WBCライト級王座挑戦者決定戦
今週末に米国テキサス州でエドウィン・バレロ選手と空位のWBCライト級王座を争うコロンビア人パンチャー、アントニオ・ピタルア選手(Antonio Pitalua)。彼が昨年9月に元世界(暫定)王者のホセ・アルマンド・サンタクルス選手(Jose Armando Santa Cruz)にセンセーショナルな6回KOで勝利して今週末のチャンスを強奪した一戦を振り返って見ます。
試合当時38歳のピタルア選手の強打が炸裂した衝撃的な番狂わせでした。
試合は立ち上がりからコロンビア人の強い攻撃が圧倒。強いジャブ、右ストレートなどの一発一発に力を込めたピタルア選手の迫力のある攻撃にサンタクルス選手は後退を余儀なくされます。接近戦で力強く叩きつけるボディブローやアッパーも強烈でした。
サンタクルス選手も打ち下ろす右ストレートや大きく振りかぶる独特のアッパー連打等で必死に応戦しますが、ピタルア選手のパワフルなプレスに圧され気味。
3回に右のオーバーハンドでピンチに陥り、その後右フックボディ右アッパーで痛烈なダウンを喫します。その後よく粘ったサンタクルス選手でしたが、6回に強烈な右フックを浴びて動きを止められたところに同じ攻撃を連続で追加されて再びダウンを喫し10カウントを聞いています。
ピタルア選手は46勝(40KO)3敗。サンタクルス選手は26勝(15KO)4敗。
Antonio Pitalua Stops Santa Cruz, Edwin Valero is Next(Ronnie Nathanielsz,Boxing Scene)
ホエル・カサマヨール対ホセ・アルマンド・サンタクルス(2007/11/10)
ホセ・アルマンド・サンタクルス対ルイス・アルセオ(2007/01/05)
見事なパフォーマンスを見せたピタルア選手と全勝全KOのバレロ選手の激突は非常に楽しみです。
ゴールデンボーイプロモーションが仕掛けるライト級トーナメントの豪華興業のメインとしてセットされたバレロ対ピタルア戦。
当初参加を予定していたホルヘ・バリオス選手、ホエル・カサマヨール選手が出場をキャンセルしてしまったとは言え、注目選手の注目試合が並ぶこの興業のメインで本格的な米国デビューを果たすバレロ選手にとっては非常に重要な試合になる事でしょう。
ただ、このピタルア選手という相手はなかなか手強い相手です。
この1試合しか見ていませんし現在39歳という高齢もあって、次の試合では全然別人みたいになっている可能性も考えなくてはならないと思うのですが、少なくともこのサンタクルス戦を見て分かった事はパンチは間違いなくあるという事。
一発のパンチ力ではバレロ選手を上回るパワーを持っていると私は見ました。(そもそもバレロ選手が驚くような強打者とは私は思ってません、パンチ無いとは言ってませんが)
バレロ選手のがら空きのアゴにピタルア選手のパンチが入れば、その一発で終了、てな展開も大いに予測できるのではないでしょうか。さらに、その逆は無い気もします。
サンタクルス戦でのピタルア選手は、相手が攻撃を出してきた時には防御に専念しながら相手の攻撃が終わるのを待つ感じで、カウンターや相手の打ち終わりを狙ったりの攻めは見せていませんでした。(右オーバーハンドがナチュラルなカウンターになって何発か入ってはいましたが)
ですので、バレロ選手が過去の試合で見せていた通りにガチャガチャと攻め立てて行けばピタルア選手を押し込んでいく事はできるのかもしれません。
ただバレロ選手にとって今回が初のライト級での試合という事も見逃してはいけないポイントでしょう。今までのように馬力で強引に押しまくる攻撃が初めて戦うライト級でどこまで通用するのか、あるいは戦い方を変えてくるのかどうかにも注目したいです。
