Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

富士見台 恵那山山開き

2007-04-29 10:52:00 | 山歩き

去年初夏 ピーちゃんと富士見台へ行ったときのこと 萬岳荘の管理人の奥様と話が弾み 4月29日の開山祭の事を教えてもらった。 写真で見ると アルプスの写真と見間違えるような アルプホルンが勢揃いして 楽しそう。 行きたい

今年4月29日は 日曜日 だめだ~ 仕事の日 そうでなくても 一年で一番忙しい時期の一つ 半ば諦めてはいたんだけれど 駄目でもともとと思い言ってみたら 案外あっさりOK この時期人員も厚いからね。  ところが残念ピーちゃんは駄目だった。

仕方ない一人でいくか~ぁ と思ったけれど 本日は亭主殿の誕生日 連れて行ってやるか! 暇している息子も連れ出す。(と言っても息子は 夜中に富山湾まで行ってホタルイカの船に体験乗船したいとかで早く帰って寝たいと言っていたけれど)

行ったことあるのに カーナビに富士見台を入れたところから間違いが起きた。 欅平の辺りを示していたけれど 私が目的地を神坂遺跡に動かしてしまった。 そのためヘブンス園原経由で案内を開始  嫌に時間掛るな と思ったけれど 走っているうちに時間巻くから・・・とカーナビを信じて走り出す。

知っている道を通らない事に気づいて修正するも手遅れ 富士見台を大回りして 1時間のロス。 欅平に車を駐めて シャトルバスで御坂峠に着いた頃は もう11時近い。 毎年先着300名に五平餅や ソーセージ 豚汁などが振る舞われると聞いていた。 当ていしていたわけでは無いけれど 山頂は混んでいるだろうからとおやつに柏餅だけを持って上がってきたので おなかが少々不安。 仕方ない どこかでお昼食べようね。

萬岳荘から会場の神坂避難小屋まで歩く。 ひや~ 夏の乗鞍ぐらいたくさんの人々が歩いている。日頃平日の山歩きしかしないから こんなにたくさんの人を見てびっくり。なんだかお祭りみたいだよ。 みんなについてぞろぞろ歩いていく。

Fujimidai1 Fujimidai2

緑の美しい斜面は笹原 ショウジョウバカマの赤ちゃんが ほんの少しだけ頭を出してきている。 雪が残っているところもある。 すこしずつ高度を上げていくと 背面に白い雪山が。。。あ!南アルプスが綺麗に見える。 後ろを歩いていた主催者の人の話に寄ると ここ数年無かった上天気だとか 真っ青な空に 白い雪山は神々しくさえ見える。

避難小屋では 神事の準備が出来ている。11時30分から神事が始まる。

Minamiarupusu 30分あったので 頂上まで行くことにする。途中で 食事券の配布場所があったけれど やはりもう終わっていた。 残念。

ここの山は あまりきつくなく 短い時間で頂上に行けるので 観光客もたくさん来ていた。 ヒールの靴で来ていたカップルに目が点になったけれどね

ごつごつした 大きな石が転がっている坂道を登り切ると 頂上。 ここは360度の展望。 更に 極上の晴天は 中央アルプス 北アルプス 御岳 白山

次から次へと 山のパノラマを見せてくれる。 凄い 絶句

Cyoujyouhe Cyoujyouhe2

みんな思い思いにお弁当を広げてくつろいでいる。 山の絵を描いた看板を見て 一つ一つ確認する。 乗鞍の右の方には槍が見えるらしい。 双眼鏡を持って見ている人がそう言った。  私は目は良いのだけれど どれを槍ヶ岳だと言おうにもよく分からなかった。 それでも この景色は なかなかのものだった。

Kitaarupusu

景色を楽しんでいると「そろそろ時間だよ」と亭主殿。

あんまり綺麗な景色だったから立ち去りがたかったけれど 山開きも見たかったので 降りていく。

若し間に合わなくても 上から見下ろす格好で 神事の様子が分かる。

神事は 山の神様に今年の山の事故が無いようにとお願いするところから始まった。 神主さんの所作に合わせてみんなで頭を下げてお祈りする。 玉串を奉納して 阿智村と 中津川市の友好提携の捺印が行われる。

