☆ JE1CKA ☆

JE1CKA/KH0AMの活動情報

1982年5月16日アンテナ撤去

2022-07-24 11:19:13 | アンテナ・タワー

なぜかグーグルドライブに1982年の写真が残っていました。

新所沢の畑の中の借家で新婚生活を送っていました。長野から持ってきた18mのパンザマストに、ミニマルチアンテナのCA53-218DXX(14-5EL, 21/28-7ELのトライバンダー)を上げていたのですが、新築の公務員住宅への入居が決まり、タワーとアンテナを撤去することになりました。パンザマストはJG1ILFの千葉シャックへ移設することになり、JA1ZLOのメンバーが撤去にかけつけてくれました。

ブームマストジョイントに近いエレメントを2本外して、それからパンザマストに沿わせてアンテナを下ろしたようです。

 

 

パンザマストはどうやって分解したのか記憶が定かでありませんが、工具をレンタルして来て人力で行ったみたいです。

CA53-218DXXは図体はでかくていかにも飛びそうでしたが、全くの期待外れでした。その後ブームやエレメントの一部はモノバンドアンテナの資材として転用され、いまも使用しています。


28-5EL設置工事@JH1GTV

2021-07-22 21:09:23 | アンテナ・タワー

7月21日17時よりJH1GTV大澤せんせー宅にて28-5ELの設置工事を行いました。

アンテナ自体は少し前に組み立てて芝生に寝かしてありました。タワーはKT-Mの30m仕様で、ステーは不導体のPhillystran(アラミド繊維を使用)を使用しています。今回は、トップの28-5elから10m下にローテタを設置してあり、そこに全く同仕様の28-5elを設置してスタック動作をさせようという狙い。

ステー外すの? 「外さなくてもできるでしょ、28-5elだから」ということで、そのままローテータ部分から12Φのロープを20m程離れた場所に止めた芝刈り機に縛り付ける。プーリーをそのロープに通してアンテナを吊り下げる。プーリーにロープを固定した位置に設置した滑車経由で引上げ用ワイヤを固定。ブームセンターから1mほどの位置に制御用のロープを固定。

ウインチを回してワイヤを巻き上げると、アンテナがしずしずと上がっていく。しかし、やはりステーに引っかかった。制御用ロープを位置を変えながら引っ張ってみたが、エレメントがステーに引っかかってクリア出来ない。ワイヤを巻き戻したりして挑戦したがNG。タワーに上って力業で引上げ何とかローテータ位置へ。

30分ほどで無事ローテータに固定。トップの28とBIP(Both in Phase)/BOP(Both out of Phase)のスタック動作をする計画との事。彼の弁では、F2反射が開けて無い時でも50MHzと同様にマルチホップによる伝播があるそうだ。そのためには、打ち上げ角を変化できることが重要だそうだ。うーん、28のマルチホップ伝播経験したこともないし、そういう話題に触れたこともない。ただ、50MHzに限ったことではなく、28で同様のオープニングが有ったとしてもおかしくはないなー。

彼が28のマルチホップの先駆けとなる日が来るだろうか?

ちなみに、7-3elフルサイズはタワーの根元から回るLUSOのXTR-36?クランクアップタワーです。


パンザマストのサイドマウントの修理

2021-02-19 17:07:49 | アンテナ・タワー

山梨からJR1AIB, JJ1RDXが飯能シャックに来訪

台風で曲がったままになっていたパンザマストのサイドマウント(本体の下にローテータ+マストベアリングをもう一段設置し、上に着けたアンテナとは個別に回転できる)を修理することにした。マストに私が上るつもりでいたが、RDXがさっさと上り手際良く工事を始めてくれた。

14-4ELを取り付けていたことにより曲がってしまったマストから、まず14-4ELをメインのマストに移動。

曲がったマストの先端についているのが14-4EL。それをメインのマストに移設。

 

 

移設後マストの曲がった部分を切り落とした。パンザマストは作業性が悪く、一人でも作業場所の確保が大変なので、二人以上の作業は実質的に無理です。


パンザマスト上のローテータ交換工事

2020-11-05 00:44:09 | アンテナ・タワー
CQWWSSBの前日、パンザマスト上のローテータ(14-4el+50-8el+x7000の回転用:RC5-A3)が回らなくなっていました。ヒューズが飛んでいました。代わりのヒューズを入れるとランプは点灯、しかし回転させると又ヒューズが飛んでしまう状態。ローテータ自体の故障で、いずれにしても下して位置検出用の抵抗、モーターの漏電+抵抗等を計測する必要が有ります。
予備のローテータは用意してあるので、天気の良い日に交換することになります。

過去3回ローテータを交換しています。
工事人が多いからと言って手を抜いたために、ひどい目にあった話
2017-06-17  パンザマストのローテータ交換

多少手間と時間がかかっても、安全第一で体力を使わない方法がベスト
今回は、50-8ELのSWRが高くて使用不能となっているため、ついでに50-8ELの給電部の改修作業も同時に行います。
一人での作業は以下の手順で

