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国際日本文化研究センター Wikipedia部

2012-12-23 | その他
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2012年12月23日(日)22時03分57秒

>筆綾丸さん
日本の歴史学者が日本語で論文を書くことは、ポーランド語で経済学の論文を書くのと同じようなものかもしれないですね。
どんなにレベルが高くても、誰の目にもとまりません。
他方、海外の日本史研究者が英語で書いた論文は、概ねレベルが低いですね。
極東の歴史に興味を持つ優秀な人は基本的に中国研究に集中し、日本の歴史を研究しようと思う人はごく少数である上、欧米の歴史学の主流から離れた maverickタイプが多いように感じます。
そういう人が日本に留学し、ちょこっと勉強して英語で書いた論文は、質的には日本の歴史学者の論文よりかなり劣るのが通例ですね。
しかも、日本が従来通りの経済大国の座を維持できればともかく、日本の国力低下にともなって海外の日本史研究者の大学等におけるポストも減って、研究者の層は薄くなる一方でしょうね。
また、文部科学省は海外の研究者を呼んで行うシンポジウムなどにはお金を出すようで、その種の行事を行えば研究者間の閉鎖的な世界が少しは拡大するでしょうが、情報という観点から見た場合、せいぜいシンポジウムの結果を英文の報告書でまとめる程度しか行っていないのが普通です。
日本の歴史・文化に関する正確な情報の国際的普及を目的とする場合、日本の研究者に英文でウィキペディアに投稿させるのが一番じゃないかな、と私は思います。
例えば国際日本文化研究センターあたりにWikipedia部を設けて、きちんと予算と人員をつけてWikipediaへの英文投稿をひたすら行わせる。
そうすれば、日本語を理解できない人であっても、日本の歴史・文化に関する正確な情報に簡単にアクセスできるようになり、日本への親しみが増し、外交的にも良い影響が広がるんじゃないですかね。
費用対効果を考えると、冗談抜きでこれがベストだと思います。

国際日本文化研究センター、運営組織
http://www.nichibun.ac.jp/info/organization.html

※ポーランド語云々が唐突ですが、これは水村美苗氏の『日本語が亡びるとき』を引用された筆綾丸さんの投稿へのレスです。
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/6648

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