WBAフェザー級タイトルマッチ
インドネシアの雄クリス・ジョン選手(Chris John)の米国リング初登場となる注目のフェザー級戦は、元五輪銀メダリストで5度目の世界挑戦となった実力者ロッキー・ファレス選手(Rocky Juarez)を挑戦者に迎えて行なわましたが、結果はジャッジ3氏がいずれも114-114とスコアするユナニマスドローとなっています。(体格比較)
米国初登場となるV10王者ジョン選手の戦いに期待した一戦でしたが、敵地のリングでも確かな技術と旺盛なスタミナが生み出す矢継ぎ早の攻撃というジョン選手の持ち味は十分に発揮できていたように見えた試合。軽いものの正確で、そしてとにかく良く出る手数、ステップワークで地元の声援を背にプレスを続けるファレス選手を押え続けます。接近した場面でファレス選手が見せる力強い右クロスや上下への左フックなどをクリーンに決められてひやりとさせる場面が度々ありましたが、相手のパンチを綺麗に決められると必ず反撃のパンチを集めてペースが変わる事を阻むジョン選手。ジャブだけではなく右ストレートや右フック・アッパーなどのジョン選手の正確な攻撃が非常に有効に見えます。
立ち上がりから手数を出しまくっていたジョン選手が疲労から運動量が落ちた11回にファレス選手の左フック、右ストレートで顔面を跳ね上げられてピンチに陥りますが、フィニッシュを狙うファレス選手に対し鋭い右ストレート等で勇敢に応戦していたジョン選手。
試合最終盤に追い上げを許したものの、それまでの大きな貯金でジョン選手が防衛に成功したように私には思えたのですが、結果は上述の通りのドロー。やや残念な結果でしたが、ジョン選手の実力は十二分に発揮できていた試合だったように思います。
CompuBox Punch Stats: Chris John vs. Rocky Juarez
11度目の防衛に成功したジョン選手は42勝(22KO)2分。ファレス選手は28勝(20KO)4敗1分。
Chris John, Rocky Juarez Battle To a Disputed Draw(Mark Vester,Boxing Scene)
ROUND-BY-ROUND: MARQUEZ VS. DIAZ(Sean Malone,FIGHTHYPE)
John and Juarez Draw over Twelve Exciting Rounds(Paul Upham,Seconds Out)
John outlands Juarez by 138 punches but can only forge a draw(Steve Cofield,Yahoo! Sports)
Chris John Keeps Title And Unbeaten Record With Draw Against Rocky Juarez(James Slater,East Side Boxing)
MARQUEZ KOs DIAZ; JOHN RETAINS WBA TITLE VIA DRAW DECISION(George Elsasser,Bragging Rights Corner)
CompuBox Post Analysis: Marquez-Diaz, John-Juarez(Boxing Scene)
写真
Photos: Marquez vs. Diaz, John vs. Juarez Mega Gallery(Boxing Scene)
Marquez, new king at lightweights(Fightnews)
クリス・ジョン対榎洋之(2008/10/24)
クリス・ジョン対ファン・マヌエル・マルケス(2006/03/04)
ロッキー・ファレス対ホルヘ・バリオス(2008/09/06)
ファン・マヌエル・マルケス対ロッキー・ファレス(2007/11/03)
ロッキー・ファレス対ホセ・エルナンデス(2007/05/05)
ロッキー・フアレス対エマヌエル・ルセロ(2007/02/09)
インドネシアの雄クリス・ジョン選手(Chris John)の米国リング初登場となる注目のフェザー級戦は、元五輪銀メダリストで5度目の世界挑戦となった実力者ロッキー・ファレス選手(Rocky Juarez)を挑戦者に迎えて行なわましたが、結果はジャッジ3氏がいずれも114-114とスコアするユナニマスドローとなっています。(体格比較)
