□作品オフィシャルサイト 「小さいおうち」
□監督 山田洋次
□脚本 山田洋次、平松恵美子
□原作 中島京子
□キャスト 松 たか子、黒木 華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木 聡、倍賞千恵子
■鑑賞日 1月25日(土)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)
<感想>
直木賞を受賞した中島京子の「小さいおうち」は読んだ。
正直、多少の違和感は否めなかった。 正直、山田組で映画化されたことが、
そもそもの不具合があったのでは・・・。
昭和11年、田舎から出てきた純真な娘・布宮タキ(黒木 華)は、東京郊外に建つ
赤いモダンな三角屋根の小さな家で女中として働き始める。 家の主人で
玩具会社に勤める平井雅樹(片岡孝太郎)、その妻・時子(松 たか子)、その二人
の5歳になる息子・恭一とともに穏やかな日々を送っていた。 ある日、雅樹の
部下で板倉正治(吉岡秀隆)という青年が現れ、時子の心が板倉へと傾いていく。
それから60数年後、晩年のタキ(倍賞千恵子)が大学ノートにつづった自叙伝を
読んだタキの親類・荒井健史(妻夫木 聡)は、それまで秘められていた真実を知る。
軸になっているのは、女中タキの目から見た“家族”というもの。 信頼する奥様への
秘めた愛。 そして自らの恋心。 戦時中の不自由な時代に生きた女性の目から見た、
日常と、長年にわたり仕えたその中での秘め事。
タキを演じる黒木 華は東北の田舎から出てきて、素朴で従順な女性を演じていたが、
今までの役柄と比較すると、彼女だけが原作のイメージを壊さなかった一人なのかも。
松たか子を除けば、まるっきり山田組。 途中で『東京家族』とバッティングするというか、
なんというか、新鮮味に欠けてきて、こじんまりとして、何かしっくりこなかった。
何が悪いというものでもなく、何が良かったのかと聞かれると、その答弁に困るような
そんな消化不良の作品だったかもしれない・・・。
原作のラストで込み上げてきたものは、映画では得られなかったのが残念だ。
板倉が本当に好きだったのは時子だったのか、或いはタキだったのか。
一途に思いを寄せた晩年のタキが綴る自分史に、何かを重ね合わせている自分が
いたことは事実だったが。
あ~私もそう思いました。
「東京家族」とキャスティングは似すぎていて、ちょっと
ややこしかった感が否めませんでした。
黒木華さんの演技は、光っていましたよね。
お顔立ちから、現代の役よりも、こういうちょっと時代物が
すごく似合っているような感じもしました。
それにしても、吉岡君にどうなびくんだ?と何回も思ってしまいました^^;;;;
あれはナゼ、どうしてタキが所持していたのか?
とか、
>板倉が本当に好きだったのは時子だったのか、或いはタキだったのか
と同時に、
本作では、タキの板倉に対する感情もわざとぼんやりと描かれていて、、為に
今ひとつ盛り上がりに欠けてしまいました。
一番美味しかったのは、タキの東京での親とも師ともとれるポジションの橋爪功さんだったかな~。
黒木さん、「リーガル」と同じ人とは思えなかったです
あったんですね。
映画ではなかったです。
なんか淡々としていました。
タキは板倉も奥さんも
好きだし、板倉は奥さんも
タキも好き。
複雑。
旦那さんだけ蚊帳の外(笑)
>「東京家族」とキャスティングは似すぎていて、ちょっと
ややこしかった感が否めませんでした。
たしかにそうでしたね(笑)
>黒木華さんの演技は、光っていましたよね。
お顔立ちから、現代の役よりも、こういうちょっと時代物がすごく似合っているような感じもしました。
彼女、平成生まれなのに昭和の匂いがするのが、
今回の作品では良かったです!
>それにしても、吉岡君にどうなびくんだ?と何回も思ってしまいました^^;;;;
うーん、では元妻は???
>赤い屋根のおうちの絵・・・
あれはナゼ、どうしてタキが所持していたのか?
とか
そういえばそうですね(笑)
>本作では、タキの板倉に対する感情もわざとぼんやりと描かれていて、、為に
今ひとつ盛り上がりに欠けてしまいました。
ですよね~。 原作ではそのあたりは如実に。
>一番美味しかったのは、タキの東京での親とも師ともとれるポジションの橋爪功さんだったかな~。
彼の生み出すキャラは原作を度返しして、
独自のキャラを生み出し、それがマッチしているのが凄い!
>黒木さん、「リーガル」と同じ人とは思えなかったです
それは観てなかったなぁ(汗)
>原作ではラストにこみ上げてくるものがあったんですね。映画ではなかったです。
そうでしたねぇ^^ どうも山田組のキャスティングが
原作のイメージを壊していたような・・・。
>タキは板倉も奥さんも好きだし、板倉は奥さんもタキも好き。 複雑。
そうですね^^ タキ→板倉はもう少し強く描いてもよかったような。
>旦那さんだけ蚊帳の外(笑)
原作でもそんな感じでしたが(笑)
山田洋次も、やればできるんじゃん、みたいな。
誰にもの言ってんでしょうね!ははは。
タキちゃんが、山形出身というんで、観客のテンションは若干上がってました。
ご当地映画じゃないけど、なんかそんな気分。
まだまだ頑張れそうですね、監督。
>まったく斜めに見たもんで、面白かったと素直に思いました。
山田洋次も、やればできるんじゃん、みたいな。
そうですか^^ 素直に観るのが一番ですかね(笑)?
>タキちゃんが、山形出身というんで、観客のテンションは若干上がってました。
なるほどね^^ やっぱ地元贔屓、出ますね^^
>まだまだ頑張れそうですね、監督。
そうですね^^
「小さいおうち」が、直木賞を受賞した中島京子さんの小説とは知らなかったです。山田洋次監督が、直接脚本
を書いたと思ってました。
最近は、現実に刺激の多いことが氾濫しているためか、少し違和感がありました。しかし、平穏な小さな家にも、
平和な国にも知らず知らずの内に、むしばまれているかもしれないという警笛を鳴らしたかったとも思えます。
隣国が物騒なことを仕掛けそうだからと、一歩前進した戦力を持つのは仕方ないことだと考えますが、それこそ
が危険な一歩なのかも分かりません。
難しい選択を迫られています。
>cyazさんは、読書家だったのですね。
いえいえ、通勤電車の中でのみです(汗)
>山田洋次監督が、直接脚本を書いたと思ってました。
彼が書くとこういうものにはならないでしょうね(笑)?
>平穏な小さな家にも、平和な国にも知らず知らずの内に、むしばまれているかもしれないという警笛を鳴らしたかったとも思えます。
そうかもしれません。ただあの時代に許されない恋愛の形だとすれば、
こういう描き方しかできないのかなぁと・・・。
>隣国が物騒なことを仕掛けそうだからと、一歩前進した戦力を持つのは仕方ないことだと考えますが、それこそが危険な一歩なのかも分かりません。
難しい選択を迫られています。
その残骸が東京タワーの鉄骨に活かされているというのも
皮肉なものですね(笑)