
梅雨の季節になりました。雨が降る日は気圧が下がっており、湿度も増し体が重く感じる人も多くいると思います。新陳代謝の活発な若い年齢の人は雨による体の重さを感じないようですが、中にはその影響を敏感に感じる人もいます。年齢も40歳後半以後、毎年、年齢が増すにつれて天候の影響を敏感に体に感じるようになる傾向があります。加齢により「水」の新陳代謝が衰えて体内に貯留する時間が増えてくる。特にこの季節はさらに梅雨の「湿」の影響が出やすい情況になります。
食物も飲料水も口からいれ胃腸で吸収されますから。消化器系の働きの弱い人には水の溜まりやすい状態からくる体調不良を訴えてくる人が多くなってきます。毎年この季節は不調になるというぐあいです。
この時期この「湿」による影響は…
・体が重だるい
・食欲がない
・関節が痛い
・頭がすっきりしない 頭重
・軟便・下痢 の傾向
漢方医学では水が溜まり濁ってくると、毒素として「水毒」状態から皮膚湿疹を発生する場合もありますので注意が必要です。その他「津液」が濁り「痰濁」となり増すことにより「めまい」や「痙攣(けいれん)」などにもつながってきたりします。
体質的に「痰湿証タイプ」の人は特に不調になりやすいですら注意しましょう。
「その体質改善をするための心得」
1 主食はなるべく雑穀入りのご飯にする。夕食はすくなめに。
2 海藻、きのこ、根菜を積極的に使う。
3 肉、卵の黄身、魚卵、脂っこいもの、味の濃いものは使わない。
4 水分(とくに冷たい飲み物)、糖分は取り過ぎないようにする。チョコレート、生クリームは控える。
5 食後に温かいウーロン茶、プーアル茶、はと麦茶を飲む
「おすすめ食材。」
ふき、あさり、シジミ、根菜・にんじん・ごぼう、冬瓜、海藻・わかめ・ひじき、緑豆、緑豆春雨、はと麦、きのこ・しめじ・まいたけ、こんにゃく、バナナ、青背の魚・いわし・あじ、など、
その他にも、
なめこ、まつたけ、たけのこ、かぶ、アスパラガス、カボチャ、小松菜、チンゲンサイ、ピーマン、キャベツ、ブロッコリー、もづく、のり、
玄米、麦、はと麦、あわ、きび、ひえ、・・など
※私の体質改善の裏わざをお伝えします。一つは自分の証にあった漢方薬を選んで服用することで早めに体調を整えます。体調が良くなってきたら徐々に薬量を減らしてゆきます。体調の整いに応じて煎じ薬、エキス顆粒でも薬量を減らしてゆきます。さらには通常の1/10量くらいでお茶代わりに飲料していきます。食事・食養に注意して、日頃から腹式呼吸やストレッチなと体を柔らかくするように努めてゆきます。腹式呼吸法で内臓をマッサージすることや呼吸に合わせて運動をするようにします。体質の改善には自然の食物・生薬はとても良い相性だと感じています。最終的にはお薬などは服用せずにお茶程度で食養と運動呼吸法などで健康を保つことが出来るのが理想ですが、あせらずに時間をかけながら徐々に進めるのがコツです。
梅雨のこの季節、水分の代謝を高める養生として食養や運動も大切ですが、漢方薬・生薬・お茶など手軽に利用して効果のあるものがいろいろとございますので、上手に利用して気持ち良く過ごしていただければ幸いです。
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