勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ハッタリ料理学園

2008-04-30 00:02:46 | Weblog
 しばらくお休みしていたハッタリ料理学園、久しぶりに開校です。とは言っても、家庭の主婦にとってはどうってことのない料理。
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 世の中ゴールデン・ウイークとやらで皆浮かれているが、どこへも行く予定の無い僕。そこでひとり寂しく作ってみた、おやじが作るおふくろの味。
 大根と豚の角煮、野菜たっぷり鶏肉入りの筑前煮、大根を厚めに剥いた皮で作った即席漬け。ひとりで食べる味はちょっとほろ苦。大振りの大根一本と、鍋いっぱいの筑前煮、食べきれない。勇気のある方どなたか毒味に来ませんか?

薫風

2008-04-29 00:08:43 | Weblog

甍(いらか)の波と 雲の波
重なる波の 中空を
橘かおる 朝風に
高く泳ぐや 鯉のぼり

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オイオイ、小憎君。後ろを向いてないで、マウスオンするから、こっちをお向きよ♪



アリャリャ、パンツを脱いでおしっこかい?
しかし、勢いがいいねぇ♪
 

ひらける広き 其の口に
舟をも呑まん 様見えて
ゆたかに振るう 尾ひれには
物に動ぜぬ姿あり

 風薫り、緑萌え、花咲(わら)う。そして空を泳ぐこいのぼりは高らかに歌う。5月はすぐそこ。僕の好きな夏もすぐそこ♪

桜草

2008-04-27 01:37:56 | Weblog
 来年のNHK連続テレビ小説の第80作目『つばさ』の舞台に選ばれた埼玉県。朝ドラ初登場であり、朝ドラの舞台になった最後の県だそうだ。今も残る江戸の風情で人気の、小江戸・川越を中心に物語が展開するらしい。埼玉県出身の僕にとって、高校の3年間通った川越が舞台と聞いて、懐かしくもあり嬉しくもある。最後に残ったことへの少しの不満はあるが・・・♪
 埼玉県の県花は桜草。「ださいたま」などと揶揄される埼玉県は、近年彩(さい)の国などと呼称もしゃれて、東京のベッドタウンとして発展もめざましい。

 ましてや、我がブログへコメントをくださる方の中にも、埼玉県にお住まいの方が多い。男性ではippuさん、森男さん。女性ではお付き合いの古い順から、陽子さん、正子さん、ぱせりさん。意識したわけではないが、改めて考えるとこれは奇遇である。

 桜草は種類も多く、花言葉を調べてみるとこれも多い。「長続きする愛情」「希望」「青春の歓びと悲しみ」。他にも「貪欲・初恋・勝利・富貴・神秘な心・うぬぼれ」などと枚挙にいとまがない。

 ブログを通じてお近づきいただいている、埼玉にお住まいの皆様をはじめ、遠くからもコメントをくださる皆様、そして訪問をしてくださる皆様への感謝をこめて、白線の帽子を被って過ごした高校時代の青春の歓びと悲しみを胸に、ダサイなどといわず、長続きする愛情でのお付き合いを願っています。

聖火リレー

2008-04-26 00:25:18 | Weblog
 世界各国で混乱の火種となった聖火リレー。そんな火種を灯していよいよ今日、聖火が長野を走る。
 仏像の背の炎のような苞(仏炎苞)を持つ、聖火のトーチに似た特徴のある花、ゆきもちそう(雪餅草)。この花が長野を走るわけではないが、善光寺の仏像もびっくり仰天の聖火リレーは、80人のランナーによって無事に次の目的地、韓国ソウルに送り届けてることができるだろうか?

 近代オリンピックの創立者であるピエール・ド・クーベルタン男爵は、名言「オリンピックで重要なのは、勝つことではなく、参加することである」を残す。

 しかし今回のオリンピック聖火リレーは政治に利用され、各国で騒動を巻き起こしている。このような聖火リレー、何のためにするのだろうか?

