カルビン・ブロック対エディ・チェンバース(2007/11/02)

ヘビー級12回戦

無敗のヘビー級、エディ・チェンバース選手(Eddie Chambers)と実力者カルビン・ブロック選手(Calvin Brock)とのヘビー級注目の試合は、スピードで上回るチェンバース選手が12回スプリットの判定で勝利(115-113x2,113-115)して、先日クリス・バード選手を破ったアレキサンダー・ポベトキン選手との一戦に駒を進めています。

身長・リーチはほぼ互角でしたが、27.5ポンド(約12.375kg)の体重差のある両者。213.5ポンド(96.075kg)とヘビー級としては小柄なチェンバース選手ですが、そのハンドスピードと攻防の勘の良さを見せ付けていた12ラウンズでした。
ガードを高く掲げてのブロッキングに軟らかい上体の動きを加えたディフェンスでブロック選手の攻撃をほとんど殺し、シャープで的確なパンチを返していくチェンバース選手の上手さ、速さは見事でした。
ただ積極的に攻撃を繰り出していたのはブロック選手。ほとんど殺されていた攻撃でしたが、ガードの上とは言えヒットしていたのは事実で、このブロック選手の攻撃をどう見るかが採点に影響した試合だったように思います。
わたくしのシロート採点では117-111でチェンバース選手の勝ちと見た試合でしたが、公式の採点結果の様にクロスしたものが出ても不思議ではない内容だと感じました。チェンバース選手受け杉。

チェンバース選手にとっては、相手のパンチをほとんど無力化し自分のパンチは的確に入っているから余裕、との想いがあったのかもしれませんが、ちょっと余裕こきすぎに感じました。
実に上手い省エネボクシングなんですが、もう少し若者らしい積極的な姿勢が見てみたいです。

チェンバース選手は30勝(16KO)。ブロック選手は31勝(23KO)2敗。

Chambers edges Brock!
Chambers Outboxes Brock, Povetkin Next
Chambers, Brock speak!
Chambers Too Fast For Brock
Undefeated Chambers Scores Split Decision Over Brock

エディ・チェンバース対ドミニク・グイン(2007/05/04)
エディ・チャンバース対デリック・ロシー(2007/02/09)
カルビン・ブロック対ラルフ・ウェスト(2007/03/17)
ウラジミール・クリチコ対カルビン・ブロック(2006/11/11)