パンザマスト上のアンテナ工事
ダミーロード、RC5Aにロープを付けて上る
マスト固定用のロープ類、ハンドウインチを安全帯にぶら下げて上る
1.14-4ELをサイドマウントのマストに移設
2.50-8ELの同軸ケーブル切り離し 50Ωダミーを接続
3.マストに上り50-8ELのブームマストクランプを緩めて、足場を外しながらマストベアリングの位置まで下ろし、サイドマウントのマストに移設
  サイドマウントのマストに移設が困難なら、そのままマストベアリング位置でマストとのUボルトをルーズにしておく
4.マストにハンドウィンチをかけて垂直荷重を受け、マストのローテータに近い部分に触れ止めロープをかける
5.ローテータのマストクランプの半分を外し、ウインチを緩めながらマストを1.5mほど下げる(重心が下がることでマストが振れない)
6.マストクランプを外し、ローテータを外し一時宙づり
7.ロープに結んだ新ローテータを引き上げ設置
8.マストクランプを半分取付け、マストをウインチで引き上げる
9.マストクランプ位置まで引き上げたら、マストにロープを掛けてローテータに引き寄せ仮固定。残りのマストクランプを取付け
10.50-8ELに50-5ELの同軸ケーブルを接続(50-5EL用は後日引き直し)
11.50-8ELと14-4ELを元の位置に設置
12.交換したローテータ+工具をロープで地上に
一旦降りて、50MHz用同軸ケーブル(50Ωダミーロード接続)のSWR確認。

将来に備えて マスト保持機構 を準備することにしました
http://asahi-net.or.jp/~gk6h-oohs/rc5

那須電機鉄工 高圧直付金具 ¥5,000円
https://denzai39.com/products/detail.php?product_id=1169

5cmのLアングルに直付金具に固定用の穴を開け、マスト固定用のUボルト穴を開ける加工が必要
あるいはマストベアリングを取り付けられる様に、t=5mm厚の鉄板を加工する方法も有る(2段マストベアリング)。

160mのスローパー修理

2020-01-16 13:35:16 | アンテナ・タワー
2019年12月に開催された ARRL160mコンテスト 終了間際にIC-PW1のプロテクトが動作し、確認するとSWRが5を超えていました。どうやら、長時間連続でCQを出していたために、マッチングボックス内のUNUN(インピーダンス変換トロイダルコア・トランス)が熱のためにコアが破損したか、巻いてあったビニール線が溶けてショートしたようです。
1月のCQWW160CWまでに修理する必要が有ります。飯能山頂は、下界より5度くらい気温が低く、10m/s程度の風はほぼいつも吹いています。しかも30mのタワー上では更に風が強くなっています。
1月10日天気が良くなるとの予報を信じて、9日に飯能に行き10日朝からタワーに上ってマッチングボックス内の状況を確認しました。必要ならマッチングボックス毎下ろして来て修理しようとも思ったのですが。見るとUNUNの表面にひび割れが確認出来ました。とにかくCQWW160CWまでにSWRを下げて参加できるようにして、抜本的な回収はその後にしようと思い、トロイダルコアだけ外して戻ってきました。
● コアを2個スタックにして巻く
● テフロンチューブで絶縁した導線を使用する
この2点の改良をすれば、1KWであれば問題は発生しないだろうと思っていました。しかし、用意したテフロンチューブの内径がギリギリ2φで2mmの鈴メッキ線を通すことが出来ませんでした。するとDX'peditionに持っていこうとして巻いたUNUNを見つけました。巻いてあるのは2mmのビニール銅線ですが、コアサイズが割れていた物より大きく厚さも有り、これなら厳冬のタワー上でなら熱破壊することなく使えるだろうと使用を決めました。

スローパーの調整は、エレメントとタワーの角度を変えてSWRを落とす、という手法を実践されて好結果を出されている方もいらっしゃいます。しかし、グランドとなるタワーとエレメントが数mしか離れていない、というのは放射効率が悪くなるとしか思えないので、私は以下の様に調整しています。
エレメント長=波長÷4X0.98として、それが出来る限り直線でかつ端が高くなるように展張します。
この時のRとリアクタンス分を計測します。
リアクタンス分がゼロに近くなるようにエレメント長を調整します。
この時のインピーダンスを計測します。
50オームと給電点インピーダンスの比の平方根がUNUNの巻線比となります。

エレメント長を調整してjx=0となった時のインピーダンスが30Ωだったとします。
このままですとSWR=50÷30=1.688 です
30Ωを50Ωにステップアップするトランス(UNUN)を巻けばよい訳です。
インピーダンスは巻線比の2乗となるため、必要な巻線比は1.688の平方根=1.3となります。13巻のトランスの10巻目からタップを出せばほぼSWRが1になります。
都度必要な巻き数のトランスを作成したり、あるいは周囲の状況が変化してインピーダンスが変わった場合にはトランスを巻きなおさなくてはならないため、1巻毎にタップを出して、幅広い範囲のインピーダンス変換に対応できるようにしておけば汎用性がかなり高くなります。

