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ハーマン・ヌゴージョ対スレイマーヌ・ムバイエ(2008/06/06)

2008-06-14 20:43:25 | ボクシング
IBFスーパーライト級王座挑戦者決定戦

先週末の試合です。
カメルーン生まれのカナダ人、ハーマン・ヌゴージョ選手(Herman Ngoudjo)が地元モントリオールで元世界王者のスレイマーヌ・ムバイエ選手(Souleymane M'baye)を相手にIBFの指名挑戦者決定12回戦に臨み、ヌゴージョ選手が12回ユナニマスの判定を得て2度目の世界アタックの挑戦権を獲得しています。

今年1月にポール・マリナッジ選手相手に際どい判定を落として以来のリングのヌゴージョ選手。この勝利でマリナッジ選手との再戦の権利を得たものの、元世界王者ムバイエ選手のテクニックに苦しんだと言うか、大いにてこずった試合でした。
実況席のテディ・アトラス氏がハーフジャブと解説していたムバイエ選手が左手をちょっと前に出すだけのジャブ。当てるつもりの無いフェイントのような感じのものなのですが、このハーフジャブでけん制しながら、相手に当てるフルジャブ、右ストレートを駆使し距離をコントロールする上手さ、パンチの正確さはなかなか見事なものでした。
ムバイエ選手の上手さにやりにくそうな様子を見せていたヌゴージョ選手は強引に距離を詰めシャープなコンビネーションで対抗していきますが、接近戦での攻防でもムバイエ選手の上手さが目に付きヌゴージョ選手の攻めが非常に雑なものに感じられました。
とは言え、ムバイエ選手の攻撃は上手いものの威力に乏しく、また手数も少ないものでヌゴージョ選手がプレスを強めると際どいながらもヌゴージョ選手にポイントが流れてしまう感じの流れ。よく言えば互角、はっきり言えばお互いに決め手に欠く煮え切らない攻防が続いた試合でした。
ただ、疲労からヌゴージョ選手のプレスの威力が落ちた試合終盤戦。ここを抑えたムバイエ選手が際どく上回ったか?と見たのですが公式の採点結果は117-111,116-112,115-113の3-0でヌゴージョ選手の勝利を支持していました。(シロート採点は115-113ムバイエ選手)
ラスト2ラウンドを私はムバイエ選手のラウンドと見たのですが、アトラス氏はヌゴージョ選手の前進にポイントを与えていて、公式のジャッジもそのように見たのでしょう。
敗れたムバイエ選手もサバサバとした表情で勝者を祝福していました。

ヌゴージョ選手は17勝(9KO)2敗。ムバイエ選手は36勝(25KO)3敗1分。

Ngoudjo tops M'Baye!
Herman Ngoudjo Bests Former Titlist Souleymane M’Baye
Friday Night Fights Recap: Ngoudjo Wins
Ngoudjo Defeats M’baye

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2 コメント

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Unknown (プクー)
2008-06-14 21:05:55
渋い試合観戦ですね。この辺の階級になるとテクニックをパワーと手数が凌駕してしまいますね。カサマヨールのような省エネカウンター戦法はかろうじて残ってますが・・・日本人絡みを応援したくなりますがベテラン長嶋やホープ内山は(持ち味である)アウトボクシングを頑張ってますが東洋ならいざしらず、世界となると東洋人のアウトボクシングではきついと強烈に感じる階級です。マリナージなんていう非力なテクニシャンもいましたが・・・彼はかなりの域ですからね。今後誰が絶対王者に君臨していくんでしょうね。
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Unknown (Unknown)
2009-01-31 21:54:55
ハットン選手との試合を観た時はパワーはありそうだけどボクシングはヘタクソでゴリ押しファイターの八トンにアウトボクシングをされ、何もできずに完敗したので、こいつホンマに世界チャンピオンか?
みたいに思ってたんですが、試合がかみ合うとかなり強いみたいですね。しかしスゴイ体してますね、あの体でS・ライトはきついんじゃないんでしょうか。
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