■講談社BOX「オリジナルドラマCD 佰物語」(脚本:西尾維新 イラスト:渡辺明夫)
先日に発売された「オリジナルドラマCD 佰物語」を、ようやく聴き終えたので簡単に雑感やらなにやら。
この「佰物語」という作品は、現在TVアニメも放送されている、原作:西尾維新の「化物語」シリーズに連なる---なんだろう、ファンディスク的と言いますか、企画モノとでも言うか---ドラマCDを媒体とした新作的な扱いとなっていて、阿良々木暦をはじめとするシリーズのキャラクター勢が“ほとんど”顔を揃えている豪華な内容に。
もっとも流石に“全て”ではなく“ほとんど”だけに、ハートアンダーブレードとかドラマツルギーだとかやら、そんなキャラたちまでは登場しませんが。
いや一応、忍もいますけどね、本当に一応……ともあれキャラクターたちに声を演てているのは、アニメ版「化物語」とまったく同じキャスト陣であり、まだ本編(+予告)に登場していない神原や撫子、そして○○○○○○に、本編ではまったく喋らない忍の声は、このドラマCDで初出ということになりますが、収録自体がそれなりに以前らしいので本編での演技との差異を聞き比べるのもひとつの愉しみ方と。
もっとも忍については、その性質だけに、なんとも評価出来ないところではありますけれど。
装丁云々はシリーズ同様に同サイズの外箱入りで、其処にはドラマCD本体とシナリオブックが併せて挿入。
果たしてシナリオブックというのは、その名の通りに“脚本”であり、上段にキャラクターの名前、下段にセリフがならぶレイアウトは、さしずめ芝居の台本とも。
ドラマCDを聴く際には、是非とも必携しておくことを推奨しますよ。
ドラマCDの収納ケースは、こんな感じ…って、これをケースと呼称して良いのかどうか、所謂ブックレット的なモノは存在せず、開けて右側にコンテンツ(トラックリスト ※上部画像クリックで大きい画像に)が記載されているのみ。
ちなみに記載はされていないものの、最初と最後には「オープニング」と「エンディング」が存在---これはまぁ、聴いてのお楽しみということで。
しかしどうにもCDの固定方法が、ディスク中央部分の裏側をテープに接着させるものだとは、ちょっと保存と取り出しに不便としか。
さて、本題となるドラマCDの内容については、先述した通りに“ファンディスク的”な位置付けゆえか、設定としてはこれまでのシリーズに関する要素を踏まえている為、ぶっちゃけ(現時点=第五話までの)アニメ版の情報・知識しか所有していない方には分からない要素も数多く、その観点からすればネタバレに繋がる部分もあるだけに、先述したアニメ版の情報・知識のみの方に、現状においてこのドラマCDは、はっきり言ってあまりオススメ出来ません。
とりあえず「化物語(上)」「化物語(下)」は必読、更に「傷物語」まで読んでおけば納得、最後に「偽物語(上)」「偽物語(下)」も押さえておくと完璧でしょうか。
BOXイラストがアニメ版だからと迂闊に手を出すと…いや、この際だからポロロッカ現象で原作に手を出してみるというのも。
今更ながら、この「佰物語」はドラマCDという形態だけに、ビジュアルの存在しないサウンドドラマが展開されるのは当然として、それこそありがちな“此処だけの事件”とか“本編を補完する(ある意味では当て嵌まりますが)サイドストーリー”のようなものではなく、シリーズの魅力のひとつである会話を軸に、振られたひとつのテーマ(お題)について、必ず“阿良々木と誰か1名(※例外アリ)”が各々思い出やらなにやらを引き合いに語り合う対話形式として、そのタイトルの示し違わず全佰篇ものショートストーリーが詰まっている次第。
その“誰か1名”に当たるのは、戦場ヶ原ひたぎ、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子、羽川翼、忍野メメ、阿良々木火憐、阿良々木月火の8名と、もうひとり…いや表現としては語弊がありますけど、(百物語だけに)最後に登場する○○○○○○も含めれば9名。
