□作品オフィシャルサイト 「相棒シリーズ X DAY」
□監督 橋本一
□脚本 櫻井武晴
□キャスト 川原和久、田中 圭、国仲涼子、田口トモロヲ、別所哲也
■鑑賞日 3月31日(日)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★★(5★満点、☆は0.5)
<感想>
もちろん、人気ドラマ「相棒」シリーズのスピンオフ作品。
今まで相棒シリーズの映画作品は、
『相棒-劇場版-絶対絶命!42,195km東京ビックシティマラソン』(08)、
『鑑識・米沢守の事件簿』(09)、
『相棒-劇場版II-警視庁占拠!特命係の一番長い夜』(11)の3作品。
スピンオフ作品とは言うものの、一応、水谷 豊演じる杉下右京も及川光博演じる
神戸尊(警察庁長官官房付き)もちょこっと劇中に登場するにはするが、今回は
警視庁捜査一課刑事・伊丹憲一(川原和久)と、TV版で最近登場した
新キャラクターのサイバー犯罪対策課専門捜査官・岩月彬(田中 圭)が、
イヤイヤながらも流れでコンビを組むことになり、事件を負い、また
警察組織をはじめとする国家権力に立ち向かう姿を描いていく。
ストーリーは不正アクセスと機密情報漏洩の疑いでサイバー犯罪対策課が
マークしていた男が死体で発見され、伊丹と岩月が捜査にあたる。 しかしながら、
目に見えない圧力が2人の捜査を難航させ、やがて事件の裏でうごめく政官財の
権力構造と、金融封鎖計画「X DAY」の存在が明らかになっていく。
見どころは、TV版での現場たたき上げ刑事の伊丹と、手は汚さず、体を
使わずのIT刑事・岩月とのぶつかり合い。 TV版ではさほど強調はされて
いなかったし、そこに重きを置くこともなかったが、映画版では十二分に2人の
キャラの対決が観られる。 その絡みを、捜査と並行させて、橋本監督があの
名コンビ『探偵はBARにいる』の笑いのペーソスを上手くこの2人のキャラに
重ねて作り上げているところだ。
つまり、水と油の全く別個性のキャラクターを、なんとか融合させるべく、共に
個性をぶつけ合わせるだけではなく、刑事の前に、人間的な面白みを
醸し出させているところだ。 正直、こんなに小笑いできるとは思わなかったが、
そこが橋本監督の力量なのかもしれないし、
2人がTVで出し切れなかったテイストを引き出させたという意味で、この
スピンオフは成功なのかもしれない。
正直、最初のスピンオフ作品だった『鑑識・米沢守の事件簿』(地上波で観た
記憶が)よりは、こちらの方がはるかに楽しめたことは事実だ
但し、木村佳乃や国仲涼子、そして別所哲也などは、あまり効いていなかった
ように思えた。 せっかく右京さん抜きの「花の里」でワンカット入れるのなら、
もっと気の効いたセリフの一つも語らせて欲しかったなぁ・・・。
TV「Season 11」では新相棒に成宮寛貴(甲斐 享)が選ばれたが、
その理由は様々あるようだが、初代の寺脇康文(亀山 薫)と二代目・
及川光博(神戸 尊)は残念ながら、 水谷 豊に三行半を出されてしまった
ようだが、今のところ成宮寛貴は右京さんに及第点をもらっているようだ(笑)
確かに「花の里」の場面は 要るの?って感じでしたね。
映画作品としては「- 劇場版ll -」の方がまとまりが良かった様に思います。
今回、大風呂敷を広げすぎましたね。
でも、川原さんを応援したいので(^^)
>確かに「花の里」の場面は 要るの?って感じでしたね。
映画作品としては「- 劇場版ll -」の方がまとまりが良かった様に思います。
そうですね^^
「花の里」はTVでもそんなに時間を割いていませんが、
結構、重要なポイントを秘めているように思います。
素の右京さんの姿が。
>今回、大風呂敷を広げすぎましたね。でも、川原さんを応援したいので(^^)
ま、スピンオフなので、
これはこれでありだと思いながら観てました(笑)
TVの「相棒」シリーズは好きなのですが、劇場版を映画館で観たのはこの作品が初めてでした。やはり「探偵はBarにいる」の橋本監督の作品ということで観たくなってしまったのでした。しかもGWにこの作品の前に「舟を編む」を観てのはしごでした。
全く色合いの違う2作品だったからこそ、どちらも楽しく興味深く観ることが出来て・・・いい日だったなあ~
しかし、この作品、作品の流れは結構シリアスなのに随所にcyazさんの仰られている「小笑い」、そう!まさに、それです!!くすくす、時にあはは、と。緊張感があるのにユーモアがあって、特に伊丹と岩月の掛け合いの妙、ちぐはぐさの可笑しさ、が立ってましたよね~!
劇場で観る作品だと思いました。
>TVの「相棒」シリーズは好きなのですが、劇場版を映画館で観たのはこの作品が初めてでした。
あらら、そうだったんですか?
>やはり「探偵はBarにいる」の橋本監督の作品ということで観たくなってしまったのでした。
『探偵2』も今上映中ですね^^
>しかもGWにこの作品の前に「舟を編む」を観てのはしごでした。
なるほど^^
>全く色合いの違う2作品だったからこそ、どちらも楽しく興味深く観ることが出来て・・・いい日だったなあ~順番も「舟を編む」→「相棒 X DAY」というのも手前味噌ながらよかった、かなと思ってます。
確かに、はしごするとその順序って結構大事ですよね(笑)?
>「小笑い」、そう!まさに、それです!!くすくす、時にあはは、と。緊張感があるのにユーモアがあって、特に伊丹と岩月の掛け合いの妙、ちぐはぐさの可笑しさ、が立ってましたよね~!
そうですね^^
これがなければ、スピンオフ作品としては、やや力量不足で
こじんまりとした作品にしかならなかったような気もします。