五行日記

健康ニュースや日常の出来事、感想、意見など。

「フワフワとしためまい」「両足に軽いしびれ」「頭痛」

2017-07-19 11:04:57 | ご相談例

とても良く改善された方のご紹介です。

60代 女性 、本人の口述によります。一年前より「フワフワとした めまい」「両足に軽いしびれ」「頭痛」を感じるようになり、はじめは年齢のせいだろうと軽く考えていたのですが、その症状が良くなることはなく、日増しに1日中体調の不良を感じるようになり、「内科」「眼科」「耳鼻咽喉科」「歯科」「脳神経内科」を受診、種々の検査を受けたが「異常なし」原因不明とのことでした。原因は不明とのことですが、殆どの科で「自律神経失調症」ではないか?と言われ漢方薬を処方されたものを服用していたとのことです。

相談に来られた時は、今までなかなか改善が見られずご本人の不安感がとても強く感じられました。これは精神的な苦痛や苦脳がかなりあるなと思い、漢方カウンセリングでは症状の東洋医学的な分析や説明をしますが、必要に応じて本人の精神的な苦痛や苦脳を解消する考え方や本人の意識へのアプローチで自信を持たせる方法をお伝えします。漢方相談ということで証により漢方薬を選び煎じ薬で服用していただきました。最初の2ヶ月間は大きな変化はありませんでしたが、3ヶ月後ぐらいに症状の明らかな軽減があることに気がつき服用を続けることで、気分も非常に楽になり考え方も変わってきたと元気なお返事をいただきました。

カウンセリングでは自分が全ての面で自信のないネガティブな考え方に囚われていることに気がついたと言っておりました。素直な気持ちでポジティブに考える事に努めていくと、周りの雑音が聞こえなくなり気持ちが楽になってきたとの事です。漢方薬とカウンセリングの両方の力で体調が落ち着いてきたと実感しているとのことです。

自己の病にたいする精神的な気づきはとても大切なものです。実際のお薬の裏にこのような見えない薬があることをお伝えしております。この「気づきこそ薬」とも言えると感じます。本当に嬉しく思います。この仕事をしていて喜びを感じるお返事です。こちらこそありがとうございました。

 


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ひどい、しびれなどに悩む方がいます。( 西洋医学的には異常はないのに? )

2017-07-18 19:51:59 | 日記(出来事、気付いた事、感じた事、)

  

西洋医学的な治療を進めることで改善されればそれで良いことなのですが、西洋医学的に検査をしても特に異常がみつからないのに下肢にひどいしびれがあるということで悩んでいる方がおります。そこで、東洋医学・漢方医学の方ではどうでしょうか?という質問やご相談がよくあります。

それでは、東洋医学的にはどのように治療するのでしょう。

 中医学的には、しびれや痛みは「風・ふう」「寒・かん」「湿・しつ」の三つの気が混ざり肌表・気の通り道である経絡に侵襲してしまい、経脈が閉塞して気血の運行が悪化することで、筋肉や関節の運動不利が起こる病態だと考えます。

さらに簡単な表現をしますと、「気」の滞りはしびれにも痛みにもなるという考え方がありますが、まずは「気・血・水」の 滞りのない体にすることで、痛みやしびれを和らげます。

中医学では
「八綱・はっこう」、「気・血・津液(き・けつ・しんえき)」、「経絡・けいらく」、「臓腑・ぞうふ」を弁証( 証を分析) して 漢方薬を選び 服用したり、針灸治療、按摩・指圧・マッサージなどを用いて改善してゆきます。心身を含み全体のバランスを整えることが大切で心の状態など東洋医学でもこまやかな分析・弁証が必要です。

痛みやしびれの程度により「痺証・ひしょう」や「麻木・まぼく」などに分類します。

「痺証・ひしょう」には症状の特徴により「行痹・風痺」…遊走性の痛み。「痛痺・ 寒痺」…冷えると増悪し、暖めると軽減する痛み。「着痹・湿痺」…重だるさを伴う固定性の痛み。「熱痺」…関節部が赤く腫れる熱痛。などがあります。

「麻木・まぼく」は 運動麻痺、つよいしびれ状態です。  症状に痛みがなく麻木のみの方もいます。

「麻木・まぼく」も 症状により、「気滞」・「経瘀内傷」・「血瘀阻絡む・「風陽」・「風痰」・「湿痰阻絡」・「湿痰狭虚」痰濁中阻」・「痰鬱化熱」・「湿痺阻絡」・「痰瘀痺阻」・「気虚失運」・「衛気行陰」・「血虚病在肢体」・゜血虚病在手痹」・「血虚病在両足」・「肝腎陰虚」・「陰虚陽亢」のタイプなどに分類し、その証に応じて漢方薬がを選びます。こんなに多くのタイプに分類できるのが中医学の弁証の特徴です。さらにしひれの場所により生薬も使い分けたりします。