少し遠いところにいたので 詳しい事はよく分からなかったけれど だいたいそんな風に進んでいったようだった。

Sinji

直ぐそばにいたご婦人に「これで終りですか?」と聞いたら「間だ餅撒きがあるから いたほうが良いよ。」  「とれるかしら?」 「結構遠くに投げてくれるから 大丈夫だよ」

準備の間 その人と話が弾む。10年以上山登りをしているベテランさんだった。 感じのいい人だった。 最後に 記念品の交換券が手に入らなかったことを知ると 一つしかないけれど どうぞ と一組くださった。 え~~っ 良いのかなぁ?

餅撒きは 三個ゲット。 亭主も拾っていたけれど 拾ったときに転んで手をケガした。その時に餅をポケットに入れようとして落としたら 拾われた。 良いけどね。

三個は息子がもらった。 私はこういう事が苦手。

終わったら 再び萬岳荘に移動。 ここでアルプホルンの演奏がある。 五平餅の交換もここ。 萬岳荘葉阿智村の村営らしいのだけれど 外国の山にありそうな ちょっと素敵な山荘。 普段止まることも出来るらしい。 前にスノーシューでここへ来たとき 冬季に一部屋だけ開放されている部屋で暖かい一時を過ごした。

その山小屋の 横に ホルンが勢揃いしていた。 手作りだって。 根曲がりの木を切ってきて 半分に割り 中を刳り抜き またくっつける そんな気の遠くなるような作業でできたホルンは 手書きで可愛らしい絵も描かれていた。

Horun 準備していた人に話を聞く。 音を出してもらった。リードか何かが組まれていると思ったら 中は何も無い。 口の形だけで 音を出すのだそうで 音の出る口に手をかざしたら かすかに息の風が当たった。

Ensou

「ドと ミと ソぐらいの音しか出ないんだよ。」と笑うおじいさんだったけれど 音楽は 遙かにたくさんの音が広がっている。不思議な 楽器。

昔の少年と少女(彼らが自分の事をそうおっしゃった)達は胸を張って誇らしげだった。

Horun3

後で吹かせてあげましょうと言われたけれど 出来そうも無いし それまでは待てなかったので 五平餅や 豚汁を戴き 記念の土地の苗木を戴いてかえる。

帰りは 萬岳荘の管理人がやっていらっしゃる民宿がある月川温泉により あでやかな花桃の世界を楽しんでくる。 

山開きがあると いよいよ夏山シーズンが始まると 心が躍る。

今年はどのくらいの山を楽しめるのだろうか?

 

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天空に続く桜回廊・・・のはずだった

2007-04-20 00:49:00 | 山歩き

そろそろ桜から卒業しても良いだろう。 十分見たよ

そう思っていたのに 天空に続く桜回廊のキャッチコピーを見て 行きたくなってしまった。 場所は私が大好きな場所 安曇野  毎年何度か必ず出かけることにしている場所。

春行ったこと無いし 行ってみよう。 写真では山の緑の中に一本の桜の道が出来ていた。こりゃ凄い。 一週間ほど前に行っていらした宮さんの情報に寄ると まだ桜は早くて 頂上は蕾だったらしいけれど・・・

豊科インターに近づくにつれてきょろきょろ スイス村から歩くと言うことは右側に桜回廊が見えるはずだ。 うーん 無いなぁ  良く見るとほんのり白い道が上まで伸びている山を発見。 あ!あれだ。

今日はなんて良い天気なんだろう。 左手に 大きなどっしりした常念岳が見える。その左は蝶ケ岳 常念だけの右に 雪をかぶっていない 綺麗な形の山がある。あれは有明岳。 去年はあそこを裏に回って中房温泉から三大急登 合戦尾根越えをしたのだった。 燕岳は見え無い。 それにしても雪を懐いた山は 透き通るような美しさで キラキラ光っている。 こんな山を見ながら安曇野の人は日々を暮らしている。

Jyounen

桜回廊のことはどうでも良くなるくらい興奮していた。

登る山は 光城山 私はこうじょうさんとおもっていた。 会社に安曇野出身の子がいて ひかるじょうやまと教えてくれたけれど よその人には まずこの読み方は出来ないだろうね?

