いしどう大輔後援会 「姫路市政への挑戦」

「一人でも多くの方を笑顔にしたい。」その想い一つで、リクルートを退職し、生まれ育った姫路市で活動しています。

女性スタッフへの支援

2007年12月20日 | Weblog


先日より引き続き、医療崩壊解消のための3つ目の手段は、
女性医師・看護士の子育て支援です。

特に緊急治療を行う医師・看護士には、夜間に病院へ
行かなければならない事や何日もの間家を空けるということが
起きています。

現在は、ご家族やご友人などの善意で協力を得ている
ようですが、自治体としてこうした方々の支援を行って
いくことが大切だと思います。

医師不足解消のため、これからは、女性医師(看護士)の増加も
視野に入れなければなりません。

医療崩壊を食止めようと考えた時、女性医師(看護士)が思う
存分に医療に取り組める支援体制をつくることが重要なポイント
の一つとなります。

そのために、ホームヘルパーサービスの導入や24hの保育制度の
検討も行わなければならないでしょう。

さらに、これは医療関係者だけの問題ではないですが、病児保育
が可能な保育所の設置などを本格的に検討していかなければ
ならないと思います。
このサービスは医療スタッフだけではなく、働く女性全体の
子育て支援として、その輪が広がると思います。

決定的な医師不足の解消のためにも取り組むべきではないで
しょうか?

吐血処置について

2007年12月19日 | Weblog


先日、コメントの中で、吐血という症状は内科の先生でも
外科の先生でも診察できると記載しましたが、さらに、
医師の方々に確認を行ってみると、決して誰でも診察が
出来るわけではないということが判明致しました。

確かに、初期症状であれば診察も可能かも知れませんが・・・

この度も、患者さんは昼に一度吐血し、医師に診て頂いて
いたようです。
この段階であれば可能なのかも知れませんね。
事実、吐血は止まっていたようです。

ただ、緊急時には止血処置を行わなければなりません。
吐血の止血チームが必要なようです。

しかし、医師不足により吐血を止血できるチームを編成
出来るほどの力のある病院は、姫路では限られているようです。

姫路では、産科・小児科をはじめ、麻酔科・整形外科・内科
などでも医師不足の状態です。
ましてや、チームとなると非常に難しい状態です。

姫路市は、公の福祉を命を守るためにも、しっかりとした
予算を付けていくべきではないでしょうか。

経済の復興・安定も全ては、安心して生活が出来なければ
なし得ません。
いつ、仕事で大怪我をしてしまうかもしれません。
その時の最大限のバックアップをすることが行政の役割だと
思っています。


医療相談窓口の設置

2007年12月10日 | Weblog


先日来、記載をしております医療問題の地域問題を解決
し得るであろう提案の2つ目は、「医療相談窓口の設置」
です。

※これは、緊急事態の場合ではありません。

市民の方が病状を説明し、それに対応できる医院を住居や
希望エリアに応じて全て紹介する相談窓口です。
つまりは、かかりつけ医の促進を行い、開業医と病院の
医療の役割分担を明確に致します。
また、セカンドオピニオンの相談も行います。

これは、病院のコンビニ化、ドクターハンティングを抑止し、
更には救急車のタクシー化に歯止めをかける役割を担います。

急性期病院の負担を軽減させるためにも、退職をされた医師や
保健師・看護士などが電話、対面等で相談を受ける仕組みを
整えるべきだと思います。

兵庫県では、小児救急医療電話相談を設置されていますが、
救急時だけではなく、常にあらゆる科の相談窓口を市民のために
作る必要があると思っています。

市民の方々に「かかりつけ医」の促進を行うことにより、
開業の医師と患者の信頼関係をもう一度構築し、日頃の予防医療
から疾病の早期発見が行える体制を整えることにより、急性期病院
への一極集中を緩和出来るのではないでしょうか?

そうすれば、緊急時や重症時にしっかりと対処してもらえる
急性期病院の体制が出来るのではないかと考えています。


ただ、医療裁判の相談があった場合の対処の仕方は問題ですので、
医療側にも患者側にも深刻化しているこの問題の指針作りは
急がなければなりません。
これには、保障制度など国での取り組みが必要です。
現在は、スウェーデン・ニュージーランド・イギリス・フランス・
アメリカなどでも導入(一部導入も含む)されている無過失補償
制度の実施が急務です。
医師の過失の有無に拘らず、医療事故の被害者に必要な介護費用
などを補償する制度です。

今、まさに国でも検討をされておりますが、早急に実施に向け
動いていただきたいと思います。

医療現場の情報提供

2007年12月09日 | Weblog

先日は、姫路における医療の実態について書きましたが、
このような生の情報を市民の方々に伝えるべきだと
思っています。

実際、医師の先生方に問題があるのかというと、決して
そうとは言い切れないと思います。

36時間寝ずに勤務は当たり前。
夜勤明けの日勤なんて日常茶飯事ですし、50時間~60時間
の連続勤務も多くの先生方がこなしていらっしゃいます。
その間、食事もままならない状態です。

