臭いが分らない・臭覚麻痺

とても経過が良く改善されている方の紹介です。

50代の男性です。約5年間、臭いが分らない傾向がありました。臭いのあるものでも鼻先まで近づけると何となくわかるものの、ただよう花の香りなどは普通に感じることができない状態でした。医師からは副鼻腔炎ということで治療をしていたようですが、漢方薬でなんとかならないかとのご相談でした。
全体的な症状を確認し、その他に痛風の治療、緑内障の初期症状の治療もなさっているとのことでしたので、それも考慮した上で漢方薬の煎じ薬を服用していただきました。
服用して2週間後には疲れやすい、倦怠感などがなくなってきているようなので、順調として続けていただきました。服用1ヶ月くらいした時点で以前より臭覚がもどってきている気がすると言っていたので、引き続き服用を続けていただいておりましたが、2ヶ月くらいの段階で花の香りを感じるようになったと言葉をいただきました。今までにない臭覚の感覚が戻ってきたとのことです。驚くことに緑内障が改善されていると医師からいわれているとのことで、全体的に改善のみられた方です。

漢方薬が適応すると目的の症状だけでなく、別の症状までもが良くなっていくことがよくあります。全体のバランスを整える働きを持ちながら効き目を発揮するのも漢方薬の特徴ともいえます。
この方の場合、東洋医学的に自分でてきる臭覚の回復に良いと思われるツボ按摩マッサージも利用していただいていたのも有効だったと思いのます。ご本人も毎日、行なっていたことも効き目を高めていると感じています。
本当に嬉しく思います。