スローパーは30mタワーの25m付近にマッチングボックスを設置し


そこから南方向に引き下ろしています。


北方向に展張したいのですが、木が生い茂っていてとても張れる状況にありません。しかし、南方向にはKT-22Rが20m離れて立っていて21/28MHzの5エレが上がっています。真っすぐに展張するとこれらのエレメントと干渉してしまうため、途中からロープで引っ張って干渉を避けています。


このトランスは、5本のビニール線をペアとして4回巻き、それらを直列に接続して20巻としてあります。20:15:10:5巻きの部分からタップを出してあるため、巻線比としては4:3:2:1となります。つまりインピーダンス3-800Ωの範囲に対応できます。


各タップに共振周波数調整用のコイルを経由してネジ止めするようにしていましたが、取り付け中にナットを落としてしまったため、ほぼギブアップ状態となりました。ナット1個を取りに30mタワーを往復する元気も無く、15分ほどあれこれ考えて無理やりスタンドオフ碍子を利用して固定する方法を思いつきました。
UNUN交換後のSWRは、マッチングボックス給電部で1805-1829KHzの範囲でほぼ1.3程度になっています


スイープの範囲を拡大すると、SWRが1.5以下の範囲は1760-1857KHz程度です


しかし、シャックでSWRを計測すると5近くあります。どうも、同軸ケーブルにも問題が発生していたみたいです。幸い使用していない同軸ケーブルが2本、マッチングボックス近くまで配線されているので、これと繋ぎ変えることにしました。しかし、日が沈みかけて気温が下がって来ていたため、この工事は次回に行うこととして帰宅しました。

2020-01-27 2020 CQ WW 160CW


50MHz5el 修理

2019-09-27 09:56:45 | アンテナ・タワー
今年7月の6m & ダウンコンテストの時に、50-5elのSWRが高くて使えないと言われていました。3D2CRへのDX'pedition等が有り修理する時間が有りませんでした。
9月25日天気が良く無風状態だったので、アンテナの修理にパンザマストに上がりました。アンテナを外し下ろそうとした所、大量の水がバランから垂れてきました。これがSWR=∞の原因だと確信し、アンテナ自体を下ろすのを止めてバランだけ外して持ち帰りました。
アンテナは5-6年前に自作したものですし、バランもトロイダルコイルに同軸を巻いた自作です。


どこから水が侵入したのかが一番の問題です。
同軸コネクタが中々抜けないほど錆びていて同軸外被も30cmほど変色(腐食)していました。


また、同軸メスコネクタとプラスチックケースの接合部が熱によると思われる変形が顕著で隙間が出来ていました。


これらから、同軸接合部(自己融着テープで防水)から雨水が侵入し、コネクタ接合部が腐食し接触抵抗が増大。これにより送信時にコネクタが発熱し、その熱でプラスチックが変形して隙間が出来、そこから雨水がケース内に侵入したと考えられます。


ケース内で、同軸コネクタ・トロイダルコア・アンテナ端子が水浸しになり、送信時には考えられないような現象が発生していたのかもしれません。トロイダルコアがバラバラになっていました。


もう少し厚手のケースでバランを作り直し、コネクタ接続部分に自己融着テープを丁寧に巻くことで対策しようと思っています。

WiFi用5GHzパラボラアンテナ

2019-09-16 12:01:05 | アンテナ・タワー
過去まともに5GHzのQSOが出来ていません。
平面パッチアンテナとマキ電機のUTV-5600を使用していたのですが、数局QSOは出来たことも有ったのですが、確実に送受信できている実感が有りませんでした。
パッチアンテナが知らない間に風で吹き飛ばされて、少し変形もしていて初期の性能を維持しているのかどうか、測定器が無いため確認出来ない状態になっていました。
最近は中華製の5/10GHz帯のアンテナやブースターがかなり安く売られています。全てWiFi用で数がそこそこ出るためか値段もお手頃です。ただ、玉石混交なので注意しないとカスを掴まされることになります。

今回購入したのは以下のパラボラアンテナです。
https://ru.aliexpress.com/item/32948972532.html
値段:US $111.20
送料:US $37.93   合計金額:149.13=15,810円
通関・税金は取られませんでした。

仕様


本体は大きな段ボールに、反射お皿、ラジエター、マウンターの部品が入って、新聞紙などで隙間を埋めて届きました。



組み立てが構造的にイマイチ(マウンターとラジエターは共締め)なのですが、全ての部品は問題無く一体化できました。
これはラジエター、V:垂直偏波、H:水平偏波用のN-Jコネクタが付いています。


