わしの うたを きいとくれ。
わしの はなしを きいとくれ。」
と うたいながら、むらじゅう あるきます。
こどもたちは、おじいさんの はなしを
きくのが、とても たのしみでした。

おじいさんの むらの そばに、
ながれの はやい かわが ありました。
かわは ときどき あふれて、
みちも はたけも、みずびたしに なるので、
ひとびとは、とても こまって いました。
ある ひ、おじいさんが あるいて いると、
「たすけて―。」
と いう、こえが しました。
みると、おんなの ひとと こどもが、
おぼれて います。
おじいさんは、すぐに かわに とびこんで、
たすけようと しましたが、まにあいません。
おんなの ひとと こどもは、うずに のまれて、
ながれて いって しまいました、
おじいさんは、きしに あがると さけびました。
「よし。この かわに、わしが、きっと
はしを かけて みせる。」

けれど、おじいさんは びんぼうでした。
はしを つくる おかねなど、
どこにも ありません。
「なにか いい くふうは
ない ものか。」
おじいさんは かんがえました。
ある ばんの こと。
おじいさんは ゆめを みました。
りっぱに できあがった
はしの うえで、
おじいさんの たいこに あわせて、
むらびとたちが、たのしそうに
おどって いるのです。
ゆめの なかで、おじいさんは
とても しあわせでした。
おじいさんは、ゆめから さめると、
ぽんと ひざを たたいて、
にわへ でました。
そして、もくせいの きに たいこを ぶらさげ、
その したに きの はこを おきました。

つぎの ひ、おじいさんは
もくせいの きの したに、
むらびとを あつめて いいました。
「これから、わしの はなしを ききたい ときには、
この はこに おかねを いれて、
たいこを たたいて。よんで おくれ。」
すると、こどもたちは いいました、
「もう ただでは きかせて くれないの。」
「ああ。はしを つくる おかねが できるまではね。」
むらびとたちも こどもも、
おじいさんの かんがえに、だいさんせい。
それからは、たいこの ならない ひは、
一にちも ありません。
きの はこの おかねは、
すこしずつ ふえて いきました。(つづく)
 
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童話と絵本の会 2017.07.20 たいこじいさん(1)

2017-07-20 19:48:10 | タ行の絵本
2017年 7月 20日(木)晴れ 26℃ 77%RH am6:35
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本があれば教えてください。

今日の絵本
_たいこじいさん (1)
__中国のむかし話  文 那須田稔 絵 井江春代 山本まつ 市川禎男 中尾彰 安泰 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書 

むかし、ある やまの ふもとに、
おはなしの すきな おじいさんが おりました。
おじいさんは、たいこを たたいて、
「わしの うたを きいとくれ。
わしの はなしを きいとくれ。」
と うたいながら、むらじゅう あるきます。
こどもたちは、おじいさんの はなしを
きくのが、とても たのしみでした。

おじいさんの むらの そばに、
ながれの はやい かわが ありました。
かわは ときどき あふれて、
みちも はたけも、みずびたしに なるので、
ひとびとは、とても こまって いました。
ある ひ、おじいさんが あるいて いると、
「たすけて―。」
と いう、こえが しました。
みると、おんなの ひとと こどもが、
おぼれて います。
おじいさんは、すぐに かわに とびこんで、
たすけようと しましたが、まにあいません。
おんなの ひとと こどもは、うずに のまれて、
ながれて いって しまいました、
おじいさんは、きしに あがると さけびました。
「よし。この かわに、わしが、きっと
はしを かけて みせる。」 (つづく)
 
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童話と絵本の会 2017.01.09 たからのいけ(1~4完)

2017-01-09 17:32:02 | タ行の絵本
2017年 1月 9日(月)晴れのち曇り 6℃ 73%RH am7:50
童話と絵本の会の準備をしています。 お気に入りの童話や絵本がれば教えてください。

今日の絵本
_たからのいけ ドイツのむかし話 
__文 星野慎一 絵 田名網敬一 久保雅勇 小林与志 箕田源二郎 滝原章助 
__1967 研秀出版株式会社 
__御器所教会蔵書

むかし、ミレと いう やまに、
ひとりの おひゃくしょうが
すんで いました。
やまには、おおきな いけが ありました。
ある ひ、おひゃくしょうは、
やまと いけを あとに して、
たびに でました。

ながい たびを して、
おひゃくしょうは、
イタリアの ベニスと いう
まちに つきました。
そこで おひゃくしょうは、
ふたりの ふしぎな おとこに あいました。
「おまえさん とこから きたんだね。」
と、ひげの おとこが ききました。
「ミレと いう やまからだよ。」
すると、ふたりは びっくりしました。
「ミレの やまの いけには、
たからものが どっさり ある はずだ。」

おひゃくしょうは おどろきました。
「それは、ほんとうかい。」
「うそか ほんとうか、これから いって みよう。」
すると、おひゃくしょうは、かなしそうに いいました。
「ミレの やまは、とても とおいんですよ。」
すると ひげの おとこは、ポケットから
一まいの きいろい ぬのを だして、ひろげて みせました。
「これさえ あれば、ミレの やままで、あっと いう まさ。」

「さあ さあ、みんな、つかまったり。」
ひげの おとこが いいました。
三にんは、ぬのの 三つの はしを つかみました。
それから、ひげの おとこは、めを とじて、
くちの なかで、ぶつぶつと となえました。
すると、とつぜん、かぜが ふきおこり、
三にんは。ふわりと そらに まいあがりました。

三にんは、かぜに のって、
いくつも アルプスの やまや みずうみを
とびこえました。
「あれだよ。 あれが
おまえさんの いけだよ。」
みると、くもの あいだに、
いけが きらきら
ひかって います。
ひげの おとこが、また
ぶつぶつと となえると、
三にんは ふわふわと
いけの ほとりに おりました。

三にんは、すぐに しごとに とりかかりました。
ひげの おとこは、ふくろの なかから
ちいさな ぼうを とりだすと、
いけの みずを びしっと
ちからいっぱい たたきました。
すると どうでしょう。
そらが きゅうに くらく なり、
みずが もくもくと わきあがって、
いけが まっぷたつに わかれました。

三にんは、みずの われめを つたって、
そっと いけの そこに おりて いきました。
すると、あるわ あるわ。
きんや ぎんや ほうせきが、
あたり いちめん かがやいて います。
おひゃくしょうは、ポケットに いっぱい
たからものを つめこみました。
三にんが、きしに あがると、みずは
また もとどうりに なりました。
「むだづかい しちゃ だめだよ。」
ふたりの おとこは。そういうと、
また、きいろい ぬのに つかまって、
そらの かなたへ とんで いきました。

たからものの うわさが ひろがると、
おひゃくしょうは おそろしく なりました。
そして、たからものを
たきの そこに かくして しまいました。
なんねんか たちました。
おひゃくしょうは、おもい びょうきに なりました。
そこで めしつかいを よんで、
たからものを ひきあげるように たのみました。
めしつかいは、たきの したに いって みました。
すると、くろい いぬが いて、はを むきだして、
めしつかいに ほえかかりました。びっくりして にげかえると おひゃくしょうは、
もう、しんで しまって いたのです。

それからは もう、だれも
たからものを ひきあげる
ひとも なく、いまも
たきの そこに、
しずんだままだと いう ことです。

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