 クーベルタンは「人生は闘うがゆえに美しい」という名言も残している。人や国の争いが美しいとは言ってない。

源平合戦

2008-04-25 02:14:02 | Weblog
 源氏が白旗を、平氏が紅旗を掲げて戦ったことから、紅組と白組の敵味方二組に分かれて争うことを源平合戦という。
 一本の木に紅白の花が咲く、その名も源平桃。あたかも木の上で紅白歌合戦でもしているよう

 明治45(1912)年、東京市長の尾崎行雄が、日米友好の証として贈った、ポトマックの桜の返礼として日本に贈られたハナミズキ。今は街路樹としてどこでも見ることができる。紅白のハナミズキは、さしずめ日米歌合戦でもしているよう。

 つつじの花言葉は、赤は「恋の喜び」、白は「初恋」だとか。また「燃える思い」というのもある。紅白のつつじは、燃ゆる思いの恋の歌合戦か。

 そして美人の代名詞、芍薬の花言葉は「慎ましやか」「はにかみ」「恥じらい」「内気」「清浄」とある。どれもが今の日本女性には死語となりつつある言葉。あっ、いけねぇ!日本の女性をすべて敵にまわしてしまったか。戦はまっぴら、白旗立てて逃げるが勝ち~♪

花筏

2008-04-24 01:53:25 | Weblog
 東京の桜は既に葉桜、かろうじて八重桜が名残を惜しむかのように風に舞って散る。散った桜が水面(みなも)を流れるさまを筏に見立てて、花筏としゃれた言い方がある。

 ところが花筏なる植物があることを、一昨日 uragojp さんのブログで知った。そこで早速探しに行った。

 葉の上部中央に淡緑色の小花を付ける高さ2㍍ほどの落葉低木。花を筏師に見立て、葉を筏にたとえて花筏。

雌雄別株だが、秋には球形黒色の実をつけるという。

 札幌や函館でも、例年より早く桜が開花したという。こんな風流な筏に乗って、北上する桜前線を追いかける優雅な旅でもしてみたいものだ。豪華客船・飛鳥Ⅱの旅はできそうもないから・・・♪

嘘は罪

2008-04-22 23:32:15 | Weblog
 山口県光市の母子殺害事件の判決が出た。

【何ら落ち度のない母子の命と尊厳を踏みにじった犯行は、冷酷残虐で非人間的と言わざるを得ない】

【虚偽の弁解を展開して罪と向き合うことを放棄し、遺族を愚弄する態度は反省とは程遠く、死刑を回避するに足る特設の事情は認められない】


 大弁護団に代わってから、突然供述を翻した被告の言葉は、あまりにも不自然であり、大弁護団の稚拙な脚色と思わざるを得ない。

【被告人が当審公判で虚偽の弁解を弄(ろう)し、偽りとみざるを得ない反省の弁を口にしたことで、死刑選択を回避するに足りる事情を見いだす術もなくなったというべきである】

 結果としてその嘘の言い訳が、死刑を逃れるための詭弁であり、反省心を欠いたとみなされて、極刑を言い渡されたのだ。つまり、弁護団は弁護をしたのではなく、より深い罪に陥れ極刑の手助けをしたに過ぎないのではないか。

 この判決、妥当だと思う。そして、あの大弁護団の茶番劇が滑稽でもある。

さわらぬ神

2008-04-21 21:11:52 | Weblog

 自転車で買い物に出かける途中、携帯電話が鳴った。発信者は携帯に登録されていない番号だ。不信に思いながら電話に出る。
「わたし何々の○○ですけどぉ」と、若い女性の声。

 衰えの激しい記憶回路がぐるぐると回った。会社名と思われるものにも、○○という名前にも、声にも心当たりはない。
不快感をあらわに「なんの用事?」
「二十歳以上の独身のお兄さんに、アンケートをいただいてるんですぅ」甲高くアホっぽいしゃべりかた。確かに該当はするけど・・・。

 更に続ける。「お兄さん、変な勧誘や、迷惑をかけることじゃないのですぐ終ります」
やたらと「お兄さん」という言葉を使う。この時点で不愉快さは最高潮。

 ちょっとからかってやろうと思ったが、それすらアホくさい。ましてや、アホ丸出しのしゃべり方には嫌悪さえ覚える。
「忙しいのであなたの相手をする時間はありません」。そういって電話を切った。

 何故我が携帯に電話がかかったかは知らないが、油断も隙もない世の中。娘も息子もいない我が身には、オレオレ詐欺は通用しない。そこで独身のお兄さんときたか。そんなことで騙されないぞ。