桜あんまり無い。 愛知県の桜の名所 山崎川や五条川の方がいっぱいある。 天空に続く桜回廊は 見上げてみても何処にもない。

山に入っているだけで嬉しいんだから まったく問題ないけれどね

Hikarujyouyama

地元の人々が ハイキングに使う山ということで 標高差400メートルのコースはお気楽コースと 少し思っていた。 はは やっぱり山は山

光城山は 昔お城があったところ 戦国時代の初めの頃 海野六郎幸元という人がここに白を構えていて 狼煙をあげて近隣の白と連絡を取りあっていたのだそうだ。

やがて武田晴信によって攻め落とされ 武田方につくようになったとか。。。

はいはい また山城ですね。 高いところはよく見えるからね

この山頂に至る道はいっぱい。 今はあまり歩かれていないかな?と思える道も含めて 道は縦横無尽  ゆったりしたジグザグ道を歩けば そう体力はいらない。 しかし 掘り割りの様な道を行こうものなら たちまちずるずる滑る。 反対側から降りてきた人は 悲鳴を上げながら降りてくる。 今日は下が乾いているけれど 雨上がりだったり 雪解けだったりしたら 大変。

両方をその時その時で選びながら ゆっくり登っていく。 下には水仙が鮮やかな黄色を添える。 たんぽぽ負けそう。 春竜胆が咲いている。この青色は格別。 とても小さかったんだけれど 遠目にも解る。

花も良いけれど ここはやはり北アルプスの展望 時々振り返りながら 安曇野の美しい田園風景と バックのアルプスを楽しむ。 雪形は まだ少し早かったみたい。常念坊も蝶々も見えない いつか見てみたい アルプスの雪形

Azumino

この山は自然の山と言うよりは 公園の山として作られているらしくて ムスカリのような山には無いだろうと言う花もあちこちに咲いている。

Akahatena Harurindou  

Mitubatutuji Miyamahakobe

Nitinitisou Nanasi

Pink_1 

Suisen

Tamusiba

Utugi

Tanpopo

面倒だったわけでは無いけれど 花の写真 うまくもないのにオンパレード 失礼しました。 里と何も変わらない花の山と言うことで・・・

面白いものも見つけたよ。鳥の巣 とか宿り木とか。。。

Torinosu Yadorigi

標高差わずか400メートルほどのピクニック気分の山も 最後にははぁはぁ 喘ぎ 登り切ったと思ったら その先奥に続いていたりしたけれど 頂上で見たアルプスの景色は最高。 槍が見えるよと言うことだったけれど 残念 そこだけ午前には無かった雲がかかっていた。その代わり 有馬山の向こうに小さな小さなとんがりが見える。 去年行った燕 知っている山が見えると なんだか嬉しい。

光城山からは なんてこった 長峰山への道はアスファルトの道 おまけに時々車が走っていく。 脇道を見つけては出来るだけ 地道を歩くようにしたけれど。 少々辟易としながら展望地に登る。少し広いところに花を育てているのだろうか? 何も咲いてはいなかったけれど 耕された跡があった。 蝶の森もある。

ここで面白いものを見た 枝にまん丸い堅いものがついている。枯れている。 初め松ぼっくりか何かが落ちて引っかかっているのだと思ったけれど ちゃんとくっついている。  後で知ったのだけれど ひょっとしたらあれは おやまぼくち そばの中に練り込んで腰の強いそばを打つというあれ  写真が無いので はっきりとは言えないけれど

天平の森を過ぎて暫く行くと あった あの摩訶不思議なオブジェ わっかが万歳しているみたいな オブジェ これは長峰山(933メートル)のシンボル 広く傾斜のある広場になっていて 展望台も作られている。 下の方には ハングライダーの飛び込み台らしきものもある。 安曇野の景色が一望。 ちひろ美術館特定できないかな?と思ったけれど 私には解らなかった。

Nagaminesan Para

さて終盤 長峰山を下っていく。 桜回廊の事はすっかりわすれていたけれど 芽吹きの山が美しいので 山に身を置いているだけで嬉しい。 帰りはいつも一抹の寂しさが残る。