お皿の取り付け部分にはタップが切って有り、私は先ずマウンターをねじ止めし、それからラジエターを穴に入れてナットで固定しました。


これはコネクタ引っかからずに穴を通るかどうか試しに入れてみた所


ラジエター、お皿、マウンターが4本のビス・ナットで共締め


完成 ラジエタ部分の内部構造が気になります。


UTV-5600周波数関係
IF:1280MHz -> 5760MHz
IF: 435MHz -> 5760MHz



UTV-10G



コリニアアンテナテスト

2019-08-12 10:31:05 | アンテナ・タワー
現在144/430/1200MHzはダイアモンドのX700Hを24m高
===
144/430MHz帯高利得2バンドグランドプレーン
グラスファイバー製(4分割式)RoHSD.J.SD.Cリニアフェイズシフター
●全長:7.2m●ラジアル長:約52cm●重量:約3.8kg
●利得:9.3dB(144MHz)、13.0dB(430MHz)
●形式:5/8λ4段C-Load(144MHz)、 5/8λ11段C-Load(430MHz)


とX7000を20m高
====
144/430/1200MHz帯高利得3バンドグランドプレーン
グラスファイバー製(3分割式)RoHSD.J.SD.Cリニアフェイズシフター
●全長:5.0m●ラジアル長:約52cm●重量:2.2kg
●利得:8.3dB(144MHz)、11.7dB(430MHz)、13.7dB(1200MHz)
●形式:5/8λ3段C-Load(144MHz)、 5/8λ8段C-Load(430MHz)、5/8λ14段C-Load(1.2GHz)


に設置して、運用デスクで切り替えて使用しています。
X700Hは給電点が高いのと、段数が多すぎて垂直面指向性が狭いためか、X7000に比べてイマイチな感じです。これらのアンテナは、コリニアアレイ(collinear array)の一種であり、L/Cにより位相調整をしていると考えられます。

注)コーリニアと記述されている例も散見されますが、検索したところ英語表記では collinear とされていて、『コリニア』と表記する方が適正と判断し、私としてはコリニアアンテナと記載しています。

 コリニアアンテナの特性として、段数を多くすれば利得は高くなるのですが、垂直面指向性が狭くなり特定の地域には強くなるけど、一方垂直面指向性から外れる場所には弱くなりそうです。X700HはX7000に比べてゲインは有るはずなのですが、信号が弱くなる局が有り期待していただけにがっかりです。
 それならモノバンドのコリニアアンテナを、それぞれ最適な高さに設置した方が良いだろうと思っていました。コリニアアンテナの製作ページを見つけ、時々チェックしていました。
コーリニアアンテナ製作マニュアル改定
 貸し出し用のアンテナが有ることを見つけ、問い合わせると『ダウンチルト・コリニア』と普通の『コリニア』アンテナを貸し出していただけることになりました。

ダウンチルト・コリニア? 何それ?
詳細は語られていませんが、位相制御をして打上角を水平面より下にした(down tilt)コリニアだそうです。私のアンテナは周りに障害物の無い山頂に設置してあります。つまり、ほとんどの局が水平面より下に存在している訳で、垂直面指向性が余り鋭いとそれらの局に対しての利得が却って低くなるわけです。これが、X700HがX7000に比べてイマイチ飛びが良くない原因と思われます。それなら、水平面より下に指向性が有るアンテナの方が良いはずで、非常に興味深い特性です。

8月7日(水)KT22Rに腕木を固定し、ロープに固定したコリニアアンテナ(通常とダウンチルトバージョン)を垂らしました。マストの上に上がっているGPがX700Hです。


給電部に ダイワ製のリモートアンテナ切替器 を設置し、シャックから切替できるようにしました。


 特定局を受信しながらアンテナを切り替えると、S9の局がほとんどSが振れない状態になるほどの差を確認できました。アンテナ切替器への接続を確認してないため、どちらがどのように動作しているか確信をもって言えません。しかし、多分に通常のコリニアの方が強く入感していて、ある程度の遠距離になれば、ダウンチルトの方が良好になる気がします。これから借用期間中出来るだけ多くの局とQSOして、データを蓄積して判断したいと思います。

SWR検出器の周波数特性

2019-07-28 20:32:39 | アンテナ・タワー
ハムフェアでUHF/マイクロウェーブ関連の物を入手して来て、特性や使い方が良く分からないためにそのまま放置されている物がいくつか有ります。
これもふたを外して内部を見ると、SWR検出器だと分かります。しかし、周波数特性が不明でどの位の周波数迄使用できるのか分かりません。


内部構造。プリント基板でインピーダンスを保持して進行/反射電圧を検出するような構造になっています。


これの片側に3GHz保障のダミーロードを接続し、N1201SAでSWR特性を計測してみました。


SWRを見る限り1.2GHzでは問題無く使えそうです。ただ、使用している検出ダイオードの周波数特性が不明なので、実際に十分な感度が得られるのかどうかやってみないと分かりません。


しかし、1.9GHzを超えると急激にSWRが悪化し2GHzで無限大になってしまいました。
多分に構造的な物でSWRが悪化すると思われますので、周波数特性の改善は出来ないのかな?

