穴を掘る犬

ここ1週間、クルエラ地方もめっきり春めいて来た。
いくら暖冬とは言え、薄毛のせいか寒さに弱いフラニーは、
こないだまで毎日ストーブの前で寝ていたのだが、
体は正直なもので、暖かくなって来たら行動に変化が。

朝ごはんを食べ終わると、必ず庭に出たがるのである。
そりゃ気候もいいし、新鮮な空気も吸いたいよね~と庭へ。
「穴は掘っちゃダメよ!」ときつく言い聞かせて。

だけど、掘るのだ。
一心不乱に。
そしてこんな顔になる。
コソ泥かっ?!




今日なんか朝と夜、2回もコソ泥になった。
その度にお風呂場に連れて行き、泥を流す自分の学習能力の無さに唖然とする。
掘る確率が80%なのに、20%に賭ける自分・・・。
あまりに楽観的過ぎる。
明日こそ絶対、フラニーを庭に出すのはやめよう。

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ちょっとだけ突起のあるボール

毎日ボールを追いかけるフラニー。
一番最初に買ってあげた青いボールと言うか、
バッドキューズと言うおもちゃを、周りから「よく飽きないね~。」と言われつつも、
今も毎日飽きずに追いかけている。
ピーピーと音が鳴らなくなったので、こないだ赤いのも買ってあげたのだが、
あくまでも青いのがいいらしい。
やっぱり犬が色盲だってのは嘘だ。

が、色々なわんこ達にカミカミされ、先日とうとうナルト君に
片足を噛み切られた青バッドキューズ。
可哀想だがバランスが悪いので、クルエラがカッターナイフで、
もう片方の足の切断手術を決行。
ついでに、ナルト君に噛み切られた傷口も、綺麗に整形してあげた。
青バッドキューズは、「ちょっとだけ突起のあるボール」に変身したわけだ。

「ちょっとだけ突起のあるボール」は、青バッドキューズ時代より、
コロコロとよく転がるんだな、これが。
速度も距離もパワーアップ!
フラニーもスピードにのって走る走る。
従って、クルエラの移動距離も増えるわけで。
こんなふうに。
ちなみに、クルエラが「あ・・・。」と言っているのは、ボールキックに失敗したからである。

そして、これが「ちょっとだけ突起のあるボール」。

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グレース化する犬

公園で会う犬達の飼主さんには、すっかり心を許したフラニー。
クルエラが呼んでもなかなか来ないくせに、
他の飼主さんが自分の犬を呼んでいると、
関係ないのにすっ飛んで行くのはなぜ?
耳を寝かせて尻尾を振り振り近付き、撫でて貰うと恍惚の表情を浮かべている。
だいぶグレース化して来たようだ。
が、初対面の人には警戒して体を触らせない。
まだまだ完全にはグレース化していないようだ。

フラニーが顕著にグレース化していることがある。
公園で、他の飼主さんが自分の犬にオヤツをあげていると、
100%と言っていいほどそれを見つけて、貰いに行くのである。
で、無理矢理割り込み、結果おこぼれにあずかる。
うんちの処理の為に、ビニール袋をカサカサとさせている飼主さんがいると、
これまたすっ飛んで行って、頂戴と言う。
「うんちだよ!うんち!!」と叫ぶクルエラ。
デジャブ?
同じことの繰り返し。
クルエラが飼う犬は必ずこうなるのか・・・。

今日も、Mダックスのサムちんがお姉ちゃんにオヤツを貰っているのを察知し、
駆けつけ、ねだり、まんまとオヤツを貰うことに成功したフラニー。
が、せっかくお姉ちゃんがオヤツを差し出しているのに、
なかなかオヤツを食べることが出来ない。
フニャフニャ文句を言うフラニー。
「ボールを咥えてたら食べられないでしょ~。」とサムちんのお姉ちゃんが笑う。
周りも笑う。
クルエラは恥ずかしい。

フラニーよ。
まさかボールを咥えている事を忘れているんじゃないだろうね?
食べる時はボールを放せ!