長峰荘まで 時々きつい下りを 足を気にしながら下っていく。 最近下りには 大ブレーキが掛る。 木が変わる事に 変わる山の表情を楽しみながら 降りていく。

Nagaminekudari2 Akamatu

やがて 下の方から屋根がいっぱい見えてきて 麓が近いことを知る。 鉄階段を超えたら 桜満開

今まで見られなかった桜が ここでは 確かに桜のトンネルになっていた。

Sakurakairou2

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花と歴史の自然歩道2

2007-04-20 00:33:00 | 山歩き

ランチを取ったベンチの左手を登っていくと東海自然歩道。 そこから登るかと思ったらしばらくは林道歩き。 

「今日は山登りでは無いからね。」と念を押されたので少しでも楽な道をいこうと思ったのかな? 林道には大きな水たまりがあって そこに無数の蛙の卵が産み付けられている。

ひえーっ こんな水たまりに産むなんて命がけだよー と言うか生存率低そう。現に一台の軽トラックが取りかかってゼリー状の紐を無惨に・・・生きていくって難しい。

Sirosyoujyou 林道を歩くと 斜面にショウジョウバカマが・・・ おっ!白花があるね  突然変異? 色が抜けたとは思えない。まだ咲いて間がなさそう。

林道が大きくカーブしているところで いきなり斜面を登り始めた。 おっと 登山道じゃないよ 踏み後の無い斜面を登るのは少々骨が折れる。何もこんな所登らなくても・・・

ほんの数メートルの冒険でしたけれどね。

登り切った所に 綺麗なミヤマシキミが咲いている。このミヤマシキミちゃんはとても美人。 元気な葉っぱに花火のような小さな花がいっぱい。 賑やかだけれど 清楚で可愛らしい。

Miyamasikimi

ここからまず鉄塔まで少しずつ登っていく。 鉄塔は見えるけれど遠い。登っても登ってもつかない。

花を楽しんで行くしかないね。嫌になるくらいのアップダウンも出会った花がそれを忘れさせてくれる。

白い花が目立ってきた。 辛夷だね

ところがそうではなかった。 私は白くて赤ちゃんの手のようなこの花を辛夷と思っていた。 ところが正確にはタムシバなんだそうです。

タムシバと 辛夷の違い

タムシバは花の直ぐしたには葉っぱが無いけれど 辛夷には葉っぱが一枚あるというのだ。 細かいことを言うと 花をちぎってみるとその下に半分くらいのがくのようなものがあるとか あるのだけれど・・・これが一番簡単な見分け方。

タムシバは甘い香り 山の中で出会う花はタムシバの事が多いのだそうだけれど 噛んでみると甘いのはタムシバ つんとちょっと辛いのは辛夷  知らなかった。

青い空に 白いタムシバ 緑の山 とてもよく似合う。

イワウチワの群落がある。右にも左にも・・・少し時期は過ぎている筈なのに まだまだなかなか・・・白花の群落もある。 突然変異? ピンクの花の群落に 白の群落は無い。不思議。

IwautiwagunseiSiroutiwa 

少し開けたところに 送電線の鉄塔。池田町の町並みがみえる筈だったけれどあんまり 鉄塔によじ上るしかないな(いえ私はよい子だからそんなことはしません)私に解るのは池田山ぐらいだしね

のびをしてみたりきょろきょろした後 諦めて先に進む。暫くすると妙法ケ岳の頂上。 通り過ぎてしまいそうなくらい。 細長いケルンが出来ている。 そっと積んでみる。

カタクリもあちこちにいっぱい。あんまり無造作に咲いているから踏みそうになる。 山の花はオオカメノキ レンゲツツジ どちらも近づけないので 接写できず。

その代わりと言ってはなんだけど ずっと私たちの回りをひらひら飛んでいたギフチョウの写真を撮ることに成功。 ここは カンアオイの群生もあってギフチョウのサンクチュアリらしい。ギフチョウは 青いものが好きだとかで 菫やカタクリに止まっては 飛び立ち・・・