傾いたパンザマストのマストの修理

2017-11-03 23:39:42 | アンテナ・タワー
10月31日は晴れるとの天気予報。30日深夜家を出て、飯能に着いたのが2時半でした。
6時半の目覚ましで目は覚めたのですが、体が起きられる状態ではなく9時まで寝ていました。
9時半から作業開始

パンザマストはトップが0番で直径7-8cm程度。
マストベアリング台が20cm程落下して90度回転し、マストが傾いたためにベアリング台に異常な力がかかり、なんとベアリング台がパンザマストに1cmほど食い込んでいました。この状態では、ベアリング台を元の位置(20cm上げて90度回す)に戻す事は不可能です。
この写真では、パンザマストが凹んでいるのは分かり難いですね




全ての原因は、ユニバーサルカップリングでした。
ユニバーサルカップリングは、マストがローテータに対して垂直になっていない場合、特定方向に異常な力がかかるのを防ぐためのものです。ローテータ中心部にピンが出ていて、2点で支持しています。ところが強風で、その1本のピンに力がかかり、耐え切れずにピンが溶接部分から飛んでしまいました。溶接がしっかりされていなかったとも思えます。
その結果、ローテータは下記写真のようにピン1本だけで留まっている状態となり、コントロールケーブルがスッポリ抜けていました。






まずは、これ以上不要な力が各所にかからないように、マストの負荷を減らす作業です。
14-4ELを傾いたマストから外して、サイドマウントのマストに移す作業です。作業手順を決めるまで30分以上、こうしたらどうなる、いやこっちの方法は?などと脳内シミュレーション。手順を決めてから、作業完了まで想定したとおりに作業が進み、30分弱で移し変え完了。
その次は、マストとローテータの切り離しです。
ローテータ直近に足場を固定し、ここからハンドウィンチで吊り上げ垂直加重がローテータにかからないようにしました。
また、切り離した瞬間にマストが転倒しないようにベルトでパンザマストに半固定しました。
ローテータのマストクランブの一方を外し、ローテータとマストの縁を切り、ローテータを回してフリーにしました。ユニバーサルクランプとローテータを留めているナットを外して、ローテータを取り外し、邪魔にならない場所に退避
マストベアリング台がパンザにめり込んでいて、とても回せる状況ではないので、下のローテータ台をマストベアリング台の直下まで90度回す事にしました。ローテータは外してあり、2-3Kg程度の重さです。固定用の締め付けボルトを緩め、少し持ち上げながら蹴っ飛ばしたりしながら、何とかベアリング台の真下まで回転させる事ができました。
ユニバーサルカップリングは、片側のピンが飛んでしまっていて使えません。そのため、ユニバーサルカップリングを外して、ローテータを台に直付けしました。

ここから先は写真を撮影している余裕などありませんでした。
計画では、ハンドウィンチを緩めて少しずつマストを50-8ELに手が届くまで下げるはずでした。しかし、マストが傾きすぎていてマストベアリングのケースに当たり、ハンドウィンチを緩めても全然下がりません。どうしたものかと悩むこと30分、かなり危険だが傾いたマストに登って、50-8ELをずり下げ様かとまで思いましたが、さすがに危険すぎる。以前ローテータを交換した時の様に、パンザマストに足場パイプを抱かせて、そこからマストにハンドウィンチを掛けて引き寄せるしかないのか? しかし、マストが転倒しないようにベルトがパンザとマストに掛けてあり、この状態で足場パイプをパンザに固定したら、転倒防止用ベルトを緩める事が出来なくなってしまう。
あれも駄目、これも駄目。思いついた方法で脳内シミュレーションを繰り返すが、とても上手くいけそうに無い。1時間以上パンザ上で何も出来ず、ひたすら方法を考えていました。
もう後は、力業でかなりのモーメントがかかっているマストを、ローテータの真上まで持って来るしかありません。力の入るように足位置を固定して(とは言ってもパンザには足場が少ない)、力いっぱい引き寄せてみました。少しマストが動きました。力を掛ける場所を変えてやってみると、何とかなるかもしれない感触です。(他に方法が無いし)
両手でマストを引き寄せるだけで精一杯で、ウィンチを操作してマストを上下する事もできません。やはり、マストクランプを片側だけ付け、マストをそのクランプの反対側まで回すと、マストがクランプに当たって元に戻らないだろう。
そのマストとロータータの高さ合わせが大変で、10回近く色々トライしました。6時間以上タワーに上ったままで、疲労もピークにかかっていました。しかし、このまま辞めることは出来ませんし、誰も助けてくれません。最後の力を振り絞って、マストをローテータに寄せ何とかクランプの内側にマストを寄せることが出来ました。脚や、手や、腹筋までもが痙攣を起こしていました。しばらく体を休めてから、ウィンチを緩めてマストを下げローテータに着地させ、もう一方のクランプも取り付けマストを固定しました。しかし、ユニバーサルカップリングが無いので、又マストが傾くと異常な力がかかり、内部のギヤを損傷したり、最悪ハウジングが割れる事も考えられます。そのため、ボルトは余りきつく締めない状態にしておきました。
全ての作業が完了して、地上に戻ったのは16時15分、7時間弱パンザマストに上っていた事になります。

ユニバーサルカップリングに新しいピンをしっかり溶接してもらったら、また、ローテータを外してユニバーサルカップリングを台とローテータに固定し、マストを戻す、という作業をしなくてはなりません。考えただけでオゾマシイ。でもやるしか無いですね。

1次修理を終わって(ほぼ)垂直になったパンザマストのマスト
(パンザマスト自体が少し傾いているようにも見える?)






