2007年を振り返る

早いもので今年も残すところあと僅か。
日本時間の30日にドイツでIBFのクルーザー級戦が予定されていたり今週末にESPN2のFNFがあったりしますが、今年1年のボクシングをサラっと振り返ってみます。

●フロイド・メイウェザー選手の強さ

2007年はオスカー・デラホーヤ選手、リッキー・ハットン選手とのメガファイトにいずれも完勝。興業的にも大成功を収め、その強さを改めて見せ付けた1年でした。
（デラホーヤ選手との試合はスプリットの判定でしたが、わたくし的にこの試合はメイウェザー選手がボクサーとしての能力の差を見せ付けての完全なる勝利だったと見ています。）

●ラファエル・マルケス対イスラエル・バスケス2連戦

2試合とも激しい内容での激戦で今年のベストバウトの有力候補でしょう。
第3戦が来年に予定されているようですが、2戦目でのマルケス選手のやらっれっぷりが印象に残っていて、3戦目の意義をいまいち感じられなかったりしてます。

●フィリピン勢の活躍

マニー・パッキャオ選手に牽引された若い世代の台頭に加え、ベテランのジェリー・ペニャロサ選手の復活などフィリピーノの活躍が目に付いた1年でした。
なかでも、ビック・ダルチニアン選手を衝撃的に沈めたノニト・ドネール選手の金星が光ります。初防衛戦でも見事なパフォーマンスを見せたドネール選手の今後に注目が集まります。
(stage6動画)
ドネール対マルドナド

●ケリー・パブリク選手の台頭
試合毎にグレードをあげ戦った3試合をいずれも激しい打撃戦の末に勝ち抜いてみせたパブリク選手のエキサイティングな試合内容、強打ぶりが非常に印象的です。
来年予定されているテイラー選手とのリマッチには注目です。
(stage6動画)
ミランダ対パブリク


●ビッグファイト

ミッケル・ケスラー選手とのスーパーミドル級頂上決戦に完勝したジョー・カルザギ選手の底力。ザブ・ジュダー選手、シェーン・モズリー選手との大一番をクリアしたミゲル・コット選手。衰えぬ強さしぶとさを見せたバナード・ホプキンスおじさん、マルケス対バスケスの連戦、バレラ対マルケス
など、好カードが多かった年のように感じます。
(stage6動画)
ホプキンス対ライト
バレラ対マルケス

●名選手の引退
マルコ・アントニオ・バレラ選手、エリック・モラレス選手。ライバル関係にある二人のグレートがほぼ同じ時期にキャリアを終えるのはやはり因縁でしょうか。
激闘王アルツロ・ガッティ選手、やんちゃ坊主フェルナンド・バルガス選手も引退を表明しています。
さらに今年はディエゴ・コラレス選手の急死もありました。合掌
(stage6動画)
ガッティ対ウォード１・２・３
バレラ対モラレス３



最後に2008年の活躍が予想されるホープについての記事を。。
The Top Ten Prospects In The World
こちらの記事では以下のランクになっています。個人的にはビクトル・オルティス選手の強打に魅力を感じます。
名前の出ていないホエル・フリオ選手はもうホープ扱いではないのかな？2008年の活躍に期待大です。

1:アミア・カーン
2:ユリオルキス・ガンボア
3:アンドレ・ベルト
4:オドラニエル・ソリス
5:アンディ・リー
6:ファンマ・ロペス
7:ジェームス・カークランド
8:アブネル・マレス
9:ジョーン・パスカル
10:ビクトル・オルティス

昨年のようにESPNとかで1年を振り返る記事が載れば、そちらを参考にまた書くかもしれません。