何羽も何羽も ギフチョウは人なつっこいから必ず人が通る稜線上に出てくるんだとか・・

Gifucyou_1

Ookamenoki Rengetutuji

頂上を越えると つづら折れの下り道 激下りもある。転ばないように慎重に降りる。

暫く行くと山の斜面に少し変わった菫が見えてきた。

花は菫なのに 葉っぱがわりと大きくて ギザギザに切れている。ハート形の葉っぱじゃない。 エイザンスミレ 初めて知った名前

今日の菫は タチツボ菫とシハイスミレ 

Eizansumire 元々スミレは生命力が強そうで何処にも咲いて登山道を賑わしてくれるけれど このスミレは 葉っぱとのバランスも良い美人。

シハイスミレは 細長い葉っぱで少し黒みを帯びている。葉っぱを裏返すと 紫っぽい。

紫背スミレと言うらしい。 なるほど

Sihaisumire タチツボスミレは 花を取ると下から魚の骨のような堅いものが出ている。 長いこと墨壷の似ているのだと思っていたけれど・・・

さて激下りを続けていると 華厳寺の奥の院に出る。 ここで少し立って休む。 ここからは西国三十三番満願霊場のミニ版が連なっている。ジグザグする度に祠が一つ。

華厳寺は三十三番目 一つ目は2月に行った滋賀県の繖山の観音正寺 おっ! 一石二鳥じゃないの 観音巡りしながら下るなんて。。。 え?でもこれってさかうちだよ 亡くなった人を呼んでしまったら大変

谷も現れて 草花は完全に 里のものに変わってきた。しばし オンパレード

Cyarumerasou ぴんぼけチャルメラそう あまりに小さくてピント合わせるのは至難の業。

Kiransou

キランソウ  青い色がとても鮮やか 地面に張りつくようにして咲いている。

Sentousou 仙洞草  小さな花火のように先ではじけている。

あ そうそう 線香花火のようだね

Tigoyuri チゴユリ 山でこの小さな花を見つけるとかなり嬉しい。

下を向いてはにかんでいるので見つけにくい。

良く似たほうちゃくそうもあった。カメラのいけないところ

Koke これはなんて言ったっけ? 垣通しに似ているけれど長くない。 何とか苔らしいのだけれど すっかり忘れてしまった。

まだまだあったよ。シロハナノイカリソウ フユイチゴ ウマノアシガタ カキドオシ・・・

写真がうまく撮れなかったので 残念ながら載せられません。 こんなにたくさんの花を見て満足なのに 最後に 華厳寺の木にとまってなびいているセッコクを見つけ ふわふわのハンカチの様な石楠花を見たり 帰りに竹中公園で花桃を見ながらお茶を楽しんだり 夢のような楽しい一日でした。

ジオンさん エコミュージアムの人々 阿繍さん 本当に本当にありがとう。

Hanamomo Shakunage

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花と歴史の自然歩道

2007-04-19 01:07:00 | 山歩き

華厳寺から橫蔵寺へ

ミイラで有名な横蔵寺  ここは紅葉が美しいことでも有名だ。 そしてこの二つのお寺は とても歴史が古く 国から庇護を受けて発展してきた由緒あるお寺だった。この二つのお寺を結ぶ途中に妙法ケ岳があって この道は東海自然歩道になっている。

Kegonjisanmon

この道を歩こっ!とジオンさんからお誘いを受けた。 更に嬉しいことに今回はエコミュージアムの企画で この道の植物や動物のお話を聞きながら回るのだとのこと

仕事のある日だったけれど 無理矢理頼み込んでおやすみをもらう。 嬉しくて前の日はよく眠れなかった。

今日のコースは少し足に優しく 林道を車で登り 林道脇から歩き出す。 熊谷直実の墓 本堂跡 仁王門跡を回り 林道に戻って 妙法ケ岳の頂上に向かう。(667メートル) ここからつづら折れの階段を下りながら 華厳寺の上のミニ霊場巡りをしながら華厳寺に辿り着くというもの。今回は橫倉寺の上で折り返すけれど どのみちひとりでは とてもいけそうにないので 願ってもない嬉しい企画。

