京の昼寝~♪

なんとなく漠然と日々流されるのではなく、少し立ち止まり、自身の「言の葉」をしたためてみようと・・・そんなMy Blogに

『猿の惑星:新世紀(ライジング)』

2014-09-28 | 洋画

 

□作品オフィシャルサイト 「猿の惑星:新世紀(ライジング)
□監督 マット・リーブス
□脚本 マーク・ボンバック、リック・ジャッファ、アマンダ・シルバー
□キャスト アンディ・サーキス、ジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン

■鑑賞日 9月20日(土)
■劇場 TOHOシネマズ川崎
■cyazの満足度 ★★★☆(5★満点、☆は0.5)

<感想>

  『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』の続編だが、正直前作より面白くなかった

 猿のシーザー(アンディ・サーキス)が仲間を率い、人類への反乱を起こしてから10年。
 勢力を拡大し、手話や言語を操るようになった猿たちは、森の奥深くに文明的なコロニー
 を築いていた。 一方の人類は、わずかな生存者たちが荒廃した都市の一角で息を
 ひそめて日々を過ごしていた。 そんなある日、資源を求めた人間たちが猿たちの
 テリトリーを侵食したことから、一触即発の事態が発生。 シーザーと、人間たちの中
 でも穏健派のグループを率いるマルコム(ジェイソン・クラーク)は、 和解の道を模索
 するが、双方の対立は日に日に増大し、やがてシーザーは生き残るための重大な
 決断を迫られる。 

 どこか、人として起源を顧みているところを前作も感じていたのだが、もし発展した
 猿たちが言葉というコミュニケーション・ツールを持って、さらに強い仲間意識をもった
 なら、この映画のような対峙はありえるのかもしれない。
 そこに無理やり信頼関係を描こうとして、派手な戦いを用いているものの、実際には
 茶番に終わっていることは否めない。 そもそもの人間の祖先であるの猿が進化して、
 人間になっているのだから、その人間を滅ぼし台頭することなどありえない。
 昔の『猿の惑星』もそんな感じはしたのだが、それをなぞって上書きすることは、余程
 の変化と驚愕の事象を描かない限り超えられない。
 描こうとする主旨は理解できるのだが、結局は単純な戦いから脱却できず、まさに
 猿芝居の体。

 ただ、前作でも感じて、今回も更に感じたのは作り手のリアル感だ。 つまり猿たち。
 今回もアンディ・サーキスがモーション・キャプチャーを用いて、その猿たちのリアルな
 感じを見事に演出していたと想う。 もちろん、目は俳優さんのものなのだろうが、
 見つめられると、その恐怖感は外見人間のそれとは比にならないくらいの迫力だ。

 古い人間はやはり、あのチャールトン・ヘストンの『猿の惑星』のあの映画史上最高の
 エンディングシーンが忘れられず、それと比べてはならないのだが、一目見て、
 あの究極の結末に、そこはリスペクトすべく作り上げてほしかったものだ。
 どうぞ続編を考えているのだろうが、エンドロールの最後で、声だけ流すような
 小細工はやめて堂々と次作をアピールしても良かったのでは・・・。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Nakaji)
2014-09-28 20:27:54
こんにちは。

>、エンドロールの最後で、声だけ流すような
 小細工はやめて堂々と次作をアピールしても良かったのでは・・・。

これ思った。なんかあるのかと思ってまっていたのに・・・って
なんか切なくなりました。この物語。。。
爽快感は無い (すぷーきー)
2014-09-28 20:35:38
TBありがとうございます。
人類が崩壊へ向かう途中という感じでしたね。
チャールトン・ヘストン版のことを考えると、類人猿は人間ほどの進化は遂げられない。
それでも、あの後、人類は衰退していくんですねぇ。
盛り下がる~ (cyaz)
2014-09-29 08:28:06
Nakajiさん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>これ思った。なんかあるのかと思ってまっていたのに・・・ってなんか切なくなりました。この物語。。。
ですよねぇ。
なんだかあそこで盛り下がってしまいますよねぇ・・・。
衰退~ (cyaz)
2014-09-29 08:30:02
すぷーきーさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>チャールトン・ヘストン版のことを考えると、類人猿は人間ほどの進化は遂げられない。
それでも、あの後、人類は衰退していくんですねぇ
ですよねぇ・・・。
コーネリアス、未だに耳に残っているのと、
自由の女神の頭部ですねぇ・・・。
TBありがとうございました (atts1964)
2014-09-29 09:40:24
前作に比べると、人間、猿の両方に葛藤や、ドロドロ感が出てきましたね。
でも次作につなげるという作品の展開はある意味仕方ないかも。
小細工無用~ (cyaz)
2014-09-29 12:24:05
atts1964さん、コメント、ありがとうございますm(__)m

>前作に比べると、人間、猿の両方に葛藤や、ドロドロ感が出てきましたね。
仰るとおりですね。

>でも次作につなげるという作品の展開はある意味仕方ないかも。
当たるか当たらないかわからないので、
“含み”を持たせるtくらいなら、下手な小細工は無用だと(笑)
確かに (りお)
2014-09-30 15:41:59
わたしも前作の方が好きですね。
前作は上手く出来ているなーと思ったんですが。。。

シーザーの目は、完全にアンディ・サーキスの目でしたね!
自前~ (cyaz)
2014-09-30 17:17:55
りおさん、TB&コメント、ありがとうございますm(__)m

>わたしも前作の方が好きですね。
前作は上手く出来ているなーと思ったんですが。。。
そうですよねぇ^^
モーション・キャプチャーの凄さはわかりましたが、
ストーリーがちといただけなかった><

>シーザーの目は、完全にアンディ・サーキスの目でしたね!
あそこだけは自前ですからね(笑)

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