墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
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マイ・ブラザー

2010-08-07 21:40:42 | 映画(ま行)
「生きのびる為に。その手には、何が握られていたのか。」


【STORY】(goo映画様より引用させていただきました。)

海兵隊員のサムは、よき夫でよき父。厄介者の弟トミーが出所するのと入れ替わりに、妻のグレースと二人の娘を残し、アフガニスタンに出征する。
しばらくしてグレースのもとにサムの訃報が届く。悲しみに沈むグレースたちを慰めたのはトミーだった。
彼は兄嫁や姪たちを支える中で次第に更生していくが、ある日、死んだはずのサムが別人のようになって生還する……。

スザンネ・ビア監督によるデンマーク映画『ある愛の風景』を、トビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマンらのスター競演でリメイクした人間ドラマ。
戦場での“ある秘密”を抱えた帰還兵士とその妻、そして鼻つまみ者の弟を中心に、家族の崩壊と再生を描いている。
過酷な捕虜体験のために心が壊れた兄・サムを、トビー・マグワイアが鬼気迫る表情で熱演。
妻の不貞をしつこく疑い、しまいには拳銃を取り出してしまうキレぶりが圧巻だ。
監督は『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』など、家族の在り方を描くことに定評のあるジム・シェリダン。
戦争がもたらす心の傷と、それを家族の絆が癒すことが出来るのかを問う珠玉の感動作だ。

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トビー・マグワイアの演技の迫真さは、言われていた通りのものだった。
しかし、それ以上に気になったのは、彼の娘を演じた少女の演技。
出征が決まった時の悲しい表情。
戻ってきた時のうれしい表情。
父親の様子がおかしいと気がついたときの嫌悪な表情。
いずれもすばらしい。

後の大女優を期待させる。

戦争により壊れてゆく人格。
それに伴って崩れてゆく家族。
戦闘シーンを大きく取ってあるわけでは無いが、反戦へのメッセージが伝わる。
最近、こういった手法を用いた反戦映画、多くあるように思う。

昔の戦争は、国家と国家の戦いであった。
戦力的に大きく差があるわけではない。
しかし、今の戦争は対テロ組織。
国家とは大きく戦力さを持つと思う。
そうなると、テロ組織はいかなる手を使っても勝とうとする。
勝利の為には手段を選ばない。
昔と比べても非情になっているのかもしれない。
過去の戦争を知らない者の勝手な物言いかもかもしれないが、恐ろしい時代である。

とにもかくにも、壊れゆく人格と家族の映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KLY)
2010-08-07 22:57:57
イギーの女の子、凄かったです。
食事のシーンは若手演技派の3人を完全に食ってましたもん。スケートに行く時にきちんと伏線も張ってある辺り脚本のよさも感じました。
しかし、ハリウッドのこの世代ってコリン・ファレルとかジェイクの姉さんマギーとかいい俳優が多いですね。^^
KLYさんへ (de-nory)
2010-08-08 20:18:16
いつもありがとう。

本当にそう思いますでしょ。
気持ちの入った演技だったと思います。
トビー (tatsu)
2010-08-27 11:48:18
トビー・マグガイアがスパイダーマンとは別人の様に体を絞っての熱演でしたね。
子役の演技にはいつも感心させられます。

映画としては原作の2007年12月に公開されたスサンネ・ビア 監督のデンマーク映画の
『ある愛の風景』の方が好きです。
tatsuさんへ (de-nory)
2010-10-03 10:06:50
長い間、ほったらかしでスミマセン。
コメントありがとう!!

女の子の細やかな演技にびっくりです!

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