しかしながら、病院では患者さんからの暴行事件なども
おきています。
罵声を浴びさせたり、殴られたり・・・

確かに家族が苦しんでいるときに待ち時間が長く、その
鬱憤を晴らしたい気持ちも分ります。

でも、先生方は、決して手を抜いていらっしゃるわけでは
無いんです。

最近では、風邪を引いて病院に行くにも、昼間は込んで
いるから、敢えて夜に行く。
たいしたこと無い(と分っている)けど、なんとなく
大きな病院の方が安心できるから大きな病院に行く。

こういった現状が、急性期医療の崩壊を招いているのです。


私は、いまの医療の現状をまずは市民の方々全てに理解して
いただく努力をするべきだと思います。

虎ノ門病院の小松医師はその著書で、「医療側と患者側の
信頼関係の崩壊が医療崩壊を助長している。」と仰っています。

先生方にも、現状では医療の存続のために頑張って頂かなくては
なりません。
しかし、市民の方々にも協力をして頂かなければならないのです。

そうしなければ、近い将来に必ず、誰の命も守ることができない
環境になってしまいます。

もしかすれば、厚生労働省の発表による各国公立大学医学部の
定員を増やすという指針をご存知の方もあるかもしれません。
国は、これで医師不足は解決できると言っております。

しかし、これは、明らかに間違いです。

医師育成までには、10年以上の時間がかかる事や、急性期医療
現場の労働環境の問題などで高度集中医療ができる病院に医師が
残らず開業医となり、開業医同士の競争を激化させるだけに
終わってしまうでしょう。

地方医療は、すでに崩壊寸前であり、この対策だけでは地域医療
は救えません。10年の間に間違いなく崩壊してしまいます。

国の対策も必要ですが、今の国の政策だけでは医療崩壊の地方
課題は決して解決できないのです。

だからこそ、市は皆さんの足元にまで言って、今の医療現場の
真の情報を伝える努力が必要なのです。

そのための努力であれば、私はいくらでもするつもりです。

病院断られ66歳死亡

2007年12月07日 | Weblog


本当にご無沙汰してしまって本当に申し訳ございません。

9月の一般質問に立つことが決まって以来、常にそのリサーチに
走り回っており、ブログの更新を怠っておりました。

申し訳ございません。

私が以前から取り組んでおりました、姫路の医療崩壊。
9月の一般質問でも中心課題として訴えてました。

まさに、そのとおりの出来事が、昨日姫路で発生を致しました。

皆様も新聞記事でご覧になられたと思います。

記事によっては、16病院・18病院と違ってはおりますが、
受け入れ拒否の結果、赤穂市民病院への搬送となり、死亡され
ました。

お亡くなりになった方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、ご家族・ご親類・お仲間の方々の深い悲しみをお察し
致します。


現在、姫路での救急医療は非常に危機的な状態にあります。

本年2月には、姫路医療センター(旧国立病院)で内科医師の不足
により入院の受け入れ制限をせざるを得ない非常事態宣言が発表され、
4月には産科が休止し、5月からはツカザキ病院で整形外科医師が
不足し、平日の夜間外来が休止されました。
さらに、姫路赤十字病院で小児科の医師不足で一次救急の
受け入れが出来なくなりましたし、循環器病センターでは常勤の
麻酔科医師が一人しかいないため、手術が出来ないというところ
まで来ています。

もし大きな交通事故が発生した場合、脳外科・腹部外科・整形外科・
麻酔科が揃わなければなりませんが、平日夜間などでこの4科が揃う
病院というのは一つも無く、結果として赤穂市民病院や神戸にまで
患者を搬送しなければならないのです。

では、なぜ赤穂なのか?

実は、赤穂市民病院では、救急医療に携われる先生には給与を通常
よりも多く支払い、全ての患者を断ることなく100%の治療を施す
ことが義務付けられています。

だから、姫路から患者を受け入れて下さるのです。

安心して生活が出来ない環境になった姫路において市政として、
即決断を行い、急性期医療の建て直しを行わなければなりません。

しかし今のところ、この事象は、姫路市政の失敗ではありません。

「新臨床研修制度」など国の政策失敗によるものではありますが、
国の政策が変わるまでただ指をくわえて待っている訳には行きません。

今、姫路で出来ることは何か?
今、姫路で取り組まなければならないことは何か?

という観点で物事を考えていかなければなりません。

そのために、4点を提案致しました。
提案内容については、明日以降に順を追ってご説明させて頂きたいと
思います。

まずは、姫路の医療現場が正に崩壊寸前であることをご認識下さい。