具体的な内訳としては---戦場ヶ原(18)+八九寺(19)+神原(15)+撫子(8)+羽川(32)+忍野(2)+火憐(2)+月火(2)+火憐&月火(1)+○○○○○○(1)=100となっています。
戦場ヶ原や八九寺よりも羽川が抜きん出て多いのは、阿良々木との学内・学外での繋がりもありますが、やはりお互い事情を深く知っている仲だけに……という感じでしょうか。
お題が「春休み」とか「ゴールデンウィーク」であった2人の反応は、正にそういうことですから。
ちなみに名前の挙がっていない忍についてですが、彼女の役回りは「お題読み(※西尾氏の言葉を借りるなら“片言で喋る謎のナレーター”)」なので、決して会話には加わりません。
また、会話の中に他の人物の名前が挙がることはあっても、決して乱入などで1:1の構図が崩れることはありませんでした。
個人的な雑感としては---キャラクターの弁を借りた「化物語」シリーズの総括を聴いている印象が強く。
そう言えばBD&DVDシリーズには、キャラクター自身が本編を観ながら語るという「キャラクターコメンタリー」が存在しているそうで、ある意味ではその前身、或いはマクロで捉えたものがこれですよ、と言えなくも。
ともあれアニメ版にて生まれたイメージと、原作の持つイメージが相俟ったドラマCDだけに、面白さは必然と是非ともオススメはしたいのですが、先述した理由からして(現時点での)アニメ版の情報・知識しか無い方には、残念ながら。
文末にひとつ---やっぱり主犯は羽川でしょうね。
□アニメ「化物語」---第五話「まよいマイマイ 其ノ參」
八九寺、蕩れ(違
何処ぞのループ継続中な作品とは異なり、諸々迷い続けた「まよいマイマイ」篇は今話で完結。
クライマックスで目的地に辿り着いたシーンは、むしろもっと過剰(泣き)演出にしても良かったでもないですが、結局オチに全部持っていかれますし、アレはアレでw
次は(色々な意味で)調整回の「化物語SP」を挟んで、クセモノばかりな「化物語」の中でも相当にぶっ飛んだキャラな神原駿河の登場する、「するがモンキー」へと突入。
つか、あの辺りのセリフはちゃんと把握出来るのかと(
先日に発売された「オリジナルドラマCD 佰物語」を、ようやく聴き終えたので簡単に雑感やらなにやら。
この「佰物語」という作品は、現在TVアニメも放送されている、原作:西尾維新の「化物語」シリーズに連なる---なんだろう、ファンディスク的と言いますか、企画モノとでも言うか---ドラマCDを媒体とした新作的な扱いとなっていて、阿良々木暦をはじめとするシリーズのキャラクター勢が“ほとんど”顔を揃えている豪華な内容に。
もっとも流石に“全て”ではなく“ほとんど”だけに、ハートアンダーブレードとかドラマツルギーだとかやら、そんなキャラたちまでは登場しませんが。
いや一応、忍もいますけどね、本当に一応……ともあれキャラクターたちに声を演てているのは、アニメ版「化物語」とまったく同じキャスト陣であり、まだ本編(+予告)に登場していない神原や撫子、そして○○○○○○に、本編ではまったく喋らない忍の声は、このドラマCDで初出ということになりますが、収録自体がそれなりに以前らしいので本編での演技との差異を聞き比べるのもひとつの愉しみ方と。
もっとも忍については、その性質だけに、なんとも評価出来ないところではありますけれど。
装丁云々はシリーズ同様に同サイズの外箱入りで、其処にはドラマCD本体とシナリオブックが併せて挿入。
果たしてシナリオブックというのは、その名の通りに“脚本”であり、上段にキャラクターの名前、下段にセリフがならぶレイアウトは、さしずめ芝居の台本とも。
ドラマCDを聴く際には、是非とも必携しておくことを推奨しますよ。
ドラマCDの収納ケースは、こんな感じ…って、これをケースと呼称して良いのかどうか、所謂ブックレット的なモノは存在せず、開けて右側にコンテンツ(トラックリスト ※上部画像クリックで大きい画像に)が記載されているのみ。
ちなみに記載はされていないものの、最初と最後には「オープニング」と「エンディング」が存在---これはまぁ、聴いてのお楽しみということで。
