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ウーゴ・ガライ対ガブリエル・カンピーロ(2009/06/20)

2009-06-24 03:32:21 | ボクシング
WBAライトヘビー級タイトルマッチ

先週末アルゼンチンで行われたLH級戦は、2度目の防衛戦に臨んだ地元のウーゴ・ガライ選手(Hugo Hernan Garay)が無名のスペイン人ガブリエル・カンピーロ選手(Gabriel Campillo)相手に12回2-0判定を落とし王座転落する波乱となっています。

カンピーロ選手はスーパーミドル級でEU王者になっている選手だったものの全くの無名。世界ランキングを見渡してみても5月発表のWBCランキングでSM級36位(WBAでは見当たらず)。今回クラスを上げて敵地での世界初挑戦は言葉は悪いですが完全なる噛ませ犬役としてのものだったはずでしたが大番狂わせを起こしてしまいました。

試合は王者ガライ選手の精力的なアタックが完全に圧倒する立ち上がり。ガッチリとした上体を揺すりながら長身サウスポーの挑戦者を右ストレート、左フックで追いまくります。ダブルトリプルで繰り出される王者の左フックなどの攻めに弱気にも見える姿勢でブロックを固め後退する挑戦者の姿に波乱の予感は全く感じられない立ち上がりだったのですが・・・
しかしカンピーロ選手は非常に柔らかな動きを持つ選手で王者の攻撃に圧されっぱなしの状況ながらも、ガライ選手の攻撃を吸収して無力化させている感じ。
立ち上がりから飛ばしていたガライ選手の攻勢の勢いが落ちて行くにしたがってカンピーロ選手の柔かく伸ばす攻撃がその有効度を増して行きます。

ペースが変わったのが4回途中。カンピーロ選手がノーモーションで伸ばす右のジャブが次々にヒットし左ストレートも効果的だった5回で完全にペースが変わり、6回には距離が詰まった状況での右フック、左アッパー左フックなどの強い攻撃でガライ選手を圧倒。7回にはガライ選手が前進し手数を集めて勝負に出ますが、攻撃にパワーが感じられず正確性も著しく低い王者が結局打ち負けてしまいます。
自信をつけた挑戦者が前進しながら放つウェイトの乗った左ストレートや左アッパー、右フックなどを浴びてダメージと疲労を蓄積させていった王者はラウンドを重ねるごとに苦しくなっていきました。
最後まで必死に連打を繰り出す場面を見せていたガライ選手のガッツは見事なものでしたが、終盤は立っているのもやっとというほど疲労困憊で最後はなんとか最終ゴングに持ち込むのがやっとの様子で際どい判定を落としてしまいました。

公式のスコアは115-114、114-113で2人がカンピーロ選手の勝利を支持。残る1人が114-114のマジョリティディシジョンでした。シロート採点は116-112カンピーロ。
当ブログで以前話題にもなったこともあるwBoxingnews24のマヌエル・ペレス氏は判定に異議を唱えているようですが(下↓)、私の意見は非常にフェアな採点だったと感じました。

カンピーロ選手は18勝(6KO)2敗。ガライ選手は32勝(17KO)4敗。

Campillo upsets Garay!(Lee Bates/Fightnews)
Campillo Ruins Garay's Party(Juan Pablo Manfredi/Seconds Out)
Hugo Hernan Garay Was Weight Drained For Campillo(Per Ake Persson/Boxing Scene)
Campillo Defeats Garay in Controversial Decision(Manuel Perez/BoxingNews24)

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