WBAスーパーフェザー級王座統一戦
正規王者の内山高志選手(Takashi Uchiyama)と暫定王者のホルヘ・ソリス選手(Jorge Solis)とによるWBAのスーパーフェザー級王座統一戦は横浜で行われ、内山選手が圧巻の11回TKOで完勝して4度目の防衛と王座統一を果たした一戦でした。(体格比較)
右拳の怪我で11ヶ月ぶりのリングとなった内山選手でしたが、終始ペースを圧倒し続けた末のイージーな勝利でした。
試合開始早々に繰り出した左フックを見せながら正確で伸びる左ジャブで試合のペースをスタートから掌握した内山選手。強烈な右ストレートをボディ顔面に散らし、リードとしての左フック、相手の打ち終わりやカウンターとしての左フックでソリス選手を圧倒していきます。
とにかくパンチのクオリティ、迫力が段違いで、落ち着いてクールに戦いながらもド迫力の攻撃でソリス選手をじわじわ追い詰めていく内山選手の戦いぶりはまさに圧巻のものでした。
10回に右ストレートでチャンスを掴んでからの正確な詰めでソリス選手を追い詰めた正規王者。ラウンド終了間際には試合中盤からはっきりと効果を見せていた強烈な左フックのボディブローで効かせ、続く11ラウンド開始早々に決めた左フック1発で豪快に仕留める見事なフィニッシュでした。
ソリスが強い選手だとは思ったことはありませんし、内山選手のこの勝利は当然だとも感じます。しかしソリスが誰も知らない雑魚ではないのは確実。
一定レベル以上の実力を有している、有していると広く認知されているソリス相手にこの内容、このフィニッシュってのには改めて内山選手の強さを見せつけられた思いです。
試合の度にそのボクサーとしてのスケールの大きさに驚かされる内山選手。ライバル王者の粟生選手との一戦ってのにも興味があるのは確かなのですが、それよりももっと高いステージでの活躍を真剣に想像できる、本当の意味で世界に誇れる強い王者だと思います。彼の力に相応しい舞台が整うことを願わずにはいられません。
世界戦5連続を含む8連続KOとした内山選手は18勝(15KO)。ソリス選手は40勝(29KO)4敗2分。
ボクシング:内山高志が4度目の防衛 スーパーフェザー級(毎日新聞)
内山、ソリスTKOで下し統一王座に WBAスーパーフェザー級(デイリースポーツ)
「内山は長期王者に」ソリス/ボクシング(日刊スポーツ)
内山V4!世界戦5連続KO/BOX(サンケイスポーツ)
2011 Ends With A Bang As Uchiyama KO's Solis Cold(Jake Donovan/BoxingScene)
Uchiyama KOs Solis; Is Fight With Vásquez Next?(Michael Woods/The Sweet Science)
Full Report: Uchiyama-Solis(Joe Koizumi/Fight News)
内山高志対三浦隆司(2011/01/31)
内山高志対ロイ・ムクリス(2010/09/20)
内山高志対アンヘル・グラナドス(2010/05/17)
ファン・カルロス・カルガド対内山高志(2009/01/11)
ユリオルキス・ガンボア対ホルヘ・ソリス(2011/03/26)
クリストバル・クルス対ホルヘ・ソリス(2009/07/11)
ホルヘ・ソリス対ホルヘ・サムディオ(2008/09/15)
マニー・パッキャオ対ホルヘ・ソリス(2007/04/14)
ホルヘ・ソリス対オルランド・ソト(2004/03/19)
最新の画像[もっと見る]
海外でのビッグマッチが見たいです!
今まで私は対戦者の質からあまり評価していなかったんですが、今回の試合内容は圧巻でしたね。
特に最後の左フックは、メイウェザーがコラレスを転がしたパンチを思い出させました。
管理人さんの言う通り、今後はもっと大きな舞台で活躍してほしいです。
もう無理ですが、バレロとの強打者対決が見たかったなぁ、と考えたり。良い年越しを過ごさせて頂きました。
最後になりましたが、今年もよろしくお願いします。
スケールの違い、という言葉そのままでしたね。正直ここまで高い実力を内山が有していたとは思っていませんでした。一つ一つのパンチ、そしてボクシング全体のクオリティでソリスの数段上にいることが確認できました。最後の左フックも素晴らしい切れと威力でしたね。
ガンボアとのマッチメイクなんて実現したら試合前から鼻血が止まらない一戦となりそうです。粟生と日本人最強を決めてから強者とのマッチメイクを模索して欲しいものですが、内山の残り時間が短いのなら、後回しにしてでも世界へ打って出て欲しいです
破格の決定力を持ちながらドッシリ構えて慎重に戦われると相手にとっては厄介なことこの上ないでしょうね。
個人的にはガンボアやブローナーとの試合が見たいです。
海外での試合やビッグネーム相手の試合でも物怖じとか全くなしに普段通りの内山選手の戦いをみせてくれそうです。
>ビーフィータさん
メイやロイ・ジョーンズ、モズリーとかが見せるリードの左フックで効かせる、倒す
ああいうのを日本人が、それもあそこまで鮮やかに強烈に、ってのには驚きました。
>tarouさん
ガンボアとの試合は見てみたいですねぇ。あとはブローナーでしょうか。
彼らのような瞬発力、スピードの次元が違う相手に対して内山選手がどう対抗するのか、あるいは全然対抗できないのか、ってのには大いに興味があります。
>すとれいと・くーがーさん
ボクシング自体のクオリティの高さもさることながら、内山選手の終始クールな姿勢、冷静さを失わいメンタルってのがこの人の強さだと感じます。
>さんちょうさん
今のSFeって、ちとパッとした名前が浮かばない状況でもあるんですよね。
1つ下のフェザー級には有名どころがゴロゴロしてるんすが。
こういった選手たちを迎え撃つ、ということができれば転級のリスクも回避できますし、内山選手にとってはまさに理想でしょうか。
まぁ何一つ決まってすらいない現段階では気の早すぎる話なんですが。
日本人の中では内山選手は、西岡選手と双璧をなすトップ選手ですね。
何年か前、まだOPBFのころ、G+のダイナミックグローブで対戦相手は忘れましたが、浜田さんが解説をした試合がありました。
「パンチ力は間違いなく世界に通用するものがありますね。顎が上がってしまうクセが直ればさらに良い。世界チャンピオンというのはあらゆるスキをついてあらゆることをやってきますからね。」とおしゃってましたね。
今回、会場に浜田さんも粟生選手もいたようですが、 正直、「やったら怖い」と思ったのではないでしょうか? スピードは粟生選手の方があると思いますが・・・ 実現したら楽しみです。しかし、しないような気がします。
世界でも実は今後、対戦相手に困るような気がします。 ビッグマッチが実現すると良いのですが・・・ガンボアだったら最高ですね。とにかくあれだけの選手、さらなる高みへ到達してほしいです。
内山は距離の設定が上手いですね~常にソリスのパンチが当たらない距離で戦っていました。
パンチ力だけの選手では無いなと感心しましたね。
粟生選手との対戦はもちろん楽しみですが、個人的にはファンマ、ジョニゴン、リナレスとの試合が観てみたいです。