関係ないけど、写真はトビー。
女豹のポーズを後ろから激写!
いわゆるお宝画像ですな。
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嬉しい知らせ

今朝、目が覚めたら一面の銀世界!
この冬、初めての事だ。
そして、それはフラニーにとっても初めての事。たぶんね。
寒がりで、1日中ストーブの前にいるフラニーだから、
どんな反応を示すかなと思いながら、朝のお散歩へ。
お。やっぱりちょっとウキウキしているように見える。
やっぱり、お前も犬よのう。
雪を丸めて転がしたら、ボールと思ったのか追いかけて、
咥えて、壊して、不思議な顔をしていた。


夕方の公園は、もう雪がほとんど融けていた。
グレースだったら、残雪の上でゴロゴロと転がり、
泥だらけになっていただろうけど、フラニーはニッコリするだけなので助かる。




そして、夕方のお散歩から帰ったら嬉しい知らせが!
フラニーがいた動物管理センターの獣医さん(若くて可愛い女医さんなのだ)から、
電話を貰い、フラニーの兄犬ラックの里親さんが決まったと言う。
クルエラが心配していたのを知っていて、わざわざ連絡を下さったのだ。
クルエラとフラニーが訪ねて行った11月の譲渡会で決まったんだと。
「連絡が遅くなってしまいましたが・・・。」と仰っていたが、
連絡をして下さっただけでありがたい。
ホッとした。

11月の譲渡会の後、ラックの事が頭から離れなかった。
毎朝グレースにお線香を上げる時、ラックに里親さんが決まるように祈った。
そうしている内に、12月の中旬、管理センターのHPで、
1月の成犬譲渡会の候補犬が更新されていた。
ドキドキしながらページをクリックしたら、ラックがいない。
フラニーとラックと同期の森進君もいない。
里親さんが決まったのだろうか?
それだったらいいんだけどな・・・。
ふたりの事を確認したいのと、11月の譲渡会に伺ったお礼を言いたくて、
動物管理センターにメールをした。
が、返事がなかった・・・。

電話をして確認すればよかったのである。
だが友達は、「里親が決まらないから、もしかして・・・。」などと不吉な事を言う。
そんな事は絶対ありえないとわかっていても、何となく電話が出来ずに年を越した。
そして、1月の譲渡会も終わった事だし、電話してみようと思っていた矢先、
嬉しい知らせが届いたという訳である。

ラックの里親さんは、遊びに行ったフラニーを見て、可愛いと思ってくれたんだと!
そして、ラックが兄弟だと知り、興味を持ってくれたんだと!!
で、いつもは初対面の人を警戒するラックが、
その里親さんには最初から懐いて、里親さんが気に入ってくれたんだと!!!

ボランティアの方達は、ラックは人見知りだから難しいねって言っていたらしい。
フラニーが、兄ちゃんの為に一肌脱いだわけで。
よかった・・・。あの時、遊びに行って。
本当によかった。

森進君も決まったんですかと獣医さんに訊ねたら、
「海の男になったんですよ~。」と言う答えが。
海辺の町に住む里親さんに決まったと言う。
森進君もよかったな~。

そして、「1月の譲渡会では11頭中7頭に里親さんが決まって。
今までで一番多かったんですよ。」と言う、獣医さんの声が弾んでいた。
あぁ、獣医さんは、この事が嬉しかったんだ。
嬉しくて誰かに言いたかったんだ。
だからクルエラに電話をくれたんだ。
そう思った。

管理センターの獣医さんだって、動物が好きで、
動物の命を助けたくて獣医さんになったはずだ。
センターで一番辛い思いをしているのは、獣医さんかもしれない。
本当は、辛い思いをしなくちゃいけないのは、命を捨てた方なのに。




写真は、11月の譲渡会の時のラック。
こんなボーボー頭で、よく気に入って貰えたな!
名前通り、結構ラッキーじゃん!!

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