米国初登場となるV10王者ジョン選手の戦いに期待した一戦でしたが、敵地のリングでも確かな技術と旺盛なスタミナが生み出す矢継ぎ早の攻撃というジョン選手の持ち味は十分に発揮できていたように見えた試合。軽いものの正確で、そしてとにかく良く出る手数、ステップワークで地元の声援を背にプレスを続けるファレス選手を押え続けます。接近した場面でファレス選手が見せる力強い右クロスや上下への左フックなどをクリーンに決められてひやりとさせる場面が度々ありましたが、相手のパンチを綺麗に決められると必ず反撃のパンチを集めてペースが変わる事を阻むジョン選手。ジャブだけではなく右ストレートや右フック・アッパーなどのジョン選手の正確な攻撃が非常に有効に見えます。
立ち上がりから手数を出しまくっていたジョン選手が疲労から運動量が落ちた11回にファレス選手の左フック、右ストレートで顔面を跳ね上げられてピンチに陥りますが、フィニッシュを狙うファレス選手に対し鋭い右ストレート等で勇敢に応戦していたジョン選手。
試合最終盤に追い上げを許したものの、それまでの大きな貯金でジョン選手が防衛に成功したように私には思えたのですが、結果は上述の通りのドロー。やや残念な結果でしたが、ジョン選手の実力は十二分に発揮できていた試合だったように思います。
CompuBox Punch Stats: Chris John vs. Rocky Juarez
11度目の防衛に成功したジョン選手は42勝(22KO)2分。ファレス選手は28勝(20KO)4敗1分。
Chris John, Rocky Juarez Battle To a Disputed Draw(Mark Vester,Boxing Scene)
ROUND-BY-ROUND: MARQUEZ VS. DIAZ(Sean Malone,FIGHTHYPE)
John and Juarez Draw over Twelve Exciting Rounds(Paul Upham,Seconds Out)
John outlands Juarez by 138 punches but can only forge a draw(Steve Cofield,Yahoo! Sports)
Chris John Keeps Title And Unbeaten Record With Draw Against Rocky Juarez(James Slater,East Side Boxing)
MARQUEZ KOs DIAZ; JOHN RETAINS WBA TITLE VIA DRAW DECISION(George Elsasser,Bragging Rights Corner)
CompuBox Post Analysis: Marquez-Diaz, John-Juarez(Boxing Scene)
写真
Photos: Marquez vs. Diaz, John vs. Juarez Mega Gallery(Boxing Scene)
Marquez, new king at lightweights(Fightnews)
クリス・ジョン対榎洋之(2008/10/24)
クリス・ジョン対ファン・マヌエル・マルケス(2006/03/04)
ロッキー・ファレス対ホルヘ・バリオス(2008/09/06)
ファン・マヌエル・マルケス対ロッキー・ファレス(2007/11/03)
ロッキー・ファレス対ホセ・エルナンデス(2007/05/05)
ロッキー・フアレス対エマヌエル・ルセロ(2007/02/09)
佐藤修と試合した頃がもう結構前ですから、息の長い王者ですよね。
善戦マンとしてキャリアのピークを終えて、みんなが忘れた頃のキャリアの終盤にチャンピオンになってそうですね。
私はジョン選手の手数とヒットを有利と見ていたので、最後2ラウンド追い上げられたものの大差でジョン選手が勝ったと見たんですが、ファレス選手の強い攻撃の効果を取っていればこのスコアになるのも仕方なかったのかな、とも感じました。
海外記事をざっと眺めてみた感じでも見方は割れている様子で、不当なヤオ地元判定ってのとは違うように思います。
ただジョン選手にとって不運な判定だった、てのは確実に言える事だと思います。
>Unknownさん
ペースはジョン選手ずっと握り続けていたと私は見ていたんですが、ファレス選手の攻撃からはパワーが感じられてかなりドキドキヒヤヒヤしながら試合を見ていました。
ですがジョン選手、見た目以上にタフですね。
ファレスはまだもう1回ぐらいチャンスあるかも・・?
>プクーさん
ジョン選手は思ったとおりのボクシングを実践し続けていて自らも勝利を確信していた事だと思います。不運な判定でしたがとりあえず実力は披露できましたしなによりベルトを守ったので良かったのではないでしょうか。