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フリオ・セサール・チャベスJr対マット・バンダ(2008/11/01)

2008-11-03 20:50:30 | ボクシング
スーパーウェルター級10回戦

論議を呼んだ4ヶ月前の一戦の決着をつける、フリオ・セサール・チャベスJr選手(Julio Cesar Chavez Jr)とマット・バンダ選手(Matt Vanda)の再戦は、チャベスJr選手が10回大差の判定で勝利しています。(体格比較)

4ヶ月前の試合では中盤以降スタミナを切らしたチャベスJr選手がバンダ選手の攻撃にヘロヘロになる場面が続き、非常に印象の悪い内容でのチャベスJr選手の勝利だったのですが、この日は両者の力の差が現れた末のチャベスJr選手の明白な勝利でした。

非常に体が大きく見えたこの日のチャベスJr選手。2回に両者の左フック、右ストレートが相打ちでヒットする場面があったのですが、いずれのシーンでもバンダ選手がバランスを崩していたように、両者のパワー差が目立った試合でした。
またジュニア選手の落ち着きぶりも印象的でした。ゆったりした構えから相手の攻撃をしっかりと見て自らの攻撃を的確に当てて行くチャベス選手。
試合中盤は足を使いながらバンダ選手のプレスを受け流すアウトボクシングを見せるなど、これまでの試合で見られがちだったムキになって攻めたり、攻め急ぐような強引さが全く見られない戦いぶりでした。
前戦での苦しすぎる内容から気負ったりしそうなもんですが、余裕すら漂わせながら飄々と(←この表現は適切ではないかもw)戦うジュニア選手の姿に大物っぷりを感じてしまいました。
バンダ選手が強めたプレスにアウトボクシングで対応しきれなくなり始めた6回7回の攻防を経て、8回以降は自らプレスを掛けて接近戦での打ち合いに戦術を変えたジュニア選手。強気に攻めに出たこの場面ではバンダ選手の攻撃を貰う場面も増えますが、ここでもやはりパワーと正確性で上回っていたのはジュニア選手。
99-91,98-92,97-93という公式の採点結果通りのチャベスJr選手の明白な勝利でした。

右ストレートがこの日は非常に冴えていました。さらに父親譲りの左フックのボディブローもいつもと同様に非常に効果的。
最終ラウンドはお互いに相手を挑発しながらの打ち合いを演じるなど、お坊ちゃんのような見た目に似合わぬハートの強さも見せてくれたチャベスJr選手。
このレベルでこの戦いでいいのか?とか思わないでもないですが、人気は出る選手でしょうね。私も彼の存在から目が離せなくなってきています。

第1戦のPunchstats

チャベスJr選手は38勝(29KO)1分。バンダ選手は39勝(22KO)7敗。

Chavez vanquishes Vanda!
Chavez Jr Outguns Vanda In a Las Vegas Rematch
写真
No recount this time Chavez, Jr. beats Vanda handily; Donaire, Arce, stop foes


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (条助)
2008-11-04 00:14:55
ジュニアは今回は完勝だったようですね。これで39戦目ですか。かなりキャリア積んでるほうですよね。いまだに無敗ですが、真の実力を疑問視する声も結構あるようなので、そろそろ満を持して世界に挑んだら面白そうですけどね。
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Unknown (管理人)
2008-11-04 17:51:49
>条助さん
チャベスJr選手はアマチュアでの経験が無いので、他のボクサーにとってのアマ経験の代わりとなる経験をプロのキャリアの初期で積ませる、というような育成方針(?)だったようなので、普通のプロ39戦のキャリアってのとは少々意味合いが違うと思います。
昨年あたりからようやく本格的なプロとしての活動を開始し始めた感じなので、世界はまだまだ遠いとは思います。
とは言っても世界ランクに入ってますし、加えて人気・知名度が凄いですから(この日もドネールやアルセの世界戦を差し置いてメイン、ここのところPPV興業のメインを張り続けている)
世界挑戦の話しもそう遠くないうちに浮上してくるかもです。
来年は勝負の年になるでしょうね。
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