12月14日(土)
ウインドウガラス曇りて冬の朝
オソロシイ目に遭った。走るうちにどんどん窓ガラスが凍結してきて前がまったく見えなくなってきたのだ。朝帰り職場での朝だった。出てすぐに幹線道路二十三号線、朝は結構車が走っている。アタシいつもの如く走りたくとも前がまったく見えなくなっていたのだ。これオソロシイです。左寄れば縁石に車のサイドをこすりつけるかもしれない。二車線運転席側からわずかに見えているランいに添うて進しかない。走るなんてどうしたら出来ようぞ。止まるか止まらないかの速度であった。ひとまずハザードランプで後方に報せる。アタクチ走れませんぞい。おりしもいつものことながら真っ正面に太陽。
ほうほうの体というのはまさにこのことであった。
ワイパーをしきりと動かすのだけれどたった今し方凍り付いたフロントガラスの表面は曇ったまま。
ともかくアタシが歩くが如くのスピードで運転席側からわずかに確認できるラインを見て移動し続けたのであった。
下りにかかりしょっちゅう渋滞する。何しろまったく前が見えないのだ。運転席の窓を全開にして首を出して前進した。寒いなんて言ってられませんでした。オソロシカッタ。
今か考えるととハザード付けたまましばらく停車していればよかったのだ。上り坂ではあるけれど仕方がない緊急事態だもの。
この日以来反対側の道から帰ることにした。
とにもかくにもオソロシかった。
2バタ大会で一度飛びこんだ途端ゴーグルが曇ってしまって何も見えなくなったことがある。このときもわずかに見える下の黄色いラインを目印にひひたすら前進した。前が何も見えないというのはとにもかくにもオソロシイ。このときも無事およぎ切った。慌てるけれど慌てる中で出来るだけの冷静な判断力が要る。