みかんのかわ Blog Ver.

某仲卸の最先端花情報メールマガジンの連載企画がブログにバージョンアップ(?)。
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擬人化のもつもの

2008-11-06 13:30:36 | Design news
擬人化され、その中にメッセージを詰め込む。

「花」はとくに使われるモチーフだ。

KENZOブランドで有名な高田賢三氏の2000年に発表された

2000 FLOWER BY KENZO

では、湾曲したクリアボトルの中に、真っ赤なポピーが入って
いるようなデザインフレグランスで、

都会の中でも育つタフさと、花本来の繊細さという相反する魅力
が共存した、モダンなケンゾー美学を詰め込んだ作品だ。

「都会を歩く女性のイメージ」日本生まれフランス育ちという
フレーズをよく使われるケンゾーパルファムらしさも
ポピーを使う事で現されてるのがとても心地よい感じだ。

また、アスファルトを割っていきる植物の力強さや、
冬の寒さを耐えて蕾から花をつける姿、植物の多様性、等といった
部分から、歌の歌詞に使われる事が目立つ。

コブクロはとくに擬人化を織り込んでいるが、花だけでなく
時計等のものを取り入れているのも面白い。

擬人化されるものは、すでに人がイメージを持っているものが
多く、言葉を多く付け足す必要が無い。

また、そのイメージは大きな部分は重なっているが、複数の
小さなイメージを併せ持っている。

提案する側はある固定されたイメージにより作成することが
多いとは思われるが、実はそのあとに使われる側や聞き手側に
わたったときには、イメージはそこから広がりをもつ。

とくに花のようなものは、バラのようなものは様々な色が
あるし、共通の「棘」は綺麗なものには棘があるという
イメージがあるが、「身を守る」「下向きの威嚇」等の
掘り下げる事で、イメージを広げられる。

フラワーデザイナーやフラワーアーティスト、華人の方々も
作品には「花言葉」なども含め、意味を込める人も多いが

「植物」には、業界外の企業やデザイナー、アーティストを
虜にするイメージをもつのは間違いなく、

「ECO」キーワードも働いてるが、よりシンプルで、答えは
明確に伝えられる。

擬人化される植物の意味や力を再確認しなければならない
と思った。


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