流鏑馬

2008-04-19 22:25:50 | Weblog
勇壮華麗な日本の伝統的騎射の儀式・流鏑馬が、浅草で行われた。
サクラが終った隅田川の畔に設(しつら)えた馬場は、前日の春の嵐でぬかるみ状態。

しかし、隅田河畔を埋め尽くす見物人は、いまや遅しと待ちわびる。
 
馬上から次々と、3箇所の的をめがけて矢を射る姿は真剣そのもの。

悪条件の馬場に落馬して、馬だけが走り抜けると、笑いが起きる。

その後をうつむきながら走る騎手は、恥かしそう。人生そんなこともあるさ。

そして見事に的を射抜くと、拍手と歓声の渦。

 北風が吹き、時折小雨がぱらつく寒い日ではあったが、会場を埋め尽くした見物客は、古式ゆかしい流鏑馬に熱い拍手を送っていた。

春時雨

2008-04-18 20:29:17 | Weblog

むなしさが 夕暮れと雨を連れて来て
寂しさが 夕空と街を闇にぬり



 季語に春時雨という言葉があるらしい。春に降る雨で、冬の時雨のような冷たい雨のことをいうそうだ。

春の雨はやさしい はずなのに
すべてが ぼやけてくる

 小椋 桂さんは「春の雨はやさしいはずなのに」と歌ったが、嵐となって吹き荒れた関東地方の雨も、夕方には峠を越えたようだ。春の雨に煙る木々は緑を増し、道行く人の足どりも心なしか軽やかだ。


春の雨はやさしい はずなのに
すべてが ぼやけてくる
どってことないんかな どってことないんかな
 
 春の雨に霞んだ夕暮れのむなしさも、闇の寂しさも、嵐が過ぎ去れば陽も射す。どうってことないんかな? 冬の雨を意味する時雨にも、春の言葉を添えると希望が見えてくる。新緑が眩しい季節がやってきた。

 列島を駆け抜けた春の嵐、災害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。

馬酔木の花

2008-04-17 00:26:02 | Weblog
 毒性があり、その葉を食べると馬が酔ったように足をとられてしまうことから、その名がついたという馬酔木(あしび・あせび)。
 鈴生りに咲く花は、その房を手にして振れば、チリリンと音がしそうである。こんな可愛い花が咲くのに毒があるとは、罪な植物だ。

 鈴生りとは、 神楽鈴のように群がって房をなすことをいうそうだが、まさに神楽鈴を思わせるこの花、馬でなくても美しさに酔いそうだ。



酒は涙か ため息か 
心の憂さの
捨てどころ
 
 人は憂さを晴らすとき、酒を飲む。しかし、松木則夫東大教授の研究によると、憂さを晴らすために酒を飲んでも逆効果だという。嫌なことを思いだした直後にアルコールを摂取すると、かえってその記憶が強められることが、ラットの実験でわかったというのだ。酒に酔っても憂さを晴らすことができないのなら、どうして憂さを晴らそうか?


遠いえにしの 彼の人に
夜毎の夢の 
切なさよ

 松木教授は「酒を飲まずに、嫌な記憶に楽しい記憶を上書きしてしまうのが良いのでは」と、しらふの気分転換を勧めている。そっか、PCのように上書き機能を使えばいいんだ。でも、僕はいつも使っているので、昨日のことみんな忘れてる。これって良いこと?


ボケは涙か ため息か
悲しい記憶の 
捨てどころ

 


 あぁ~ァッ!
 

フロアに咲く花

2008-04-16 01:50:40 | Weblog
 諏訪中央病院名誉院長であり、「がんばらない」の著者でもある鎌田實さんの話である。

 癌を患いながらも、ご主人と蕎麦屋を営む患者さんがいた。余命いくばくもないある日、ホスピスへの入院を勧めたが、彼女は頑としてそれを拒む。わけを聞くと、後日開かれるダンスパーティーに出演の予定があり、それが済まないうちは入院をしないという。

 しかしその願いも虚しく、入院を余儀なくされる。計り知れないほどの彼女の無念さを知り、病院で彼女のためにパーティーを開く。ドレスを身にまとい、燕尾服のご主人に、倒れそうな身体を支えられながら踊った。願いが叶った彼女は、数日後、安らかな顔で旅立った。