さて詳しいことはホームページの方に揚げるとして 今回は花の山歩きを主に辿りたい。

林道から登山口を登っていく。暫くすると 両側にイワウチワ イワウチワ イワウチワ 両側に可愛らしい姿を見せてくれる。しべにぶら下がって風にひらひら スカートを翻した様な花もある。三河の方ではあまり見ない花なので嬉しい。

Iwautiwa イワウチワと イワカガミ葉っぱは似ているけれど 違った花が咲く。イワウチワの葉っぱは 丸っこくて端っこが内側にえぐれている。 昔からある 団扇の様な形。

イワカガミは 葉っぱが少し濃くて 厚みもあつい。葉っぱは鏡の様に光っている。 そして葉っぱは 一寸反っている。

緑が美しい。 今日の緑の主役は クロモジとシロモジ

つまんで食べたらさぞかしおいしいだろうな。わかめの緑は咲き誇る花にもひけを取らないやさしく柔らかい色で 本当に美しい。黄色い花を付けているご両人にも出会う。  葉っぱの違い 幹の肌の違い  葉をもんで匂いを嗅ぐ。 クロモジは良い匂い。お菓子の横に添えられる楊枝になるのもうなずける。 噛んでもさわやかな香りが広がる。

Siromoji Kuromoji_1

Sikibi しきび  見た目はとても可愛らしくて上品な感じがするのだけれど 死者に手向ける花。葉を揉んでみる。

うえっ  何ともいえない嫌な匂いがする。 毒もあるらしい。土葬をしていた頃 死者の傍らに植えて 野生の動物が 掘り返すのを防いだと言う。 なるほど

ちょっと背筋が寒くなるような話だったけれど花の気高さをやはり死者へのもの。

石楠花群生地  ???

Yuzuriha 葉っぱは石楠花に似ているけれど 何か違う。花芽もついてはいない。ユズリハだった。新しい葉が出てくると古い葉は落ちてしまう。 世代交代の葉。 形は似ていても 違う。 

石楠花の葉は 裏が黒っぽい。光のかげんで うまく写せなかったけれど 石楠花とユズリハはまず葉っぱで識別。

群生地なのに何故? 盗まれてしまったのだろうか?

Shakunagenoha 山のレポを書いていると 詳しく書くことを良く思わない人がいる。 私は少しでも参考にあればと自分で解る範囲の情報を提供する。 しかしこんな風に盗みの目的で山に入り 自分の気持ちを満足させている人がいるのだと思うと こういう意見も仕方ないのだろうか? 

みんなで山の植物も動物も大事にしていきたいのに・・・

そんなことを思いながら歩を進めると ありましたー

石楠花 まだ花は咲いていない。 咲いたら綺麗だろうね。本当にみんなで大事にしていきたいよ。

気持ちの良い雑木林をクロモジとシロモジの当てっこをしながら歩いていくと横蔵寺本堂跡地に着く。桓武天皇の勅命を受けた伝教大師が 延暦寺のご本尊の一本分体の薬師如来様の聖地を探して全国行脚されていてここに創立されたとのこと

昔はこんなに高いところに作ったんだね  さほど広くは感じないけれど講堂 政所 鐘楼があったらしい。 戦国時代に焼けてしまったけれど 江戸時代に今の場所に再建 

昔はこの自然歩道を白装束の人々がたくさん歩いていたのだろうか? この山には石油が出たらしい。それを掘ることを生業として修行をしていらしたようで・・・初めて聞く話だけれど 興味深い。

Yokokurajiato_1 Nioumonato_1

少し先に仁王門跡もある。どちらも 心字池の跡とか 礎石とかしか残ってはいないけれど。 端に立てられた東屋から引き返す。 ここを下れば ミイラ堂とか横蔵寺に出るはず。

本堂跡から馬場道を歩く。周囲600メートル。 僧侶達はここを馬に跨って乗り回していたらしいのだけれど 直ぐに一周してしまうね。 はて?お坊さんに馬 あまりしっくり来ないな。

左から稚児岩と言われる大岩を通ってうらに出る。 熊谷直実のお墓があるところ。

Naozanehaka 元々埼玉県の出身の武士のお墓がどうしてここにあるのか解らない。 少し調べてみたけれど ここにお墓があると言う記述を見つけることが出来なかった。

