Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

メンズシャツ製作(第4日目)。

2008-05-29 06:20:23 | 服作り
メンズシャツ製作4日目。本日が制作の山場です。
"衿"も気を使う難所でしたが、本日はさらにやっかいな"袖"。
というのもカーブが多く、縫いが目立つこと。さらに左右2か所同じ作業を繰り返さなければならないので、手間もリスクも2倍です。

今回は特にカフスを初めて作ってみるのでどうなることやら。

袖制作はまず袖口から。スリット部分の制作です。
スリット部分は"剣ボロ"と"持ち出し"という2枚の布で袖布のスリット部分にあてがうものです。

"剣ボロ"という用語も聞くのも初めて。そで口のスリット部分についてる当て布のことで、そういえば大抵のブラウスやカッターにはついていますね。見た目は単なる当て布なのですが、つけるとなると結構複雑です。

教本の書き方も図のみで解説なしの簡単図解なので読み解いて手順を理解するのは大変。ミシン掛けしたあと折り込んで最終形がどうなるのか考えてから取り付けなければなりません。知能テストの展開図テストみたい。

その上、左右袖で対称になるのでとりつけが逆になりますます混乱。慎重に取り付けをしたのですが、やはり何度もやり直しになりました。ここまでやり直しなしでこれたのですが、最後までそうはいかないようですね。

つける前に"剣ボロ"と"持ち出し"の縫い代部分をアイロンで折込んでおきます。
直線なのですが、形が特殊で布が小さいので折り込むのも厄介。何度もアイロンをかけて重なり部分がはみ出ないように気を付けました。

袖布の"剣ボロ"つけ位置の両端にアイロンで折り込んだ剣ボロ布の片端と持ち出しの片端をつけ位置をはさんで中表に縫いつけます。袖布には剣ボロの形で印をつけてあるので、そのまま袖の剣ボロ位置に剣ボロを縫い付けてしまいがち。1回目はまずそれで失敗しました。

ミシンをかけて固定してから、剣ボロと持ち出しの間の袖布に切り込みを入れます。ここからは切ってしまうので失敗は許されません。持ち出しの長さまで切り込みを入れて、持ち出し部分を内側に折り込み、ステッチをかけて持ち出し部分完成。

剣ボロもアイロンがけ通りに折りたたんで持ち出し部分と重なる場所以外をステッチで止めます。一筆書き状にミシンをかける方がきれいなので、1本でつながるように始める場所をシュミレーション。ミシンかけの迷路みたいになってきました。

右側ができたら、次は左側の袖。同じ作業なのですが、左右対称になるので、つけ位置が逆になります。立体展開の知能指数が弱い私はかなり混乱しましたがなんとか無事に終了。ここだけで2時間以上もかかってしまいました。

最後に袖布のスリットの横に2本のタックを印どおりに折り込んで袖口の縫い代部分で仮止めミシンをかけておきます。

次は最大難所の袖つけ。
袖山と袖端の縫い代をアイロンで折り込んでおきます。

前日作ったヨーク付き見ごろの肩線に合わせて袖を重ね、待ち針で仮止めしていくのですが、袖山は山曲線、身頃の肩線は谷線と逆カーブになるので、合わせるのが難しい。特に袖山はイセ込が入るので、しわが寄らない程度にゆとりを持たせてとりつけなければなりません。いつもここで何度か失敗するところです。

でも予想に反して、袖山合わせはスムーズにできました。ジャケット類ほどイセが少ないのでゆとりを考えなくても普通にほぼ合わせられました。ミシンをかけて人安心です。

端処理は2枚の縫い代を巻き込んで身頃側にステッチで止めてしまうのですが、1本目のステッチと幅は均等に保って2本目をステッチしなければならないため、縫い代と言えどもきっちり巻き込みながら慎重にステッチしなければなりません。この2本目のステッチは身頃側にミシン目がでるので、かなり気を遣いました。外見上もっとも目立つステッチの一つですから。。。

こちらも左右2枚同じ作業をして、最後に袖下と脇を折り伏せ縫いします。
今までの感覚では布を合わせて直線的に縫うだけでそれほど難しいと感じなかった部位なのですが、今回ここが一番の難所となりました。

折伏せ縫いというのが厄介で、専門的にはもっと簡単な縫い方がきちんとあるのだろうと思いますが、義務教育ではそんなことまでなりませんので、知識のない私は図解どおりに縫うだけ。袖山の端処理と見た目同じ縫い方になるのですが、違うのは表側から縫わなければならないこと。

つまり裏で合わせて待ち針を打ち、ひっくり返して縫い代端が見えない状態で袖下と脇のラインをミシンをかけることになります。しかもこのラインはシャツ制作の中で最も長いラインになります。

その上、そで部分は筒状になりますので、手繰り寄せて縫っていかなければならず、ピンと布を張った状態で縫えないのでずれが起きやすい。はっきり言ってかなり1度で出来上がりどおりに完璧にステッチするのは不可能に思えました。

いろいろ縫い方を試してみましたが、やはりここでも何度かやり直しになりました。待ち針だけではずれてしまうので、"しろも"でしつけしたりアイロン折りを徹底してみました。
しかしながら事態は変わらず。とりあえずミシンをかけて、ずれた部分だけ糸をほどき、再度その部分だけミシン掛け。これを繰り返してなんとか1本目のミシンをかけられました。

縫い代の止めミシンになる2本目のステッチは1本目に比べて楽ですが、やはり縫い代の幅を一定に折り込んでぎりぎり布端でステッチをかけるのは難しい。
予想していなかった場所が難所になり、ここでも時間が数時間もかかり、体力も気力もかなり消耗しました。
予定ではこの日にカフスまでつけてしまう予定でしたが、ここでタイムアウト。

それでもなんとか山場を越したので少し気は楽になりました。シャツの形はほぼ見えてきました。なかなかいい感じです。サイズに問題がなければ、ダンナさんには外でも来てもらえそうな仕上がりになりそうです。

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2 コメント

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脇から袖の折り伏せ縫い (ben)
2009-02-18 23:30:46
初めまして。benと申します。
シャツ作りお上手で感服します。
私も男のシャツの本のYシャツを縫っているのですが、袖付けが終わり、前身頃と後身頃の縫いつけ(折伏せ縫い)がうまくいきません。どうやって袖から脇のミシンを掛けられましたか?
古い話で申し訳ないのですが、よろしければ教えていただくと助かります。
すいません。良く見たら書いてありました (ben)
2009-02-18 23:34:02
さっきのものです。折り伏せ縫いについては書かれてありますね。失礼しました。

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