台風21号の被害

2017-10-26 09:47:26 | アンテナ・タワー
台風21号は10月22日に『非常に強い』台風に発達し、22日深夜に関東地方に再接近したようです。
私は、20日から札幌+小樽に旅行中で、事前の対策は何も出来ませんでした。
23日に帰宅したのですが(札幌・羽田便が欠航+遅延で大変でした)、所沢付近はそれほど風も強くなかった、という報告が有り飯能には出かけませんでした。
26日(木)深夜自宅を出て、飯能シャックに着いたのは12時過ぎでした。真っ暗でアンテナの状況は確認できませんでした。
27日7時に外に出てみると、何か変です。

2016年8月撮影


あれ!CD78が無い!!
台風で飛ばされたようです。
あと、CD78の5mほど上にサイドマウントにして21-4ELが取り付けて有りましたが、CD78が落ちる時にエレメントが絡んだためか、かなり傾いてディレクターのエレメント先端が欠落していました。このアンテナは下ろして、28用に修正して使用する予定。




付近を探索しようとすると、タワーのほぼ真下にCD78が落ちていました。




タワーに足場パイプを固定し、そこにCD78を取り付けていたのですが、足場パイプ毎落下しました。給電部からローディングコイル部分までは、ほぼ無傷ながら、その先のエレメントやキャパシティーハットはグチャグチャになっていました。




道を塞いでいたので、エレメントを分解しながら撤去。これはそれほど時間がかかりませんでした。

一番やっかいなのが、パンザマストに取り付けたマスト。
マストブラケットが90度回転してマストが30度近く傾き、ローテータがユニバーサルカップリングの固定ボルト1本だけで『かろうじて』止まっているだけの状態になっていました。




これを回復するためには丸1日かかりそうです。
1.まず14-4ELをサイドマウントのマストに移す。
2.マスト下部に足場を固定して、そこにハンドウィンチをかける
3.ローテータのマストマウントの半分を外し、マストをフリーにする
4.徐々にマストをずり下げ、50-8elに手が届くまで下げる
5.50-8ELを14-4ELの上に移す。これでマストにはX7000がトップに付いているだけになる
6.ローテータを外し、足場に一時退避させる
7.ローテータ台の固定ボルトを緩め、マストベアリング固定台の真下に来るように調整→固定
8.ローテータを戻し台に固定。一旦パンザから下りて、ローテータの動作確認。
 もし動作不良なら交換
==ここまで4~5時間。8時から始めて12時完了が目標

9.マストをウィンチでローテータ位置まで引き上げ、マストマウントを取り付けマストを固定
10.50-8ELをマストに移し、所定位置まで持ち上げ固定
11.14-4ELをマストに移しで持ち上げ固定

こちらは翌日に回しても、特に問題無し

もっとも困難なところは工程4の部分。50-8ELの重量は、ブーム長9.3m重量11kgと重さはさほどではないが、マストベアリング位置から1.7m程上の部分に固定してある。このモーメントが馬鹿にならず、人力でマストを垂直にしようと思ってもとても不可能。
マスト下部をフリーにして、ウィンチで吊って緩めながらずり下げる事が上手くいくかどうかが鍵だ。

今晩飯能に出発して、明日朝8時から作業にかかる予定。
どなたか、手伝ってやろうというアンテナ工事人いたら連絡下さい(笑)
ローテータ交換も一人でやったので、ほぼ同じ作業なので一人で出来るはず。

CD78の調整

2017-09-19 22:01:34 | アンテナ・タワー
使用している3.5/3.8MHz用のアンテナは、AFA75(3.8MHz用の2エレHB9CV)のリフレクタを短縮ダイポールとして使用しています。エレメント長を調整し、CD78用のマッチングボックス(5ch仕様)を併用しています。
しかし、エレメント長を3.8MHzポジション(ローディング用のコイルは無し、マッチング用のコイル有り)に調整すると、3.5MHzポジションでは3.6MHz付近でSWR最低となります。


以前はその都度エレメント長を調整していましたが、エレメントを垂直にしてタワーから手を伸ばして延長・縮小 ソレを希望周波数になるまで数回繰り返すのは結構面倒でした。

そこで今回は、マッチングボックスからエレメント給電部の間にコイルを入れて共振周波数を下げようと企てました。MMANTでインダクタンスを計算すると、30μHと10μHというアンバランスな解が出ました。それなら、20μHを2個入れれば良いだろう、と空芯コイルのインダクタンス計算ページで直径と巻き数を算出しました。


