蝶、ブラボー！

■アニメ「武装錬金」---第7話「もし君が偽善と疑うのなら」

本編中、カズキのクラスに編入して来た斗貴子さんが、クラスの連中から質問攻めにあっているシーンにて---、

和月野ブヒ朗「ののしって下さい！」
斗貴子「このブタ野郎！！」
斗貴子「ちょっと待てェ！最後のは質問じゃなかったぞ！誰だ！！」

※キャストクレジット＞和月野ブヒ朗：和月伸宏（←「武装錬金」原作者）

ちょｗｗ原作者ｗｗｗ何やってんのさｗｗｗｗｗ
仮に原作通りに描くとして、誰が「和月野ブヒ朗」の声を担当するのかと思っていたら、大本命であり大穴な原作者自らが登場する事態に、まったりとエンディングを聴いていた雰囲気が（良い意味で）ブチ壊しｗ
和月先生も、柚ちゃ…じゃない、斗貴子さんに罵られて、さぞ幸せな事だろう、うん（何

前話・第6話「黒死の蝶」にて原作コミックス2巻分を消化し、今回からはコミックス3巻に収録されている第18話「もしキミが自分を偽善と疑うならば」～第21話「カズキと斗貴子の選択（後編）」のラストページを除く、原作4話分相当にて構成。
錬金の戦士を束ねる組織（一応、本編登場まで正式名称は伏せ）の戦士長「キャプテンブラボー」、そして「蝶野爆爵」改め「ドクトル・バタフライ」率いる「L・X・E（超常選民同盟）」が登場し、いよいよ物語も拡がりを見せ始めた訳ですが、前話の展開から補完されると予想していた「斗貴子さんに解毒剤が届けられた経緯」が端折られたままの為、冒頭から僅かに展開の違和感を感じずにはいられず。
本来ならば、パピヨンとの決着後、倒れたカズキの元にやって来たキャプテンブラボー（その段階では「戦士長」と呼ばれていただけ）が鍵を拾い、タイムリミットを前に自刃しようとする斗貴子さんに解毒剤を届けて、カズキを迎えに行ってやれと促すシーンが、前話のラストシーン直前に存在しているはずなのに、ただ謎の人物が歩み寄って来たという描写だけでは、やはり説明不足は否めませんね。
自刃…と言うか、自殺を想起させるシーンが放送コードに引っ掛かったのか、或いは単に尺を詰める為のシーンカットなのかは不明なものの、描かないというならば、例えば「オバケ工場」のシーンにて、キャプテンブラボーが目の前に現れた際に、カズキにでも「この人が斗貴子さんに解毒剤を」とでも言わせておけば辻褄も合おうと思っただけに、これは明らかな構成ミス。
ともあれ、DVDリリース時には、前話の該当部分に差し替えで「原作通りの」追加シーンを入れて欲しいと望むばかりですわ。

対「L・X・E」編の導入という事で、やや説明的なシーンが多かった分だけ尺を巻いた感はあるものの、斗貴子さんが編入した経緯の説明不足以外は、特段に不自然も少なく、無難に原作を消化した印象。
ただ流石に「変人バーガー」こと「ロッテリや」の名前は不味かった様で、アニメ版では「ウマカバーガー」に変更ｗ
当然に、そのまま放送すれば「ロッテリ○」から色々と言われそうですしね；
そしてこの店は、パピヨンやブラボーに留まらず、次々と変人達の集まる店へと…ｗ

「核鉄（かくがね）」を武装錬金する事の出来る「人間型ホムンクルス」の登場で、今後は敵・味方問わず、多くの核鉄が入り乱れる訳ですが、丁度、シリアルナンバーの話が出ていたので触れておくと、カズキが心臓の代用品として宿している核鉄のシリアルナンバーが「LXX（70）」、斗貴子さんが「XLⅠV（44）」、ブラボーが「C（100）」という様に、核鉄表面にローマ数字にて、ナンバーが表記されています。
このナンバーは、後々にアナザータイプ（前話でカズキが斗貴子さんの核鉄にてW武装錬金した、もう一対の突撃槍も其れ）云々や「とある物語の転換点」で重要な要素として絡んで来るので、特にカズキの核鉄のシリアルナンバーに関しては、そのナンバーをしっかり押さえておくと、後々に大きな驚きとなって返って来るかもしれませんｗ

”ヒャッホウ！”こと金城の「右篭手の武装錬金」：ピーキーガリバー＜LⅠⅠ（52）＞は、アニメ版で、その能力がより分かり易くなった印象。
やはり、こういったサイズ変更の類は、動画の方が圧倒的に描き易いですから。
ちなみに「ヒャッホウ！」の真骨頂（或いは最後のあがき）は、次回にて本領発揮…って、あのシーンは放送出来るのかな？（；

最後に、今回のエンドカードですけど…「次回もブラボーだぜ！」という訳で、斗貴子さんに代わりブラボーが登場ｗ
これならば、パピヨンや「ヒャッホウ！」、「むーん」なんかがエンドカードに登場する回も想像に難くないですかね。