いちのたーにの いくーさやぶれー

うたれしへいけーの きんだーちあわれ

あかつーきさむぅき すーまーのあらしに

きこえーしは これか あおばーのふーえー♪

あの悲しいお話の熊谷直実です。 クマガイソウやアツモリソウは 直実が戦のときに着けていた大きな袋(母衣)の様な袋を持っているとつけられた名前だそうで 写真でしか見たこと無い花に 心が騒ぐ。 みたい。

ここからさっきの林道までもどる。 早めのランチタイムだ。

Myouhoulunch今日の献立は焼き肉 ジオンさんがお肉と野菜を持ってきてくれる。私は? 「タレを・・・」と言われ素直にタレを用意する。エバラの徳用瓶 そして見栄を張って叙々苑のたれ

甘いタレと辛いタレで 良しとする。 オモニはまた絶品餃子を焼いてくれる。 このままではデブになると危惧して 海苔巻きサラダを用意する。

締めの杏仁豆腐を戴いてけろっとしているのだから デブを恐れているとは思えない。 おいしかった。 やっぱり食べてしまう意思の弱さよ!

長くなって読みにくいので その2に続けることにする。

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城山は山野草花盛り

2007-04-13 01:10:00 | 山歩き

すっかり暖かくなって 回りはいつの間にか百花繚乱。 桜は葉をつけ初め 緑とのバランスも美しく ミツバツツジや桃の濃い色も混じってきて 本当に綺麗。

先日の蛇峠山は 花には恵まれなかったと言うわけで 今週の遠出は木曽福島に決定。 駅の西側 川に平衡して走る 福島城址山へ行く。 この山地元の人は児野山(ちごのやま)1281m と呼んでいるらしい。 木曽氏の要塞と言える山城。実際は 川沿いの地に居住していたそうだから・・・

大手門の公民館で身支度を済ませ出かける。 興禅寺の裏手から山を登っていく。 興禅寺は 木曽義仲のお墓があるところ。 巴御前と離されてさぞかし寂しいだろうな。

興禅寺は花がいっぱい。 まず黄色い福寿草がお出迎え。 お墓の回りは黄色一色。 しだれ桜も立派な枝振りを見せてくれる。  こちらではまだ早春なのか 花は3分咲きぐらい。桜草は まばゆい程の色鮮やかさ。

Kouzenjisidare Fukujyusou

お墓なんだけれど これだけ花が咲いていると なんだか心が高揚する。

家は山の中腹に広がっていて アスファルトの道。 直ぐに城山遊歩道へ入る道がある。 城山は左手なのに 大きく右に曲がって登っていくのがなんだか 納得行かないけれど 大きく回って揚弓場から尾根に出る。ここからはゆったりした登り道。さすが木曽。檜が美しい緑を作っている。 檜 檜 檜何処まで行っても檜  道は歩きやすいし 時折光が差して 気持ちの良い山歩きには違いない。 しかし少々飽きてくる。

城跡までの長い尾根歩きは少し開けた尾根に変わって その後から堀を超えるために急な上り下りになる。 ロープも張ってあるけど 必要ではない。

まず三の丸跡 その後二の丸跡を通って本丸跡に出る。 から堀がはっきり残っている。 町からは標高差300メートルほどと思われるけれど それにしても 大きな城塞を作ったものだと素人目にも思えるものだった。

その思いを更に強くしたのは本丸から 権現滝方面に降りようとしたとき。 急斜面はジグザグに降りていくものの かなり手こずるものだった。 足腰が強い昔でも これはきっと大変だったろうな。

 Honnmaruato

Honmarukarakudari

ここまで緑の中 展望もなく歩いてきたけれど 少し様子が変わってきた。 斜面をゆったりトラバース。 山にいることを忘れるくらい ゆったりした道。 と同時に花がちらほら見えてくるようになった。

ン?これは可愛い花だけれど 何だっけ? この葉っぱ どこかで見た。。。 そう真富士山だった。 ここまで出てくるのに解らない。。。と言う奴で暫くイライラ  確か走り回るんだった そんな名前だった。 狂うんだっけ?

