ランドール・ベイリー対フランキー・フィゲロア(2009/04/03)

IBFスーパーライト級王座挑戦者決定戦

元世界王者のランドール・ベイリー選手(Randall Bailey)とフランシスコ・フィゲロア選手(Francisco Figueroa)との間で争われた指名挑戦者決定12回戦は、ベイリー選手が右ストレート1発でフィゲロア選手を痛烈に沈める4回KOで勝利しています。

10年前に全勝全KOで世界王座を掴んだかつてのKOセンセーション、ベイリー選手。2004年の自身最後の世界戦での敗戦以降、華々しい表舞台からは遠ざかっていた現在34歳になるベイリー選手でしたが、衝撃的なワンパンチKOでいまだ衰えぬ強打を存分にアピールするとともにファン・ウランゴ選手の持つIBF王座への指名挑戦権を得た快勝でした。

試合は身長で3インチ(7.62cm)リードするベイリー選手がリードする立ち上がり。
短躯のサウスポー、フィゲロア選手が接近してくるところに軽く伸ばした右ストレートでダウンを奪う上々のスタートでした。
2回に入っても右ストレート、左フックの強打を狙うベイリー選手でしたが、ダウンのダメージを感じさせないフィゲロア選手が接近してから思い切り良く放つ左フックやアッパーの攻撃で対抗。
フィゲロア選手のこの攻撃がなかなか鋭く、ベイリー選手がダウンを奪っているものの、ちょっと圧され気味になってきたかな・・・とか思っていた2回途中、ベイリー選手が伸ばした左ジャブに被せたフィゲロア選手の右フック、そこからフォローされたかするような左フックでベイリー選手がトラブルに陥ってしまいます。一瞬グラブをキャンバスにつけかけながらも(タッチしていた?)なんとかダウンを堪えたベイリー選手でしたが、フィゲロア選手の鋭い追撃に耐え切れずに逆転のダウンを喫します。
その後ベイリー選手が右を、フィゲロア選手が左を狙い合う互角の攻防が続いていた試合は、4回にベイリー選手の1発で終わってしまいましたが、このフィニッシュシーンは非常に唐突に訪れ、また衝撃的なものでした。
ガードの間を破られる形でベイリー選手の右ストレートを真正面からまともに浴びたフィゲロア選手は、その場からそのまま後ろ倒しになぎ倒されます。倒れた際に後頭部をキャンバスに叩きつけられてもいたフィゲロア選手は、立ち上がることはおろか身体を起こす事も出来ないままレフェリーの試合終了の宣告を聞かされています。

2年前の対ヌゴージョ戦での敗北など、運にも見放された感のあったベイリー選手でしたが、久しぶりの世界アタックに大きく前進しました。標的となるであろうウランゴ選手は5月にアンドレ・ベルト選手の持つWBCウェルター級王座に挑戦、との話も挙がっていてベイリー選手の先行きが不透明ですが、ベテランの復活(?)を祝福したいです。

ベイリー選手は39勝(35KO)6敗。フィゲロア選手は20勝(13KO)3敗。

ニュース動画
Randall Bailey knocks out Figueroa(ESPN)


Bailey knocks out Figueroa!(Fightnews)
Bailey Earns World Title Shot With Stunning Knockout Of Figueroa(Michael Norby,Seconds Out)
Bailey Lands a Nuclear Blast on Figueroa, Gets IBF Shot(Cliff Rold,Boxing Scene)
Sharkie’s Machine: Randall Bailey’s Big Right Ends Frankie Figueroa’s Night(Frank Gonzalez Jr.,East Side Boxing)
Randall Bailey Scores Stunning One Punch Knockout of Francisco Figueroa(Paul Strauss,East Side Boxing)

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