2016年6月、アメリカCDCが、2016-2017年のインフルエンザワクチン接種に関して、フルミストを推奨しないと発表した。
CDC’s Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) today voted that live attenuated influenza vaccine (LAIV), also known as the “nasal spray” flu vaccine, should not be used during the 2016-2017 flu season. ACIP continues to recommend annual flu vaccination, with either the inactivated influenza vaccine (IIV) or recombinant influenza vaccine (RIV), for everyone 6 months and older.
原文はhttp://www.cdc.gov/media/releases/2016/s0622-laiv-flu.html
2013年以降、CDCの調査によれば、フルミストの不活化ワクチンに対する優位性はだんだんと失われ、2015-2016年の予防効果の成績(2歳~17歳対象)では、
経鼻生ワクチンの有効性 3% (95%CI -49% to 37%)
不活化ワクチン(注射)の有効性 63% (95%CI 52% to 72%)
という結果だったため、CDCはこの成績をもとに、2016-2017年については、フルミストの接種を推奨しないと発表した。
フルミストの特徴をまとめると、
長所・・・痛くない、1回で済む
短所・・・2~49歳の方以外は受けられない、喘息の人は受けられない、接種料金が高価(1万円~2万円)、日本では認可されていないので事故があった場合補償がない、インフルエンザに対する有効性がない
となります。