しかしどうにもCDの固定方法が、ディスク中央部分の裏側をテープに接着させるものだとは、ちょっと保存と取り出しに不便としか。
さて、本題となるドラマCDの内容については、先述した通りに“ファンディスク的”な位置付けゆえか、設定としてはこれまでのシリーズに関する要素を踏まえている為、ぶっちゃけ(現時点=第五話までの)アニメ版の情報・知識しか所有していない方には分からない要素も数多く、その観点からすればネタバレに繋がる部分もあるだけに、先述したアニメ版の情報・知識のみの方に、現状においてこのドラマCDは、はっきり言ってあまりオススメ出来ません。
とりあえず「化物語(上)」「化物語(下)」は必読、更に「傷物語」まで読んでおけば納得、最後に「偽物語(上)」「偽物語(下)」も押さえておくと完璧でしょうか。
BOXイラストがアニメ版だからと迂闊に手を出すと…いや、この際だからポロロッカ現象で原作に手を出してみるというのも。
今更ながら、この「佰物語」はドラマCDという形態だけに、ビジュアルの存在しないサウンドドラマが展開されるのは当然として、それこそありがちな“此処だけの事件”とか“本編を補完する(ある意味では当て嵌まりますが)サイドストーリー”のようなものではなく、シリーズの魅力のひとつである会話を軸に、振られたひとつのテーマ(お題)について、必ず“阿良々木と誰か1名(※例外アリ)”が各々思い出やらなにやらを引き合いに語り合う対話形式として、そのタイトルの示し違わず全佰篇ものショートストーリーが詰まっている次第。
その“誰か1名”に当たるのは、戦場ヶ原ひたぎ、八九寺真宵、神原駿河、千石撫子、羽川翼、忍野メメ、阿良々木火憐、阿良々木月火の8名と、もうひとり…いや表現としては語弊がありますけど、(百物語だけに)最後に登場する○○○○○○も含めれば9名。
具体的な内訳としては---戦場ヶ原(18)+八九寺(19)+神原(15)+撫子(8)+羽川(32)+忍野(2)+火憐(2)+月火(2)+火憐&月火(1)+○○○○○○(1)=100となっています。
戦場ヶ原や八九寺よりも羽川が抜きん出て多いのは、阿良々木との学内・学外での繋がりもありますが、やはりお互い事情を深く知っている仲だけに……という感じでしょうか。
お題が「春休み」とか「ゴールデンウィーク」であった2人の反応は、正にそういうことですから。
ちなみに名前の挙がっていない忍についてですが、彼女の役回りは「お題読み(※西尾氏の言葉を借りるなら“片言で喋る謎のナレーター”)」なので、決して会話には加わりません。
また、会話の中に他の人物の名前が挙がることはあっても、決して乱入などで1:1の構図が崩れることはありませんでした。
個人的な雑感としては---キャラクターの弁を借りた「化物語」シリーズの総括を聴いている印象が強く。
そう言えばBD&DVDシリーズには、キャラクター自身が本編を観ながら語るという「キャラクターコメンタリー」が存在しているそうで、ある意味ではその前身、或いはマクロで捉えたものがこれですよ、と言えなくも。
ともあれアニメ版にて生まれたイメージと、原作の持つイメージが相俟ったドラマCDだけに、面白さは必然と是非ともオススメはしたいのですが、先述した理由からして(現時点での)アニメ版の情報・知識しか無い方には、残念ながら。
文末にひとつ---やっぱり主犯は羽川でしょうね。
□アニメ「化物語」---第五話「まよいマイマイ 其ノ參」
八九寺、蕩れ(違
何処ぞのループ継続中な作品とは異なり、諸々迷い続けた「まよいマイマイ」篇は今話で完結。
クライマックスで目的地に辿り着いたシーンは、むしろもっと過剰(泣き)演出にしても良かったでもないですが、結局オチに全部持っていかれますし、アレはアレでw
次は(色々な意味で)調整回の「化物語SP」を挟んで、クセモノばかりな「化物語」の中でも相当にぶっ飛んだキャラな神原駿河の登場する、「するがモンキー」へと突入。
つか、あの辺りのセリフはちゃんと把握出来るのかと(
これは買うしか!