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電撃合体ガオダイオー VS. 真・人機

2008-03-23 23:48:36 | Anime(アニメ・コミック)


■「月刊コミック電撃大王」2008年5月号

2007年1月の連載打ち切りから1年と2ヶ月少々…「電撃萌王」誌上でのピンナップ連載を挟んで、いま此処に「JINKI」復活。
という訳で、諸々の事情から掲載誌であった「コミックブレイド」と袂を別ち、あらためて「電撃大王」へと移籍した「ジンキ-人機-(※以下「無印ジンキ」)」→「JINKI:EXTEND」、あらため「JINKI-真説-」(綱島志朗の連載がスタートしました。
その第1回目から表紙、しかも本誌「電撃大王」自体も、2008年2月を以って休刊となった「月刊電撃コミックガオ!」からの移籍作品を連載陣に迎えた、ある意味では特異な内容になっている中で表紙を飾り、更に掲載されているのが本誌ではなく、これからの物語を楽しむ為のキャラクター解説や世界設定、そしてこれまでのストーリープレイバック(ダイジェスト)と共に、本誌と同寸で総ページ数:100Pに至る(表紙含む)別冊付録「JINKI-真説- ワールドガイドブック」にて大きくフィーチャーされた扱いに、大王(+萌王)編集部の力の入れ様が見えて来るというものか。



そうして幕を開けた「JINKI-真説-」ですが、ストーリーとしては「ブレイド」連載時の最終話=コミックス「JINKI:EXTEND」9巻収録分から、そのまま地続きとなっているので、冒頭に主人公:青葉のモノローグ的な回想シーンがあるとは言え、いきなりのクライマックス展開には、これが「ジンキ」シリーズ初見の方、或いはアニメ版のみの知識しか無い方には、ちょっと戸惑う内容かもしれません。
あえてそういったリスクを内包した上で、此処から連載を再開した点には、まずコミックス9巻以降の原稿が60Pほど進んでいた(※ケツバット再製日記:2007年1月15日分より)事や、「ドラゴンエイジピュア」での連載作品「オリハルコンレイカル」との作業の兼ね合いもあったのでしょうが、何よりも「無印ジンキ」が「JINKI:EXTEND」として衣替えした際---「JINKI:EXTEND」は「無印ジンキ」から3年後の物語であり、その3年間の空白を現在進行中の「ミッシングリンク編」にて埋めている最中なものの、「無印ジンキ」としては区切りの良い幕を引いていた---とは、物語の進行や展開などの状況が違う点が大きいのでしょうね。
誇張な表現でもなんでもなく、クライマックスでいきなりぶった切られたままでしたから……ともあれ原作既読者としては、コミックス9巻の流れそのままに続きが楽しめるのは嬉しい限りですけど。

さて、本編がこれまでの流れそのままに再開したとなると、やはり気になるのは、これまでの「無印ジンキ」「JINKI:EXTEND」の扱いに関して。
綱島さんの言葉によれば、コミックス9巻以降の「ジンキ」については(「ブレイド」側は)一切権利を主張しないそうですけど、ではそれ以前の「無印ジンキ」×コミックス4巻分+「JINKI:EXTEND」×コミックス9巻分の権利がどうなっているのか(※「無印ジンキ」×コミックス4巻分は、「ガンガンWINGコミックス」版×4巻分を新装版として発売したもの)が、今後のコミックスの刊行スタイル云々にも深く関って来る訳ですが、この「ワールドガイドブック」に「無印ジンキ」+「JINKI:EXTEND」のイラストやカットが掲載されている点、そして巻末にて告知された完全版コミックス『「JINKI-真説-」コンプリートエディション』の発売に、「電撃萌王」でのピンナップ連載も含めて、おそらくは権利関係もひと通りクリア出来たのではないかと思われ。

来る4月26日より発売が開始される『「JINKI-真説-」コンプリートエディション』(A5判・全5巻予定 価格未定 ※まんがの森商品ページでは、1575円と表示)は、その第1巻の発売日からも計り知れる様に、おそらくはこれまでの「無印ジンキ」「JINKI:EXTEND」の既刊分を再録した新装版となるのは間違いないものの、その商品仕様を読み解くに、どうやらそのままの新装版という訳ではない様子。
以下、「ワールドガイドブック」に掲載されている商品仕様を抜粋。

>これまでの原稿を原作者自ら完全監修---加筆修正や再構成などを行い、青葉の物語を纏め上げる。
>総ページ数は、コミックス1巻当たり約350ページ=通常のコミックス2冊分