 ダンスのお相手をすることが生業の僕にとって、毎日踊るダンスを、これほどの重さを感じて踊ったことがない。鎌田医師の話は、僕のダンスに対する気持ちを変えさせてくれた。
 二日間に亘って開催された、お客様出演のデモンストレーション。30名ほどの出演者の中には高齢の方もいる。それぞれの胸に秘めた思いは異なっても、いい思い出になることを願う。

 出演者のほとんどは女性であるが、数少ない男性の出演者と踊る麗(うらら)教師。「きれいに撮ってね」と頼まれた。写真とは真実を写す、と書く。

 そして、フロアーに咲いた美しい大輪の花は、毎日コメントをくださる正子さんの妹さんの華麗な舞姿。(ご本人の許可をいただいていませんが、麗教師から大丈夫とのお墨付きをいただきましたので、お許しを・・・)

山吹の花

2008-04-13 23:36:49 | Weblog
七重八重 
花は咲けども 山吹の
みのひとつだに なきぞかなしき
 鷹狩りに出掛けた太田道灌が雨に降られ、百姓家に簑を借りようと立ち寄る。その家の娘は八重咲きの山吹の一枝を差し出した。花をもらいに来たのではないと道灌は怒って帰ったが、後に『後拾遺和歌集』にある兼明親王の歌になぞらえた返答であったと知る。

 山吹の実と簑を掛けて、みのひとつだになきぞかなしき、と伝えた女の意図を理解できなかった己の不徳を恥じた道灌は、のちに詩歌を学ぶ。

 一重の山吹は雌しべのすべてが結実することはまれで、数個の実を付けるが、八重咲きの山吹は結実しないそうだ。

 山吹色といえば、濃い黄色のことだが、時に小判の色にもたとえらる。光り輝く黄金色もこの色に近いといわれるが、花も咲かず、みのひとつだになきぞ悲しき我が身には、どちらも縁がない。せめて黄金色の山吹の花を見て慰めよう。

江戸の華

2008-04-12 22:46:49 | Weblog
 火事と喧嘩は江戸の華といわれるが、江戸の町吉原には、それよりも色あでやかな華があった。
 独特な廓詞(くるわことば)の花魁は、遊女の中でも格が高く、一般庶民には手の届かない存在であったらしい。

 落語や歌舞伎の演目にある、男にとって憧れの的であった遊女・高尾太夫と、染物屋の職人・久蔵との恋を描いた「紺屋高尾(こうやたかお)」の話は泣ける。(どこかのCMのような口調になってしまった)  

 吉原に近い、一葉桜・小松橋通りで行われた「浅草観音うら一葉桜まつり」では、花魁道中が華やかに繰り広げられた。

きれいどころを従えた花魁は、一葉桜の咲く通りを往復する。
 
絢爛豪華な衣装と優雅な身のこなし 

 内八文字、外八文字といわれる三枚歯下駄による独特の歩き方
 
 満開の一葉桜も、江戸の華に酔いしれてハラハラと散り始めた。あたかも、この江戸絵巻を祝福しているかのように・・・。 

イチヨウの花

2008-04-11 23:24:58 | Weblog
 イチヨウの花が咲いた。春の空にイチヨウが満開だ。やわらかな春の陽射しにイチヨウは桜色。
 一本の雌しべが、細い緑の葉のように変化するので名づけられたという、イチヨウ(一葉)という名の桜。大輪で八重咲き、淡紅色の花びらはやわらかなヴェールのよう。

  「たけくらべ」の舞台となった浅草は、樋口一葉縁(ゆかり)の地でもある。我が家の近くには、五千円札の肖像になって改修工事が行われた「一葉記念館」もあり、浅草界隈にはその名に相応しいイチヨウサクラが、柳に代わって街路樹として植えられている。

 浅草の観音裏、浅草警察の通りは「一葉桜・小松橋通り」と名付けられ、せんわ通りと合わせて約200本もの一葉桜が満開を迎えている。

 めぐりんも走る一葉桜・小松橋通りでは、12日(土)には「浅草観音うら一葉桜まつり」が開催され、各種のイベントとともに、花魁道中が繰り広げられる。

 約800㍍にわたる一葉桜・小松橋通りは、江戸情緒豊かな『吉原花魁』行列で賑わうことだろう。10時30分開始の各種イベントに始まり、13時30分と15時の2回、花魁道中が行く。