表題の「北朝鮮国民を餓死させねば」というのは、石川県知事谷本正憲氏が２１日に県町長会の総会で、北朝鮮が北陸電力志賀原発をミサイルで狙うならという前置きで発言したという記事が朝日新聞３０面に掲載されていた。県知事たるものの発言としては全くお粗末というか、言語道断な発言だろう。谷本知事は同日の記者団の取材で発言を認め、「北朝鮮にはとんでもないリーダーがいる。北朝鮮国民を生活困窮に追いやれば内部から崩壊する。国民が痛みを感じる制裁をくわえないといけない。」と語ったという。
餓死者が出るくらい生活困窮すれば、内部から崩壊するという発想自体に大きな誤りがあると思う。北朝鮮の国民を普通の国の国民と一緒に考えるのは大きな間違いだ。もう７０年以上にわたって洗脳教育がなされ続けており、国民のほとんどは洗脳されていると言えよう。洗脳されずに、進歩的な考えを持っていて、それを表明した人たちは既に抹殺されていると考えた方が良いと思う。国民は政府の発表をそのまま信じ、それに従っているしか生きる術はないのだ。これまで大量の餓死者が出る飢饉に見舞われ、世界の国々から人道援助がなされても、国民にはあまり還元されずに、原発やミサイルの開発に流用してきているのだ。言うなれば、北朝鮮政府は自国民の命を人質に、世界に対して、無理難題を言い放っているということをきちんと認識するべきだろうと思う。
では、どうすれば良いのかと問われると、だれもが回答に窮する。アメリカが良く使う手、指導者の抹殺しかないのかも知れないが、それを正式な手続きを経て行う術はないのが現状なのだろう。国連がもっと力を付け、国連内にこうした事案を取り扱う「裁判所」を作るしかないのではないだろうか？