SFe級タイトルを獲得した時のモスケラ戦や、スパー映像で見ることが出来るバレロ選手の「ボクシング」を本番の試合で見てみたい気もします。
仮にこのスタイルでバレロ選手が戦えば、それを追うだけの足はピタルア選手には無いようにサンタクルス戦では感じました。
バレロ選手が後退する、あるいはピンチに陥る展開を見てみたいです。そしてその時バレロ選手がどのような戦いを見せてくれるのかに興味が高まります。
楽しみです。
エドウィン・バレロ対嶋田雄大(2008/06/12)
エドウィン・バレロ対サイド・サバレタ(2007/12/15)
エドウィン・バレロ対マイケル・ロサダ(2007/01/03)
今週末に米国テキサス州でエドウィン・バレロ選手と空位のWBCライト級王座を争うコロンビア人パンチャー、アントニオ・ピタルア選手(Antonio Pitalua)。彼が昨年9月に元世界(暫定)王者のホセ・アルマンド・サンタクルス選手(Jose Armando Santa Cruz)にセンセーショナルな6回KOで勝利して今週末のチャンスを強奪した一戦を振り返って見ます。
試合当時38歳のピタルア選手の強打が炸裂した衝撃的な番狂わせでした。
試合は立ち上がりからコロンビア人の強い攻撃が圧倒。強いジャブ、右ストレートなどの一発一発に力を込めたピタルア選手の迫力のある攻撃にサンタクルス選手は後退を余儀なくされます。接近戦で力強く叩きつけるボディブローやアッパーも強烈でした。
サンタクルス選手も打ち下ろす右ストレートや大きく振りかぶる独特のアッパー連打等で必死に応戦しますが、ピタルア選手のパワフルなプレスに圧され気味。
3回に右のオーバーハンドでピンチに陥り、その後右フックボディ右アッパーで痛烈なダウンを喫します。その後よく粘ったサンタクルス選手でしたが、6回に強烈な右フックを浴びて動きを止められたところに同じ攻撃を連続で追加されて再びダウンを喫し10カウントを聞いています。
ピタルア選手は46勝(40KO)3敗。サンタクルス選手は26勝(15KO)4敗。
Antonio Pitalua Stops Santa Cruz, Edwin Valero is Next(Ronnie Nathanielsz,Boxing Scene)
ホエル・カサマヨール対ホセ・アルマンド・サンタクルス(2007/11/10)
ホセ・アルマンド・サンタクルス対ルイス・アルセオ(2007/01/05)
見事なパフォーマンスを見せたピタルア選手と全勝全KOのバレロ選手の激突は非常に楽しみです。
ゴールデンボーイプロモーションが仕掛けるライト級トーナメントの豪華興業のメインとしてセットされたバレロ対ピタルア戦。
当初参加を予定していたホルヘ・バリオス選手、ホエル・カサマヨール選手が出場をキャンセルしてしまったとは言え、注目選手の注目試合が並ぶこの興業のメインで本格的な米国デビューを果たすバレロ選手にとっては非常に重要な試合になる事でしょう。
ただ、このピタルア選手という相手はなかなか手強い相手です。
この1試合しか見ていませんし現在39歳という高齢もあって、次の試合では全然別人みたいになっている可能性も考えなくてはならないと思うのですが、少なくともこのサンタクルス戦を見て分かった事はパンチは間違いなくあるという事。
一発のパンチ力ではバレロ選手を上回るパワーを持っていると私は見ました。(そもそもバレロ選手が驚くような強打者とは私は思ってません、パンチ無いとは言ってませんが)
バレロ選手のがら空きのアゴにピタルア選手のパンチが入れば、その一発で終了、てな展開も大いに予測できるのではないでしょうか。さらに、その逆は無い気もします。
サンタクルス戦でのピタルア選手は、相手が攻撃を出してきた時には防御に専念しながら相手の攻撃が終わるのを待つ感じで、カウンターや相手の打ち終わりを狙ったりの攻めは見せていませんでした。(右オーバーハンドがナチュラルなカウンターになって何発か入ってはいましたが)
