DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

大量のサルが殺処分された?

2017-02-21 10:45:55 | 雑感

 富津市の高宕山自然動物園で57頭の猿が殺処分されたと朝日新聞が報じている。同動物園には164棟のニホンザルがいるが、その内57頭が特定外来生物アカゲザルとの混血であることが分かり、ニホンザルの種を守るために、採られた措置だという。

 それにしても、ひどい話ではないか?生態系に悪影響を及ぼす生物を特定外来生物と指定し、輸入することも、飼育することも規制して、日本古来の生物を守ろうというのが意図らしいが、ここに大きな疑問を感じる。そもそも生態系自体は、自然に変化していくもの。あるものは繁栄し、あるものは衰退して、消えていく、これが自然の摂理と言うものだ。自然の摂理に逆らって、一部のものを保護し、新種は排除する、これは如何なものだろうか?

 本当に絶滅危惧のある生物を残そうとするならば、その生物が生存しにくくなっている現状をきちんと分析し、住環境を整備し、改善していくことが先決であるのではないか?外来種の生物が急速にその数を増やしているのは、日本の現状がその生物にとって生存しやすい環境にあるからであって、駆除しても、駆除しきれるものではない。

 これは、民謡が好きな人が、ジャズに押されて、衰退していくのを憂慮して、ジャズを禁止し、ジャズを排除しようとするようなものだ。個人的な懐古趣味に、日本の政治が動かされてしまっていると考えると、誠に情けない話だと思う。

 動物を愛し、大切にするべき動物園が、気に入らない種類だからといって大量に殺してしまうのは、動物愛護び精神を欠いており、それこそ世界中の動物愛護団体から抗議が殺到して、対応に苦慮することだろう。少しは視野を広く持って、柔軟に物事を考えて欲しいものだ。

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