 中医薬・漢方薬では、「独活寄生湯」「三痺湯」「大防風湯」「二朮湯」「麻杏薏甘湯」「葛根湯加朮附湯」「桂枝加朮附湯」「薏苡仁湯」などがありますが、その他にも証により漢方薬を選ぶことができます。

漢方医学では 体力別による 「実証」 「中間証」 「虚証」などに分類し 適応症状により、桃核承気湯、疎経活血湯、桂枝茯苓丸、当帰四逆加呉茱萸生美湯、当帰芍薬散、加味逍遥散、柴胡加竜骨牡蠣湯、八味地黄丸、牛車腎気丸、などが用いられますが、証に適応していれば効果を現しますので、その他にも証を読み取り漢方薬を選ぶことができます。

 

      

 中医学の場合、針灸治療法も同様の弁証により穴・ツボが選定されます。併用も可能なわけです。漢方薬湯液と併用により効果が上がるケースもあります。臓腑のバランスを整え、的確なツボによる効果は痛みに対しても「気」の流れが改善され症状が軽減します。

漢方薬で内側から、按摩マッサージなどで外側から行なうことで内外の調和がスムーズに行なわれ、より効果が上がるケースがあります。

西洋医学的には原因がわからなくても、東洋医学的には原因の分析ができることがありますので、あきらめずに代替医療などを上手に利用してみるのも良いかと思います。

   

 

 


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天然の「霊芝・れいし」の芽 発見

2017-07-05 18:57:38 | 日記(出来事、気付いた事、感じた事、)

   

先日、神代植物公園の中で 天然の「靈芝・れいし」の芽を発見 いろいろな薬用植物も自生させている公園でもありますが、漢方薬を扱っている者として珍しい薬用植物を発見すると嬉しくなります。今回は偶然に珍しい霊芝の芽を発見して何倍も嬉しく感じました。

漢方薬の最古の薬物書である「神農本草経」に上品として記述があります。霊芝について簡単にご紹介します。 

 [基原]サルノコシカケ科マンネンタケGanoderma lucidum (Leyss. ex Fr.) Karst. (Polyporaceae)および近縁種の子実体を乾燥したもの。
[出典]神農本草経上品
[別名]赤芝(丹芝)、黒芝(玄芝)、青芝(龍芝)、白芝(玉芝)、黄芝(金芝)、紫芝(木芝)《神農本草経》、霊芝《霊苑方》、幸草(さきくさ)、福草(ふくそう)
[成分]トリテルペン(ganoderic acid A, B, C, etc, lucidenic acid A, B, C, etc)、多糖類・βグルカン、有機ゲルマニウム
[効能]虚労、咳嗽、失眠
[用法]強壮、鎮静
[性味]甘、平
[処方]紫芝丸《聖済総録》
[産地]中国、日本
[補]神農本草経に「久食輕身不老延年神仙(長く食すと神仙のように身も軽く寿命が延びる)」とあり、病気の治療というより神仙の霊薬とされたもの。

有効成分は
β-D-グルカン:   免疫機能を高め、ガンの予防やガン細胞の増殖を抑える効果が期待できると言われています。
トリテルペン:  ガノデリックアシドと呼ばれることもあり、IgE抗体の過剰な放出を抑制する働きがあり、血流を良くして血圧を安定させる働きを持っています。
有機ゲルマニウム:    抗酸化作用により、様々な生活習慣病の予防と、改善に有効とされています。
トリテルペンという成分で、IgE抗体の過剰な放出を抑えることでヒスタミンの過剰放出されることを抑えることになり、抗アレルギー効果を発揮するとも言われています。

霊芝は成長するとこうなります。 

 その他にも薬用植物をいろいろ見つけました。

   ナツメの実

まだ緑色の可愛らしい実をつけたナツメの木を見つけました。

大棗(たいそう)として漢方薬によく利用されます。実が熟すと赤くなります。楽しみです。自然の生命活動を感じてとても楽しいです。

  漢方薬でつかうナツメの実 甘くて美味しいです。良く薬膳に利用されます。

脾胃の気を補い強壮に働き元気がでます。営気と血を補います。鎮静安心作用があります。他の生薬の薬理作用を緩和します。

私はこの実を2個食べると、明らかに体の気が補われて元気が出る実感をしています。

 

散歩して癒される空間です。自然の木・気にあふれた清いエネルギーで満ちているお気に入りの自然公園の一つです。

      

 


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