断片的に記憶が甦ってくる。 クロユリの様な可愛い花だけれど 狂う 走る。。。あ! はしりどころだ~~ あ~すっきり すっきり すっきり

Hasiridokoro  良かった 可愛いからと言って 摘むことは無いけれど 触って汁が付いただけで 瞳孔が開くらしい。 くわばら くわばら

暫く楽しい山歩きとなる。 花が 小さな花がいっぱい咲いている。名前の分からないものもたくさんあるけれど 嬉しくて わくわくしてくる。

Hate これはなんだろう? フッキソウの赤ちゃんかしら? ヒトリシズカと思ったけれど 少し違うんだな。

バイカオウレンもあったよ。 もう時期は終りだと思うけれど まだ残っていた。 可愛い。 小さくて可愛い。

名前の解らない花もある。アケボノソウみたいだけれど ホトトギスみたいなあの模様が無い。 何?

Baikaouren Amananoyouna_1

こんな風に花を探してきょろきょろしていると 回りの様子も開けてくる。 どこかから水の音。 滝が近いのかも知れない。 平行移動が終り少しずつ降りていく。足もとに小さな小川が流れている。 木の根本から泉が吹き出しているこの辺りは泉の森と言うらしい。

Izuminomori

泉の森 素敵な響き。 

水辺へ来て花の咲く条件も変わって来る。

今回一カ所だけ木曽福島の町が見える場所があった。 切り倒された木の向こうに見える木曽福島の町 特別な場所では無いけれど 思わずお~~っ!

左に巻いて行くとまもなく権現の滝

水量はあまり無いけれど 高さ25メートル  風情のある滝

Fukusimaenbou Gonegen1

 

権現の滝は 木曽義仲が挙兵するときに 御岳大権現を勧請して沐浴祈願した場所 また 江戸時代には御岳の覚明行者が ここで修行されたとか・・・伝統ある修行場だったんだね

Gongen3 Gongen2

高さがあるので何カ所かで立ち止まって見る。 急斜面 ジグザグした道を花を見ながら歩いていく。 あんまり花に夢中になって もの凄い急斜面であったことに気づかなかった。 立ち止まって振り返って呆然。 こりゃ膝にも悪いわ。

ここからは 山野草が次から次へと・・・ 今年まだあまり山野草に出会っていない私にとって とてもどきどきする 下り道だった。 

Gekikudari 花のオンパレード どうぞ

ピントが合わないところはご愛敬と言うことで・・・何しろ急斜面だったので 近づくことは難しかったのです。

いくつか名前が解らないのがあります。 解る人 教えてくださいね。

Dankoubai

ダンコウバイ? サンシュユ? 黄色いまん丸な可愛い実のような花。木についている。ぼんぼんみたい。 何?

                                   

Aohatena_1 解らない花ばかり。 この青い可愛い花は 菫ではないと思う。葉っぱが違っていたもの。 でも花はツリフネソウみたいに 長いし・・・

Kikemansou キケマン 長い花が列を作って勢揃い。Yamaengosaku

ヤマエンゴサク? ケマンと間違えそうだったけれど 葉っぱが完全に違っていた。それにちびっこ

ケマンはあった。証拠写真が無い。

Hitorisizuka  団体さんだけれどヒトリシズカ

小さな小さな花 急斜面にいたからこれ以上近くでは会えなかったよ。

Nekonomesou   ネコノメソウ

山へ行くと何処でも見られる花というか 葉っぱというか・・・真ん中の黄色が目のように見える。 青いのも 黒っぽいのも見たことあるけれど ここでは これ一色。

Yaburegasa ヤブレガサだー。 全身毛むくじゃら。 真ん中が一寸紫。

この葉は食べられるんだそうな。 食べたこと無いな。

Sumire_1   これは菫の仲間でしょうか? はっぱは それらしいけれど・・・

こんな風で たくさんの花に出会っても 名前を知らないので 悔しい。知らなくても楽しむことは出来るんだけれど 知っていると知らないとでは大違い。 でも小さな花がいっぱいのこの山は大好きだったよ。 

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