これを2個作成し、マッチングボックスとエレメント給電部の間に入れてみました。AA54アンテナアナライザで測定したところ、3.35MHzになっていました。ところが突然AA54が機能不全となり全く測定出来なくなりました。感でコイルを切断して取り付け、シャックでIC7600で測定したところ3.50-3.560MHzまでほとんどSWR1.0の状態になりました。
取り敢えずこの状態で全市全郡コンテストを運用し、一度コイルとマッチングボックスを下ろしてきて、追加したコイルと内部のコイルのインダクタンスを測定して、合計したインダクタンスのコイルを巻き直して取り替えようと思っています。
そうすれば、3.5-3.8MHzまで切替SWで運用できるようになり、その都度エレメント長を調整する手間から開放される事になります。

2.4GHz パラボラアンテナ

2017-08-30 10:25:52 | アンテナ・タワー
2.4GHzは無指向性のコーリニア(グランドプレーン)と、マキ電機の24エレ?のループアンテナをタワー上で同軸をつなぎ換えて使用していますが、コーリニアの方が良く聞こえて飛んでいます。
多分、ループは給電部分に不具合があるのではないかと思いますが、確認方法が無く6Dの後で下ろしてしまいました。
以前から気になっていたPremiertek 2.4GHz屋外用 24dBi 無線LAN グリッド パラボラ アンテナ』を購入しました。
周波数範囲:2.4GHz~2.483GHz
ハムバンド(FM)の周波数帯:2.427~2.450GHz
となっていて、アマチュアバンドもカバーしている事にはなっています。
測定器を持っていないので、SWRやゲインがどうなっているのかはどなたかの協力を得ないと確認できません。

取り敢えず今回は組み立てについて紹介します。
荷物は、こんな形で薄いダンボール紙をプチプチで包んだ荷姿で届きました。
給電部はプチプチに包まれ、ボルトや固定金具などは箱に入っています。


説明書はA4 2枚ですが、組み立て方法については記載されていません。減点1


箱の中には、こんな物が入っています


給電部(ラジエタ)はこうなっています
黒いプラスチック部分にダイポールが入っていると思います。


ラジエタで輻射された電波をパラボラに反射するために、この反射器を取り付けます。
しかし、M3のビス1本ではしっかり固定できず多少動いてしまいます。 減点1


パラボラは2分割になっていて、互い違いにはめ込んでボルトナットで固定します。




ボルトは長さが違うものが2組あります。長いほうは固定金具の取付けに使用します。


ラジエタは固定金具とパラボラとの共締めになります


防水のためか、ラジエタに天地の指定があります。


固定金具とUボルトでマストに固定します。
しかし、説明図の固定方法では安定して固定できません。


このようにサドルを固定金具側にし、Uボルトで直接マストを締め付けるようにします。


完成 

壊れたRC5A

2017-07-06 09:48:31 | アンテナ・タワー
パンザマストに設置して、14-4el+50-8el+x7000を回していたCD製RC5Aローテータが破損しました。やっとの思いで交換したローテータ分解してみました。

簡単にグルグル回ってしまう状態だったので、内部のギヤが欠けてしまったのではないか、と予想していました。
開けてみると、予想に反してギヤはとても綺麗で、多少の水が浸入していましたが悪い状態で無いように見えました。



どこが回ってしまうのだろうと確認したところ、赤丸マーク部分のギヤでした。
取り出してみると、長いギヤとウォームギヤからの力を受けるギヤとが簡単に外れました。



本来は、このギヤ同士は写真の様な嵌め合いになり、半円ずつの穴にビスが打ち込んで周り止めになっている様です。



察するに、過大な力がマストに加わった場合、ギヤ自体の欠損を防ぐために『ヒューズ』の役割でビスが打ち込んであるのではないか、と思います。



しかし、このビスが飛んでしまって、マストが自由に回ればローテータの破損は防げますが、同軸がマストに巻きつき最悪同軸が破損してしまう事もありえます。ローテータ自体の破損を考えればこの『ヒューズ』は意味あるものでしょうが、アンテナシステムとして考えた場合、果たしてこの選択が良いのかどうか、少し疑問に思います。
実際、長坂シャックで214Cを上げていた時、台風でローテータが壊れてフリーになってしまい、10D2Vが引きちぎれてしまったことがあります。2重の被害ですよね。

パンザマストのローテータ交換

2017-06-17 16:55:45 | アンテナ・タワー
5月(金)CQ WPX CWに参加のため飯能に来たところ、パンザマストに設置してあるローテータが回らない。朝起きてアンテナを見ても特に外観は変わっていない。 コントローラーの指示も変化しない。コントローラを交換してみたが、状況に変わりは無かった。どうやら、ローテータ本体に問題が発生したようだ。
AA DX CWも近づいているので、早急に修理する必要がある。
WPX CW終了後、パンザマストに上って確認すると、どうも内部のギヤが欠けたようでグルグル回ってしまう。こうなったら交換するしかない。

また、7-4ELのリフレクタが1月に風に飛ばされてから、3ELの状態が続いている。これもついでに直してしまおう、という欲張った計画を立てた。
6月10日(土)にJH1EAQとJP1QGOが手伝ってくれると言うので、木曜日の夜に飯能着、9日朝からまずはローテータ交換の下準備。
過去2回一人で交換した経験があるので、9日中に一人でローテータ交換を完了して、10日に7のアンテナの修理をと目論んだ。