ですので、バレロ選手が過去の試合で見せていた通りにガチャガチャと攻め立てて行けばピタルア選手を押し込んでいく事はできるのかもしれません。
ただバレロ選手にとって今回が初のライト級での試合という事も見逃してはいけないポイントでしょう。今までのように馬力で強引に押しまくる攻撃が初めて戦うライト級でどこまで通用するのか、あるいは戦い方を変えてくるのかどうかにも注目したいです。
SFe級タイトルを獲得した時のモスケラ戦や、スパー映像で見ることが出来るバレロ選手の「ボクシング」を本番の試合で見てみたい気もします。
仮にこのスタイルでバレロ選手が戦えば、それを追うだけの足はピタルア選手には無いようにサンタクルス戦では感じました。
バレロ選手が後退する、あるいはピンチに陥る展開を見てみたいです。そしてその時バレロ選手がどのような戦いを見せてくれるのかに興味が高まります。
楽しみです。
エドウィン・バレロ対嶋田雄大(2008/06/12)
エドウィン・バレロ対サイド・サバレタ(2007/12/15)
エドウィン・バレロ対マイケル・ロサダ(2007/01/03)
バレロはまだ本物のビッグネームとは戦ってないので、彼自信が言うようにパッキャオとかにも勝てる実力があるのか、ライト級の強豪相手でもKOの山を築くのか、早く見てみたいです。バレロが本当に試されるのはこっからじゃないですかね。
まあ、今度の決定戦で負けることはたぶん無いとは思うんですけど、モスケラ戦のように意外な苦戦とか有るかもしれないですね。
カサマヨルが抜けてちょっとがっくりしていたところにホープのエスコベドが加わって気持ちが再び盛り上がってきました。
ピタルアが強打でやっちゃうのか?それともバレロがカウンターでやっちゃうのか?う~ん楽しみです。
ちょっと今週末は見たい試合が多すぎてどうしようかと喜んで困ってますw
やっぱり一番の注目はバレロなんですけどね、僕たちハポネスとしては。
今度の試合は相手もパンチに自信があると思うのでなかなか下がってくれないのでいつもどうりにはいかないでしょうし、逆に相手のプレッシャーで後ろに下がる展開すら考えられます。
どんなボクシングを見せてくれるのか楽しみです。
私とプクーさんとではバレロに抱いてる印象が全く違うみたいですが、とにかく今週末の試合では今まで見ることが出来なかったバレロ選手の姿を見てみたいと思っています。
>yoshiさん
米国で試合が可能になった今となっては日本のジムに所属している事のメリットはほぼ消滅してしまいましたからね。自分にとってよりよい環境や条件を求めて渡り歩くってのはプロとして当然の決断でしょうね。
>条助さん
なにしろピタルアという選手のデータがこのKO勝ちした6ラウンド、しか無いのでその実力の程が測りきれてません。
ですので、この試合がバレロ選手にとって試される試合になるかどうかってのも、やってみないとわからない部分が多分にあると感じています。
>noraさん
エスコベド選手がドミニク・サルシード選手を劇的に仕留めた試合は良かったですね。でもあれ以来の試合になるのか・・
私的にはヘスチャベ対カッツディスがガシガシ打ち合う試合になりそうで期待しています。
バレロは内容が問われる試合になると思います。
SLの統一戦とアンドラーデ選手の試合がセットされたSHOWTIMEの興業も凄く楽しみ。忙しくなりそうですねw
私はバレロ選手の一番の武器は体力、腕力を生かした強い攻撃を続ける事が出来るパワー・馬力だと思っています。(ここで私が言うパワー=パンチ力では無い)
仰るような技術や当て勘の良さ、ってのは見る目の無い私は感じた事が無いですねぇ。
一流の馬力を持つただの乱暴な選手、という私の見方を覆すような姿を見せて欲しいと願ってはいますが。