Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

メンズシャツ製作(第3日目)。

2008-05-24 07:04:01 | 服作り
メンズシャツ製作3日目。
ここからシャツ作りも佳境に入ります。

この日の作業はまずポケット付けから。ポケットはこのスタンダードシャツにはついていないのですが、ダンナさんのシャツにはポケットは必須。仕事柄ペンを携帯しているので、ペンを指すためのポケットは必需なのです。これがないとあっちこっちにペンを置いてなくしてしまいますので。。。

ポケットのパターンは同じ本内の別モデルから取り出しました。
まずはポケット口から製作開始。ポケット口を半分折ってアイロンをかけ、両端の縫い代部分をカットして三つ折りにしてステッチをかけます。

次にアイロン定規を使ってポケット周囲を出来上がり形に縫い代を折ります。
ポケットの付け位置を決め、上前身頃にマチ針で止め、一筆書きの要領でステッチをかけます。

このステッチはポケットを止めるだけでなく、デザインにもなりますので、きっちりまっすぐにステッチをかけ、ポケットがゆがんだり浮いたりしないようにするのが重要。目立つ場所でもありますので、難しくはないのですが、集中力は必要です。

オリジナルの工程に戻り、ヨーク作り。買うと気にも留めないのがこのヨーク。作るとこういう部分があるのかと思うところがちらほらあるのですが、ヨークもそのひとつ。肩部分だけ切り替えてあるのですが、デザインだけでなく、肩部分を伸びやすくするので機動性がよくなります。布も身頃とは逆の布目で付いているのが輪見た目にもわかるのですが、当たり前すぎてデザインの一部になっていますね。
ダーツやヨーク、カフスなどあるべくして付いているもので、服は良く見るとよく考えられていますね。

今回のヨークはさらに表裏の二重構造で中心部分でさらに切り替えてあるので4枚取りになっています。ちょっと複雑。
まず中心部分を縫い、表、裏でそれぞれ1枚のヨークにします。

後身頃をはさんでヨークをミシンでつけ、表ヨークに肩線で前身頃を中表で縫い合わせます。

ヨークの縫いに入ると難関はステッチ。縫い合わせるミシンがけとは別にデザインとしてのステッチがはいってきます。デザインなので、見える側からかけるのが前提になるので、縫い合わせミシンがけとは逆側からかけることが多く、表は良くても裏の縫い代にステッチがきっちりかかるか見えないので、難しい。裏は見えないと言えども、ぐちゃぐちゃでは困るので。。。さらに自分用ではないので、失敗ではないかと疑いをかけられかねない。

ヨークと前身ごろを肩で縫い合わせたら裏ヨークを重ねて縫いつけ。このときも表ヨーク側からステッチを直接かけないと駄目なので、マチ針は裏ヨーク側からつけ、ミシンがけは表側からというミスマッチでなんとか縫い付けました。最後に襟ぐり部分に簡単に止めミシンをかけておきます。

ちょっとワイシャツの形が見えてきました。

次に最大難関の第一ポイント"衿製作"です。
今回は標準的なカラーなので作り方は特別ではないのですが、角が多く、目立つところでもあるので失敗が表面化しやすいところです。

表衿に芯を張っておき、中表に重ねて台衿側端以外の"コ"の字型に周囲をミシンがけ。

衿の角の縫い代を切り落としておきますが、かなりぎりぎりに切っておくのがポイント。

ひっくり返して角をきっちり引っ張り出しておいてから形をアイロンで整えて表側からデザインステッチをかけます。

台衿側は折り返しのゆとりをいれて0.3cmだけ口部分を前後にずらして止めミシンをかけるのですが、芯が固めなのかずれた分、表衿がブヨッとなってしまいました。"0.3cmも必要なのか?大丈夫かなあ"と思いつつ、理論上は仕上がりで衿を折ればこの緩み分が吸収されるはず。とりあえずは続行です。

次は台衿の製作。台衿は芯を張った側が裏台衿になります。折って見える側が表となる衿とは製作時には逆になるためで表と裏の表記がややこしい部位ですね。
先ほど作った衿と表台衿を仮止めしてから、衿を挟んで裏台衿と表台衿をぬい合わせます。

ひっくり返して、衿のデザインステッチとつなげて衿側台衿部分にもデザインステッチをかけて、衿部分単体として完成。

今度は後ろ身頃と台衿を縫い合わせます。表台衿と身頃を中表にして縫い合わせます。ひっくり返すように裏台衿を身頃と表衿の縫い代にかぶせてステッチをかけるので、今縫い合わせた部分の縫い代を半分にカットしてから裏衿をかぶせて再度ミシンがけ。

このステッチもけっこう厄介。身頃の前端部分は台衿に包まれる形になるのですが、ステッチはデザインステッチを兼ねているので、これも逆側からのミシンがけとなります。アイロンで事前に折ってあるとはいえ、裏台衿の縫い代がきっちり巻き込まれているか見ながら縫えません。台衿と身頃の端が両端ともツライチに合せるのも難しい。しかも台衿は非常に長いので縫っているとちょっとずつずれやすいく、デザインステッチでもあるので途中で位置をずらした修正をかけにくい。
さらに両端の台衿の縫い代はかなり分厚くなっているので、縫い始めのミシンがけがとてもやりにくく、縫い目から縫い代がはみ出てやすいのです。いつもここで見栄えをやや損なっているので、かなり注意して作りました。

最後にもう一本台衿側にデザインステッチをかけ、衿付け完了です。
仕上がりは完璧ではないものの、今までよりはうまくできたように思います。まずは一安心。
本日はここまで。一気に衿付けまで終了してシャツの形が見えてきました。今のところ、ステッチかけなおしはないので上出来です。

次は第二の難関袖付けです。カフスと剣ボロは初めて作ります。シャツ作り最大の難所日になるかも。

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