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過去への扉

2007-11-24 23:21:14 | Anime(アニメ・コミック)
■アニメ「灼眼のシャナⅡ」---第8話「過去への扉」

文頭に余談として、この「灼眼のシャナ」という作品には、幾つかの“過去編”として扱われるストーリーが存在しているのですが、大きく簡単に分けてみると---、

・原作『Ⅴ』や、『0』収録の「オーバーチュア」、「ゾートロープ」と言った、直接的にシャナに関わるストーリー。
・原作『Ⅹ』---16世紀頃に起こった“大戦”に関わる、マティルダやヴィルヘルミナ、九垓天秤たちに纏わるストーリー。
・「ボールルーム」(「アニメ『灼眼のシャナ』ノ全テ」収録)のような、大意的に“徒”の過去に触れるストーリー。
・マージョリーの過去を描いた「マイルストーン」(『S』収録)や、サーレやキアラの登場する原作『ⅩⅤ』など、20世紀初頭を舞台にしたストーリー。

更に細かく分ければ、ヴィルヘルミナが“約束の二人”と行動を共にしていた頃なども挙げられますけど、それはそれとして。

今回の第8話において映像化されたのは、そんな過去編のひとつである、短編「マイルストーン」
しかし、このストーリーは本来、原作『Ⅴ』の様に、本編からの流れのひとつとして描かれたものではない、其処から独立する形で発表されただけに、こうして佐藤と田中に“忠告として”語り聞かせる事などはしていない訳ですが、此処最近のアニメ版の展開が、第1期で描き切れなかった“原作の要素的な補完”に傾倒している点からすれば、丁度『Ⅵ』『Ⅶ』以降で描かれた“佐藤と田中の葛藤”(+本来は原作『ⅩⅠ』の内容である“悠二の鍛錬”)を絡めるのは、短編を映像として見られる点も含めて、実に巧い構成(或いは怪我の功名?)かと。

また、“魑勢の牽き手”ユーリイ・フヴォイカは兎も角、原作ではビジュアルの存在しなかった“星河の喚び手”イーストエッジの姿や、存在するか否か気になっていた姐さんのサービスシーン(w)もしっかりと描かれ、「マイルストーン」部分のストーリーはそのままに、映像的な補完が出来ていたのも好印象でしたしね。
“穿徹の洞”アナベルグ役の、真殿光昭さんの怪演も光っていましたし、実に久し振りとなる戦闘シーンにも気合が入っていたのは嬉しい限りw

ただ、不満点を挙げるとすればふたつ。
ひとつ目は、唐突に過去編に突入した為、時代背景や設定---例えば「革正団」(レボルシオン)の存在や、イーストエッジが動けない(正確には“動かない”)理由など、原作では文章で読ませていた部分が省略されているので、原作未読の方には一部、分かり難い内容だった事。
もっとも、この辺りは姐さんに長々と語られても、逆に雰囲気を壊しかねませんし、少なくとも現状では、特に把握せずとも問題の無い部分ですし、とりあえずは“姐さんが過去に、こんなフレイムヘイズと出会った”という本題のみを捉えていれば問題ないですかね。
もうひとつの不満点は、過去編以外の部分、特に冒頭から暫くの作画クオリティが粗かった事。
この辺り、ある程度は仕方が無いとは言え、それに続く過去編が安定していた分、余計に際立ってしまったかと。
次回は「マイルストーン」のクライマックスだけに、その影響が及ばない事を祈るばかりです;

次回---「哀しみのマイルストーン」。


そう言えば今回は、史菜の出番が一切無かったのか…。


※11.26追記

【電撃15年祭】シャナに悠二が壇上に集合! 「灼眼のシャナ ビフォーアンドアフター」
DPO的電撃15年祭フォトレポート!釘宮さんら4人出演「灼眼のシャナ ビフォーアンドアフター」


電撃15年祭」2日目(25日)に行われたステージイベント「灼眼のシャナ ビフォーアンドアフター」の模様が掲載されています。
質問には他にも「“零時迷子”の(零時の)基準として動いているのですか?」(回答:宝具を宿したトーチ=ミステスを動力源に、そのミステスが零時と思った瞬間が回復の基準)の様なモノなどもありましたが、やはり一番気になったのは「シャナの原作はいつまで続くのか?」というモノ。
担当の三木さんが「(原作が5巻刻みでひと区切りを付けている点から)ⅩⅩ(20)で完結するのではないかと噂されている」事に触れ、「高橋さんの頭の中では最後までの構想は出来ている、あとは其処までをどう描くか」「ⅩⅩでは終わらない、かと言ってⅩⅠⅩ(19)やⅩⅧ(18)で終わる予定も無い、そういったつもりでやっている」(不正確)の様にコメントされていましたけど、どうやら悠二がシャナに---何やら色々とありそうなのは確かな様でw

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