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マット・スケルトン対パオロ・ビドス(2008/12/19)

2008-12-28 18:38:22 | ボクシング
欧州ヘビー級王座決定戦

41歳の英連邦王者マット・スケルトン選手(Matt Skelton)が敵地イタリアに乗り込んで地元のパオロ・ビドス選手(Paolo Vidoz)と争った空位の欧州王座決定戦は、スケルトン選手が9回終了TKOで勝利して空位の王座を獲得しています。

試合は大柄な両者がスローなパンチを出しながら揉み合う、ヘビー級にありがちなグダグダな展開。
アクションに乏しい攻防に終始した試合でしたが、試合序盤はスケルトン選手の右のパンチがペースを支配。遠距離から放つフック気味の右ストレート、接近戦で放つ右アッパーなどが有効で、4回には右ストレートからチャンスを掴みビドス選手をロープに釘付けにして連打を集めたスケルトン選手。
ここで仕留め切れなかったスケルトン選手がやや疲れたのか、右のパンチを減らして軽いジャブ主体の省エネというか横着なボクシングに切り替えた5回以降ビドス選手の前進を持て余す場面が増えますが、ビドス選手の攻めも正確性に欠けるものでスケルトン選手のボクシングよりはマシ、てな程度でした。
しかしビドス選手が中盤以降の追い上げで見た目以上に体力を消耗していたらしく、9回に入るとガードを固めるだけで全く手が出なくなってしまったビドス選手。
ビドス選手の消耗っぷりは酷く立っているのも辛そうなほどで、このラウンド彼は1発のパンチも放つことはなく(見直して確認しました)、完全にガス欠に陥ったビドス選手がこのラウンド終了後にギブアップして試合は終了しています。
この状態のビドス選手に対して一気に出ないスケルトン選手に「なんだかなぁ」と思ってしまいますが、とりあえず1月の世界挑戦失敗以来久しぶりのリングとなった41歳のスケルトン選手の欧州王座獲得を祝福したいです。

スケルトン選手は22勝(19KO)2敗。ビドス選手は25勝(14KO)6敗。

Skelton wins Euro title!
Matt Skelton Stops Paolo Vidoz, Martin Rogan Next
Controversy in Italy: Branco, Skelton and Lauri wins

ルスラン・チャガエフ対マット・スケルトン(2008/01/19)

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7 コメント

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K1の英雄 (ヴィル)
2008-12-28 22:14:26
デビッド・ヘイとやってほしいですね。

http://whss.biz/~vill/matt_skelton.html
http://whss.biz/~vill/02.html
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ヘビー級って… (まっからむ)
2008-12-29 00:40:04
ヘビー級って、こんなレベルでも大金が稼げるのですよね。層が厚いと言っても、まともに世界を戦えるレベルは、それほどいないのかも。他の階級に比べると、クリチコ兄弟を除いてレベルが低いと思います。

K1の英雄様、デビッド・ヘイならスピードが段違いで、滅多打ちにして勝ちそうですね。
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Unknown (管理人)
2008-12-29 01:00:32
>ヴィルさん
もう41歳のスケルトン選手ですからね、キャリアを終える前にヘイ選手との対戦のような大きな試合をもう一度やってもらいたいとは思いますね。

>まっからむさん
どのくらいのファイトマネーが貰えるのか具体的な数字がわからないのですが、ヘビー級はやっぱり別格ですよね。ちと例えが適当ではないかもしれませんが、腐っても鯛ということでしょうか。
ヘイ対スケルトンは、スケルトン選手がかなりタフですし体力を生かしたスタイルなんで、もろいヘイ選手とやると結構いい線いくんでは??
とか感じてて、ヘビー級でのヘイ選手の力を測るのには最適なカードだと思うのですが、スケルトン選手のネームバリューを考えると実現は難しいのかな・・
もう次世界戦やるってな話しも出ているようですし??(ヘイ選手)
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Unknown (条助)
2008-12-29 01:01:23
マット・スケルトンというと、K-1時代はパワーと打たれ強さで強引に前に出るって感じの選手でしたね。ボクシングに転向してからの試合は観てないんですが、今は昔のスタイルとは変わったのでしょうか。
今でもスケルトンの名を見つけると、結構頑張ってるなーとか思いながら一応気にはしてますね。
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Unknown (管理人)
2008-12-29 01:09:28
>条助さん
K-1はほとんど、というか全く見ないのでその頃のスケルトン選手のスタイルとの比較ができないのが残念です。
ただ、ボクシングでも条助さんの仰るとおり打たれ強いですし、パワーを感じさせるスタイルです。パワーと言ってもパンチ力があるって感じよりも体の力が強く馬力のある印象。体力を生かして揉み合いでじわじわ相手の戦力をそぎ落としていく、って感じでしょうか
ダルな試合が多いのですが、40歳を超えてもなお頑張っているので応援したくなる選手です。
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Unknown (ヴィル)
2008-12-29 02:39:44
http://jp.youtube.com/watch?v=UTuVKI230m8
見てもらえば分かります。

ジェロム・レ・バンナ、レイ・セフォー、マイティ・モーは全盛期にK1人気トップファイターという地位を捨ててまで、ボクシングに挑戦しています。
しかし、3人とも6回戦で挫折しました。
K1史上最高のハードパンチャー、マイク・ベルナルドもWBF王座が精一杯でした。

スケルトンはK1では実力者でありながら、運がなく、地味なので干されてしまい、仕方なくボクシングに挑戦しました。
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Unknown (管理人)
2008-12-29 19:40:31
>ヴィルさん
わざわざありがとうございます。かなりパワフルで佐竹さんが何もできてなくて強かったんですねぇ。
その後のボクシングキャリアから、パンチ主体のスタイルだったのかと勝手に想像してたんですが、首相撲からの膝とかローとか普通に出しててちょっと意外でした。
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