パンザマストは作業性が悪く、一人でも色々苦労するのに、二人で上っても取り付き場所が定まらず、中々2人前の力を発揮できない。
まずは、14-4ELをマストから外して、サイドマウントに移した。
50-8ELは、14-4ELが取り付けた有った場所から1.5m程上に取り付けて有ります。
一人で交換作業した時には、8ELもマストから外してサイドマウントに移して作業をしていました。二人での作業だったこともあり、8ELを取り付けたままで作業できるだろうという判断をしたのが大間違い。50-8ELは12~3Kg程度で、それ単体では大した重さではないのですが、1.5m先に着いていると、そのモーメント荷重は人力では支えきれない程になり危険な状態になります。
しかも、私は前日まで風邪で寝ていて体力も落ちていたし、体調も優れなかった。体力を使う作業をしているうちに気分が悪くなり、パンザに上っているだけで辛くなってきました。これ以上パンザ上の作業は危険と思い、下りることにしました。代わりにJP1QGO台原さんがパンザに上ってもらい、私は休むことにした。
2時間程も寝ている間も二人でパンザ上の悪戦苦闘は継続していたが、50-8ELのモーメント荷重を制御できず、工事は完了しないまま時間切れ中断状態となりました。
翌日に再度台原さんに来てもらい、作業を継続したのですが余り状況は変わりませんでした。

改善案を考えた結果、パンザマストに2mの足場パイプ2本を沿わせて固定し、それでマストのモーメント荷重を抑えるようにハンドウィンチで補助。50-8ELに手が届く位置まで下げてから、50-8ELを足場パイプの位置で吊り下げ、マストへのモーメント荷重を減らす。
一人での作業になるので、体調を万全にしておく必要がある。14日午後から飯能に出かけ、22時には寝て15日の作業に備えた。

15日 まずは2mの足場パイプ2本(1本では曲がる可能性がある)を自在クランプで2ヶ所固定し、パンザマスト上に引き上げた。それを、荷物クランプで2箇所を固定。体重をかけて揺すってみたがビクともしない。これなら、マストのモーメント荷重を十分受ける強度がありそうだ。



足場クランプからマストにハンドウィンチでテンションをかけ、出来るだけ垂直に近い状態に保つ。垂直荷重はマスト下部に足場金具を固定し、そこにハンドウィンチをかけて受け、下もモーメントで振られないように、安全ロープをかけた。



10cm下げてはマスト上のハンドウィンチと、マスト下部安全ロープのテンションを調整しながらマストをずり下げる。2時間近くかけて1.5mほど下げて50-8elに手が届く位置まで下げることが出来た。
50-8elのブームにロープをかけ、足場パイプのトップからもう一本のハンドウィンチで吊り、マストとの縁を切った。これで、マストにはX5000が載っているだけ。X5000も手元まで下ろした方が安全だが、触れ止めのテンションを確認しながらゆっくり上げれば大丈夫だろうと判断した。
足場パイプからのハンドウィンチとマスト下部の振れ止めロープのテンションを調整しながら、マスト下部のハンドウィンチで少しずつ引き上げる動作の繰り返し。面倒だけど10cm引き上げてはテンションを確認した。突然引上げ用のハンドウィンチが重たくなった。確認すると同軸が絡んで同軸にかなりのテンションがかかっていた。一旦緩め、同軸の養生をして再度引上げ・テンション調整。1時間ほど掛けてマスト下部がローテータ上端に達した。
マスト下部に力を掛けると、何とかローテータの中心位置まで動かす事はできる。しかし、その位置でマストを下げるのは一人では無理。
色々な方法をパンザ上でシミュレーションしてみた。
一つ方法を思いついた!!
1.マスト下端をローテータのマスト固定金具の半分の位置まで下げる
2.マストが振れている反対側のローテータのマスト固定金具を外す
3.マストを振ってマスト固定金具の裏側に押し込む
4.この状態でマスト下端はマスト固定金具に当たって振れる事が無い状態になっている
5.マスト固定金具を取り付け、緩くボルトを締める
6.マスト下端がローテータに完全に着地するまでハンドウィンチを緩める
7.ローテータのボルトナットを完全に締める
やってみると なんということでしょう! それほど力も要らずにマストをローテータに固定できました。

パンザマストのローテータ交換をする際のヒント
足場パイプをパンザマストトップに固定し、そこにマストに載っているアンテナをぶら下げて
、マストの荷重を減らす。
ローテータのマスト固定金具の半分を外し、マストを押し込んでから固定金具を取り付け、マストを全て下げてから締め上げる

写真を撮っていれば一目瞭然なのだが、一人で試行錯誤しながらの作業なのでとても撮影している余裕は有りませんでした。
結局4日間かけましたが、最初の段取りを間違えたために無駄な労力を使ってしまいました。
『頭』と工具を使えば、1日でそれほど体力を使うことなく交換できていたはず。