■アニメ「とある魔術の禁書目録」---第5話「十二時(リミット)」
各所のアニメ視聴感想サイト、その「とある魔術の禁書目録」の記事を読んでいると---「展開が遅い」とか「話が盛り上がらない」という感想をよく見掛けますが、前者に関してはこれ以上に内容を削ろうものなら、魔術・科学サイドともに必要最低限の情報でも相当量になる上、こと映像媒体であるアニメではセリフでその多くを把握しなければならない為、流石に詰める訳にもいかず、このくらいのペースで消化するのが限界かと。
後者に関しては、原作既読者からすると、もう“見続ければいずれ面白くなる”としか言いようがないのですけど、この「禁書目録」という作品の序盤は、必要最低限の人間しか物語に関わってこない傾向が強い=物語の拡張性が薄いので、その所為もあるのかもしれないですね。
とりあえず原作3巻でのエピソード:御坂妹などが関わって来る話まで進めば、その後の物語を彩るキャラクターの大体が出揃うので、其処まではじっくりと(
それはともあれ、今話の視聴感想記事を。
上条当麻とインデックスの出会い、そして彼女を巡るひとつの事件を描いた、原作1巻のエピソードもいよいよ大詰め。
前話において、実はステイル共々、インデックスとも同じ「必要悪の教会(ネセサリウス)」の仲間であった---神裂火織より告げられた完全記憶能力の真実と、インデックスに迫る命の“リミット”。
そんな神裂より負わされたダメージから、その期限である3日後まで眠り続けてしまった当麻の前に、再びステイルと神裂が姿を現すが、あたかも当麻を守るがごとく、彼らの前にインデックスが立ちはだかり……というところからスタート。
これまでも美琴や黒子の出番が増えるなど、原作に存在しないオリジナルシーンが度々見受けられましたが、今話では流れこそ同じながら、大きな原作アレンジがひとつ---当麻が神裂からの電話の後、発見した通話明細に記載されていた電話番号から小萌先生に電話をかけるも繋がらず、果たして藁にもすがるように医療機関(おそらくは脳医学)や研究所などにも電話をかけ捲っていましたが、原作では部屋中を引っくり返して明細を発見→いきなり小萌先生に電話が繋がり、其処でリミット(12時)を迎えた事に気が付くという、つまりはその後の分と併せて、小萌先生と2回通話する流れだったので、家捜し+小萌先生との通話シーンが、医療機関や研究所への電話(+銭湯での入浴シーン)にアレンジされた次第。
見せ方として、どちらが緊迫した時間経過を感じさせられるかと言えば、原作通りにひとつの部屋でなにかを探しているよりも、アニメ版での行動の方が分かり易いですし、また原作における小萌先生との(1回目の)会話では、滝沢機関だの風紀委員の四葉さんだのと、セリフとして使用するには余計な要素を含んでいるだけに、此処はこうしたアレンジを選んだ方が無難だったかなと。
おかげで小萌先生のサービスシーンもありましたしね(ぉ
ちなみに第3話にて小萌先生が言っていたように、この部屋には時計が存在していないので、それだけでも十分に緊迫感はあったのですけどねw
また、ちょっと気になったのは、ステイルたちを追い返した後に意識を失ったインデックスの扱いについて。
これはまぁ、こだわり過ぎと言われればそれまでながら、原作では此処で意識を失ったという描写は無く、この3日間の看病疲れから眠ってしまい、少なくともリミットが来るまでのインデックスには見た目の異常は無かったので、アニメ版ではその辺り(ただ仰向けで寝かされている点も含めて)を強調させ過ぎかも。
絶望の闇に光明が射すがごとく、小萌先生の指摘により、神裂より伝え聞いた完全記憶能力に関する矛盾と、イギリス清教の嘘に感づいた当麻。
そして彼が“幻想殺し”で、インデックスの“首輪”を破壊した時、本当ならば魔術が使えないはずの彼女が何故か---果たして当麻は本当にインデックスの“幻想”を殺す事が出来るのか、そしてステイルと神裂の選択は---というところで、次回はいよいよ(最初の物語の)クライマックス。
なお、今話において状況打破の切っ掛けとなった、小萌先生の話していた「意味記憶」「手続記憶」「エピソード記憶」はそれぞれ“容れ物が違う”などの人間の記憶に関する情報は、実は次回でも大きな役割を持つ事になるはずなので、おぼえておけばより内容を楽しめますよ。
ところで、次回予告に彼の姿が…?
