Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

クイック・チーズブレッド。

2010-01-27 13:09:00 | 料理
ここのところ、仕事に行く前に1時間ほど時間が空くので、毎日レシピの翻訳が出来るようになりました。コンスタントに時間がとれると、習慣化して作業もスムーズに。
よって新しく試したいレシピも出てくるものの、今度は作る時間に余裕がなかなかできないのが難点。

仕事が夕方にしか終わらない上、またまたジム通いを始めこともあり、日中買い物にゆっくり時間をとれず、新作レシピを作るときには買い物プランからしっかりと立てなくてはならなくなりました。

それでも作ろうと思うときは作れるもので、なんだかんだと時間をやりくりして料理修行している毎日です。

ちょうどお弁当が必要ない日が続いたので、朝食用のメニューを探していたところ、新しいのクイックブレッドが目に付いたので作ってみることに。お題は"チーズ・ブレッド"です。
クイックと名の付くため、もちろんイースト発酵ではなく、ベーキングパウダーでつくるクイックブレッドなのですが、御用達書のレシピでは焼いて冷ます時間が長く、トータルで2時間程度かかってしまい、コーンブレッドのような即席ものではなさそう。

よってお弁当を作らなくていい日ですが、さらに30分ほど早起きして4時頃からごそごそ製作開始。

焼くまでの工程はクイックブレッドなのでかなり簡単。
まずボウルに強力粉、薄力粉、ベーキングパウダー、カイエンヌペッパー、塩、こしょうを加えて混ぜ合わせます。
小型のパウンドケーキ型1台分にしては粉の量が多いのが今回の特徴。イースト発酵のパン並みの小麦粉量です。

ベビーチーズを手で1cm角ぐらいにちぎって粉へ投入し、チーズに粉をまぶすようにゴムベラで混ぜ合わせます。
御用達書ではチーズはアジアゴチーズかチェダーチーズとの指定。できるだけマイルドなチーズを選ぶように指定してありました。熟成チーズは辛味がつくので、パンに刺激がありすぎるとのこと。

もちろん、アジアゴチーズは近所のスーパーでは手に入らないし、チェダーチーズも高価なのでプロセスチーズで代用です。今回は味が一番無難で安価なベビーチーズにしました。

別ボウルに卵を軽く解きほぐし、卵、溶かしバター、サワークリーム、ヨーグルトを加えて混ぜ合わせます。

御用達書ではヨーグルトは使わず、サワークリームだけでしたが、手元にはクレームエペスが少量しかないので、ヨーグルトで大半を代用。大さじ1杯ほどだけクレームエペスを加えました。クレームエペスはサワークリームより酸味が穏やかで乳脂肪分も控えめ。生クリームに近い感じの味ですので、あわ立てた生クリームとヨーグルトの混ぜ合わせでも代用できますね。ヨーグルトだけでも大丈夫ですが、コクを出すために少し乳脂肪分の高い材料を使った方がおいしいと思います。

粉混合物に卵液を加えて全体を大きく混ぜ合わせて生地は早くも完成。

パウンドケーキ型にオーブンペーパーを敷いて、ピザ用チーズを型の底に敷き詰めます。
御用達書ではパルメザンチーズの削ったものとのご指定でしたが、粉チーズしか手元にないので、ピザ用チーズで代用です。
チーズを底に敷くことでクラストをカリッと仕上げるようで、このブレッドの特徴である厚めのチーズクラストを作るポイントです。
よくあるチーズブレッドは上面にだけチーズがのせられていますが、このブレッドは底にもチーズ、中にもチーズなのでかなりチーズ風味が効いたものになりそうですね。

粉が多い生地なので、クイックブレッドにしては水分の少なめな固めの生地になりました。この生地を型に流し込んで、ゴムベラで型の角まで生地を行き渡らせ、表面を平らにならします。

残りのチーズを表面に散らし、170度に予熱したオーブンで30分焼きます。チーズが溶けて焼き色が付き、こんもりと膨れました。小麦粉が多く、卵が少なめでベーキングパウダーで膨らませる生地なので少し重いクラムになるようで、焼き時間後半になって一気に膨れてきました。

溶けたチーズが焼き固まり、かりっとしたクラストになって仕上がりました。焼き上がりは爪楊枝で確認します。数箇所刺してみて、生の生地が付いてこなければO.K.。生地内部にはチーズの塊があるので、そこに楊枝が刺さると生焼けの生地と勘違いする可能性があるので、数箇所刺して確認するようにとのこと。

楊枝を挿すと、思ったよりクラストが固く、刺さりにくいくらいで、焼きすぎた感がありましたが、中のクラムはふんわりしてちょうどいい感じでした。

オーブンから出して、型のまま5分ほど荒熱をとり、型ごと逆さにして40分以上冷まします。焼きたてはやわらかくて切り分けにくいだけでなく、食感もやわらかすぎるようで、冷めるにつれ食感が向上してくるので、焼きたてから40分以上寝かせるのがポイントです。
焼き時間もクイックブレッドにしては長めですが、焼き上がりすぐを食べずやや寝かせ時間がかかるのもこのクイックブレッドの特徴であり、ある意味欠点。
でもオーブンから出した状態でもチーズのクラストが思ったより厚いのでしっかりしている感じ。でも中身はまだ柔らか過ぎるかもしれないので御用達書の指示どおり45分逆さにして寝かせました。

ただ逆さにして冷ますのは意味不明。取り出すために逆さにするのかと思いましたが、御用達書の写真を見るとトップ面が平らにつぶれているで、逆さにしたまま冷ましていた模様。
底側のクラストをカリッとさせるためのか、膨らみをわざと潰して食感を出しているのか、イマイチよく分かりませんね。

ほんのり暖かい状態で切り分けると、外側はカリッと、内側は柔らかく綺麗に焼きあがりました。チーズの風味もよく、ほんのり塩味が効いて美味でした。

食べてみると以前作ったケークサレにかなり似ている感じで、よく考えると材料も似ているので調べてみると、基本的には同じ材料でした。
つまりアメリカ版「ケークサレ」ということですね。ただアメリカ版ですので、柔らかさよりも食べ応え重視で、配合を比べると、小麦粉の量が格段に多く、卵と油の量がかなり少なくなっていました。味的には粉の量が多いだけにパン的要素が強く、油っぽくないので、私的にはケークサレより食べやすく、好きですね。

ただし、油分が少ないため時間がたって冷めたものは少し固めで味も薄くておいしくないのでトーストして温かい状態で食べないとダメのようです。

チーズの量も前回作った"りんごとチーズのケークサレ"の方が含有量が多いですが、今回のブレッドの方がクラストになるようチーズを入れているので、風味と香りは強くなっているように感じました。

チーズによってクラストが全面に渡りしっかりしているので、切り分けやすく、時間がたってもふにゃふにゃしないので、持ち運びにも向いているかも。
温めて食べることができるなら、ケイタリング用にも使えそうです。

次回は応用編のベーコンや野菜を入れたチーズブレッドも試してみたいですね。

このチーズブレッドを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
Cpicon クイック・チーズブレッド。 by PCWP



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