このブログ、この一年で更新したのはわずか5回であった。にもかかわらず最近覗いてみたらアクセス数が毎日120から130もあって、少し驚いた。こんなに訪れてくれる人がいるなら、もっとこまめに更新しようと、思いを新たにしている。
なぜこんなに更新回数の少なかったブログでも訪れる人が多くなったのだろうか。それは、日本人が、日本の社会や文化が持っている優れた面を自覚しはじめ、それをさらにはっきりと確認したいと思い始めたことが影響しているのではないか。自分たちの文化を不当に低く自己評価していきたことに違和感を感じ始め、自分たちの良さを正当に自覚しなおそうとする動きが、静かに、しかしかなりの勢いを伴って進んでいるからではないのか。
次のような最近の新聞記事を読んだ時も、やはり大きな変化が起きているのか、と強い印象をもった。
★★★~~~~~★★★~~~~~★★★
8割が「日本人」に誇り 5カ国の青年意識調査(大阪日日新聞:2009年3月28日)
内閣府が28日発表した日本など5カ国の青年に対する意識調査結果によると、日本で「自国人であることに誇りを持っている」と答えた人は、6年前の前回調査より9・1ポイント増の81・7%に上り、1977-78年に実施した調査で聞いて以来初めて8割を超えた。
自国で誇れるもの(複数回答)は「歴史や文化遺産」が59・4%で最も多く、「文化や芸術」が44・7%で続いた。一方、自国人が「国際的視野」を身に付けていると考えている人は、日本が27・8%で最低だった。
日本の歴史や文化・芸術に誇りを感じる若者の増加傾向が明確になった形。経済の低迷などで「内向き」志向が強まっているとも言えそうだ。
調査は日本や韓国、米国、英国、フランスに住む18-24歳の青年約1000人ずつを対象とし、2007-08年にかけて実施した。
自国人であることに誇りを持っていると答えた割合は、米国が91・2%でトップ。以下英国84・1%、日本、韓国78・0%、フランス77・1%の順だった。社会に満足していると答えた人は、日本では43・9%にとどまり、米国(67・6%)や英国(61・2%)に大きく差をつけられた。
日本人のイメージ(複数回答)は「勤勉」「知的」などが上位。「信頼できない」は米、英、フランスが1けた台だったのに対し、韓国では30・5%に上った。
★★★~~~~~★★★~~~~~★★★
「日本人であることに誇りを持っている」と答えた人は、6年前の前回調査より9・1ポイントも増えたということは、かなり大きな変化だ。何がこのような変化を引き起こしているのだろうか。おそらく一つの理由は、海外での日本文化や社会への関心や評価が高まっているからだ。大手の新聞やテレビは、そのような海外の評価をほとんど無視する傾向があるが、インターネットでは逆に積極的に拾い集められ、広められていると感じる。若い人たちがが熱心に、世界の中での日本文化の実像を正確に捉えようとしているのだ。
この新聞記事は、日本の歴史や文化・芸術に誇りを感じる若者の増加傾向が明確になった理由を「経済の低迷などで「内向き」志向が強まっている」ことと結びつけようとしているが、なぜ経済の低迷で内向きになることが「誇り」に結びつくのか、説明もなく説得力もない。
社会に満足していると答えた人は、日本では43・9%にとどまり、米国(67・6%)や英国(61・2%)に大きく差をつけられた」ことについても、この記事では否定的に捉えているが、実はここにもまた日本人の高い可能性が秘められているかも知れない。この点については、昨日も書名だけ紹介した増田悦佐氏の『格差社会論はウソである
』でユニークな議論が展開されているので近々紹介したい。
なぜこんなに更新回数の少なかったブログでも訪れる人が多くなったのだろうか。それは、日本人が、日本の社会や文化が持っている優れた面を自覚しはじめ、それをさらにはっきりと確認したいと思い始めたことが影響しているのではないか。自分たちの文化を不当に低く自己評価していきたことに違和感を感じ始め、自分たちの良さを正当に自覚しなおそうとする動きが、静かに、しかしかなりの勢いを伴って進んでいるからではないのか。
次のような最近の新聞記事を読んだ時も、やはり大きな変化が起きているのか、と強い印象をもった。
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8割が「日本人」に誇り 5カ国の青年意識調査(大阪日日新聞:2009年3月28日)
内閣府が28日発表した日本など5カ国の青年に対する意識調査結果によると、日本で「自国人であることに誇りを持っている」と答えた人は、6年前の前回調査より9・1ポイント増の81・7%に上り、1977-78年に実施した調査で聞いて以来初めて8割を超えた。
自国で誇れるもの(複数回答)は「歴史や文化遺産」が59・4%で最も多く、「文化や芸術」が44・7%で続いた。一方、自国人が「国際的視野」を身に付けていると考えている人は、日本が27・8%で最低だった。
日本の歴史や文化・芸術に誇りを感じる若者の増加傾向が明確になった形。経済の低迷などで「内向き」志向が強まっているとも言えそうだ。
調査は日本や韓国、米国、英国、フランスに住む18-24歳の青年約1000人ずつを対象とし、2007-08年にかけて実施した。
自国人であることに誇りを持っていると答えた割合は、米国が91・2%でトップ。以下英国84・1%、日本、韓国78・0%、フランス77・1%の順だった。社会に満足していると答えた人は、日本では43・9%にとどまり、米国(67・6%)や英国(61・2%)に大きく差をつけられた。
日本人のイメージ(複数回答)は「勤勉」「知的」などが上位。「信頼できない」は米、英、フランスが1けた台だったのに対し、韓国では30・5%に上った。
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「日本人であることに誇りを持っている」と答えた人は、6年前の前回調査より9・1ポイントも増えたということは、かなり大きな変化だ。何がこのような変化を引き起こしているのだろうか。おそらく一つの理由は、海外での日本文化や社会への関心や評価が高まっているからだ。大手の新聞やテレビは、そのような海外の評価をほとんど無視する傾向があるが、インターネットでは逆に積極的に拾い集められ、広められていると感じる。若い人たちがが熱心に、世界の中での日本文化の実像を正確に捉えようとしているのだ。
この新聞記事は、日本の歴史や文化・芸術に誇りを感じる若者の増加傾向が明確になった理由を「経済の低迷などで「内向き」志向が強まっている」ことと結びつけようとしているが、なぜ経済の低迷で内向きになることが「誇り」に結びつくのか、説明もなく説得力もない。
社会に満足していると答えた人は、日本では43・9%にとどまり、米国(67・6%)や英国(61・2%)に大きく差をつけられた」ことについても、この記事では否定的に捉えているが、実はここにもまた日本人の高い可能性が秘められているかも知れない。この点については、昨日も書名だけ紹介した増田悦佐氏の『格差社会論はウソである