森中定治ブログ「次世代に贈る社会」

人間のこと,社会のこと,未来のこと,いろいろと考えたことを書きます

人類の転換ポイント

2013-05-19 13:07:35 | 原発・エネルギー

5月18日の毎日新聞に掲載された川柳です.

「生まれた地違っただけで敵味方」久喜 宮本 佳則 18.5.2013 仲畑流万能川柳

この句に,戦争のもつ理不尽がストレートに出ています.

異なった地に産まれたという縁によって殺しあうということは,戦争の絶対的な愚かさ,戦争のもつ真の意味を表しています.しかし,戦争の抑制,廃絶は他人への行為のなかにあるのではなく,自らのなかにある“物欲”との戦いでしょう.

 

「貧乏なひととは、少ししか ものを持っていない人ではなく、 無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」(ウルグアイ,ムヒカ大統領,7.2012のリオ会議(Rio+20)でのスピーチ)

http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/

 

ここに戦争の究極の意味があると私は思います.戦争を無くす唯一の方法は,人間の物質的な欲をコントールすることです.

何をすればよいのかを認識できなければ,それは不可能でしょうが,人間が何をするかを明確に知れば,それは可能でしょう.人間はそれくらいの力を持っていると私は思います.

人類史の転換ポイントになります.

森中 定治


PS. 結婚式やその他いろんな式や記念に,様々の商品が満載のカタログをもらいます.欲しいものを自由に選ぶことができます.しかし,注文しようとしても本当に欲しい品物,心からこれだ!と思う品物はもうほとんどありません.狭い家で置く場所もありません.しょうがないので消耗品でももらっておこうかということになります.
一方で,私は声楽(テノール)を習い始めて1年,この4月にコンクールで入賞しました.今日もアンネット先生のレッスンを頂きました.6月は再度コンクール,7月は発表会が2回あります.もういくらでも歌を覚えたい.こちらには無限の欲求があります.
生命をもつものとして安寧を保ち,次世代を育てそして人間らしい日々を送る.それ以上の物質的な欲望とはさよならし,資源とエネルギーを使用しない欲求にシフトする時が,そろそろ来ているのではないでしょうか.

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オペラ歌手アンネット・カズエ・ストゥルナートさん

2013-05-04 13:38:11 | 声楽

4月29日午後,有楽町でオペラ歌手アンネット・カズエ・ストゥルナートさんの発声法に関する講演を拝聴しました.終戦時家族で大陸から引き上げてこられ,ものすごい苦難を受けたというか,まさに風に舞う木の葉のような運命の人です.ロシアで橋から飛び込み自殺を図りましたが,見ず知らずのロシアのおばさんに生命を助けられました.「あんたは,神様のところに行くには,まだはやいよ」

そのままウィーンに行き,東洋人で初めてウィーン国立歌劇場(通称オペラ座)の正規の団員(歌手)になりました.初めての東洋人ということで大変ないじめに遭いましたが,カラヤン,カール・ベーム,バーンシュタインなどに支えられました.

http://www.nhk.or.jp/kagaijugyou/archives/archives213.html

顔は魔女とか言われるそうですが,これほど穏やかで丁寧な人を見たことがありません.でも,強運の他に自らの強さがなければとてもこんな生涯はないと思いました.

西洋のクラシックの他,日本歌曲/童謡などいろんな歌を唱っています.ブルースも唱うとのことでした.「ウイーン わが夢の町」という自伝を出版されています.

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5月2日は新宿へ出かける予定があったので,帰りに歌声喫茶「ともしび」に寄りました.今練習中の初恋を唱わせてくれました.とても親切で暖かい対応をしてくださった司会の行貝ひろみさん,ピアノの南部勇木さん有り難うございました.

PS

6月16日,錦糸町トリフォニーホールで行われるKOSMA声楽コンクールに参加することにしました.


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