そして“全5巻予定”という巻数から、詰まる所は「ジンキ」シリーズの既刊より青葉の物語=「無印ジンキ」コミックス1~4巻のベネズエラ編+「JINKI:EXTEND」コミックス6~9巻のミッシングリンク編のみを纏め、其処に「電撃大王」連載の「JINKI-真説-」を組み合わせた、言うなればベネズエラ編・完全版、転じて「ジンキ-人機-最終形態」と表現出来ないでも。
実際に、巻末の綱島さんのコメントを読んでも---(「JINKI-真説-」は)「JINKI:EXTEND」時の分かり難い時間軸を編集し、まずは「JINKI」(=無印ジンキ)の青葉を追いかけます---と触れられているので、現状のミッシングリンク編という“補完的”な意味合いの強い流れからして、「JINKI-真説-」という作品のコンプリートエディションは、「ジンキ」の再構築と、「EXTEND」へ繋がる真の幕引きという位置付けなのは間違いないですね。
ちなみに全5巻の内訳を、1巻=無印:1+2、2巻=無印:3+4、3巻=EXTEND:6+7、4巻=EXTEND:8+9、5巻=真説と推測するに、「JINKI真説-」の青葉編は、およそコミックス2巻分の話数で終了を予定している模様。
果たしてその後に、今回の「ワールドガイドブック」では触れられてもいない赤緒・さつき・メルJなどの登場する「JINKI:EXTEND」の再構築と、新たな物語が語られるかどうかは不明ですけど、このまま投げっぱなしで未完のまま…なんて事態にだけはならないだけを祈るばかりです。

なお、この『「JINKI-真説-」コンプリートエディション』の全巻購入者には、もれなくフルカラーコレクターズアルバム「JINKI GALS "SECRET"COLLECTION」というミニ画集が、送料負担の応募者全員プレゼントされるとの事ですけど---、



要するに「電撃萌王」誌上にて連載されていた「JINKI GALS COLLECTION」のイラストを纏めた画集ではないかと。
その連載中には、かなり際どいイラストから物議を呼んだ事もあっただけに、そうした取り扱いも含めて、これら『「JINKI-真説-」コンプリートエディション』に関する詳報などは、次号「電撃大王」2008年6月号にて公開されるとの事です。
加えて、同じく次号は「JINKI“再臨”メモリアル」と銘打って、その付録として青葉のフィギュアが登場するそうで。
出来自体は雑誌付録レベルだけに、過度な期待はしていませんけど。

とりあえず『「JINKI-真説-」コンプリートエディション』については、そのままの新装版という流れではなかった分、表紙イラストやピンナップが異なるのみで、内容の重複するコミックス---ガンガンWINGコミックス「無印ジンキ」全4巻=「無印ジンキ」新装版全4巻が更に居並ぶ状況は避けられそうですし、綱島さんの手による加筆修正、なおかつ雑誌連載時のカラーページそのままの掲載に、個人的にはこれだけでも購入意欲がそそられますね。
ともあれ次号での詳報、そして本誌での掲載となる第2話を楽しみに、またその際には話題として取り上げてみようかと思います。



余談として---冒頭の画像に一緒に写っているのは、「JINKI:EXTEND」(9)初回限定版に付属していた「黄坂ルイ」のフィギュアです。
そう言えば「JINKI:EXTEND」の初回限定版の特典は、今から振り返ると---ミニ画集+描き下ろし漫画・ドラマCD・フィギュアと、割と豪華な内容だったんですよね。


「JINKI-真説-」の話題はこのくらいに、転じて「電撃大王」自体の話題も。
記事の冒頭でも触れましたが今号からは、2008年2月を以って休刊となった「月刊電撃コミックガオ!」からの移籍作品を連載陣に迎えての初号である訳ですが、本当に「とらドラ!」や「Venus Versus Virus」が掲載されている辺り、以前から解っていた事とは言え、どうにも不思議な感覚に囚われますねw
これで次号から「ケメコデラックス!」などが連載開始されれば、それが更に大きくなるのは間違いないものの、ともあれ思うのは---これって結局、「電撃大王」のひとり勝ち?(マテ
果たして、やがて主要作品全てが出揃った場合、よく雑誌の謳い文句で使用される“人気作品目白押し”も、まったく偽りの無い表現になりそうですけど、此処まで人気作品が集まってしまうと、逆に連載を巡っての競争が激しくなり、思わぬ弊害を招きかねない気がしないでもないですが…何にしても、ただ人気作品を寄せ集めただけの内容にだけはならない事を願います。

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2 コメント

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Unknown (mmm)
2008-03-25 21:19:45
ガオ作品に思い入れがない自分には辛いかな。
遅筆連載陣が休みまくりそう。減頁とか、早速今号にも弊害が出ているような。
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Unknown (DMz-iL)
2008-03-28 23:47:26
>遅筆連載陣が休みまくりそう

不完全な状態で世に出されるよりはまだ…とは言え、これを境にして、中には隔月連載に切り替えなんて作品も出て来るかもしれませんね。

ちなみに「トリコロ」の連載再開は、海藍さんが病気治療と療養の為、かなり先になるそうです;
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