次回---第6話「幻想殺し(イマジンブレイカー)」
各所のアニメ視聴感想サイト、その「とある魔術の禁書目録」の記事を読んでいると---「展開が遅い」とか「話が盛り上がらない」という感想をよく見掛けますが、前者に関してはこれ以上に内容を削ろうものなら、魔術・科学サイドともに必要最低限の情報でも相当量になる上、こと映像媒体であるアニメではセリフでその多くを把握しなければならない為、流石に詰める訳にもいかず、このくらいのペースで消化するのが限界かと。
後者に関しては、原作既読者からすると、もう“見続ければいずれ面白くなる”としか言いようがないのですけど、この「禁書目録」という作品の序盤は、必要最低限の人間しか物語に関わってこない傾向が強い=物語の拡張性が薄いので、その所為もあるのかもしれないですね。
とりあえず原作3巻でのエピソード:御坂妹などが関わって来る話まで進めば、その後の物語を彩るキャラクターの大体が出揃うので、其処まではじっくりと(
それはともあれ、今話の視聴感想記事を。
上条当麻とインデックスの出会い、そして彼女を巡るひとつの事件を描いた、原作1巻のエピソードもいよいよ大詰め。
前話において、実はステイル共々、インデックスとも同じ「必要悪の教会(ネセサリウス)」の仲間であった---神裂火織より告げられた完全記憶能力の真実と、インデックスに迫る命の“リミット”。
そんな神裂より負わされたダメージから、その期限である3日後まで眠り続けてしまった当麻の前に、再びステイルと神裂が姿を現すが、あたかも当麻を守るがごとく、彼らの前にインデックスが立ちはだかり……というところからスタート。
これまでも美琴や黒子の出番が増えるなど、原作に存在しないオリジナルシーンが度々見受けられましたが、今話では流れこそ同じながら、大きな原作アレンジがひとつ---当麻が神裂からの電話の後、発見した通話明細に記載されていた電話番号から小萌先生に電話をかけるも繋がらず、果たして藁にもすがるように医療機関(おそらくは脳医学)や研究所などにも電話をかけ捲っていましたが、原作では部屋中を引っくり返して明細を発見→いきなり小萌先生に電話が繋がり、其処でリミット(12時)を迎えた事に気が付くという、つまりはその後の分と併せて、小萌先生と2回通話する流れだったので、家捜し+小萌先生との通話シーンが、医療機関や研究所への電話(+銭湯での入浴シーン)にアレンジされた次第。
見せ方として、どちらが緊迫した時間経過を感じさせられるかと言えば、原作通りにひとつの部屋でなにかを探しているよりも、アニメ版での行動の方が分かり易いですし、また原作における小萌先生との(1回目の)会話では、滝沢機関だの風紀委員の四葉さんだのと、セリフとして使用するには余計な要素を含んでいるだけに、此処はこうしたアレンジを選んだ方が無難だったかなと。
おかげで小萌先生のサービスシーンもありましたしね(ぉ
ちなみに第3話にて小萌先生が言っていたように、この部屋には時計が存在していないので、それだけでも十分に緊迫感はあったのですけどねw
また、ちょっと気になったのは、ステイルたちを追い返した後に意識を失ったインデックスの扱いについて。
これはまぁ、こだわり過ぎと言われればそれまでながら、原作では此処で意識を失ったという描写は無く、この3日間の看病疲れから眠ってしまい、少なくともリミットが来るまでのインデックスには見た目の異常は無かったので、アニメ版ではその辺り(ただ仰向けで寝かされている点も含めて)を強調させ過ぎかも。
絶望の闇に光明が射すがごとく、小萌先生の指摘により、神裂より伝え聞いた完全記憶能力に関する矛盾と、イギリス清教の嘘に感づいた当麻。
そして彼が“幻想殺し”で、インデックスの“首輪”を破壊した時、本当ならば魔術が使えないはずの彼女が何故か---果たして当麻は本当にインデックスの“幻想”を殺す事が出来るのか、そしてステイルと神裂の選択は---というところで、次回はいよいよ(最初の物語の)クライマックス。
なお、今話において状況打破の切っ掛けとなった、小萌先生の話していた「意味記憶」「手続記憶」「エピソード記憶」はそれぞれ“容れ物が違う”などの人間の記憶に関する情報は、実は次回でも大きな役割を持つ事になるはずなので、おぼえておけばより内容を楽しめますよ。
ところで、次回予告に彼の姿が…?
次回---第6話「幻想殺し(イマジンブレイカー)」
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