先週から放映が始まったこのドラマですが、
これまでフランス語盤DVDで推測しながら鑑賞していた部分が明らかになるにつれ
改めてこのドラマがよくできていることに感心させられています。
粋な台詞のやりとり、共演者たちとのうまく合った呼吸、
さらにドロンさんの見せるクールな刑事の演技の復活は
見事としか言いようがありません。
前作の『刑事物語』はもともと原作小説があるなかでの
ドロンさんのキャラクター設定だったわけですが、
今回は完全なオリジナル脚本で、
ドロンさんのイメージを忠実に再現しようとする
製作者たちの試みは非常に成功しています。
比較するのもどうかとは思いますが、
『刑事物語』の主人公ファビオ・モンタルは、
もともと生まれ故郷のマルセイユにしっかりと自身の生活基盤を築き上げ、
部下や友人たち人脈にも十分恵まれていた設定でした。
マルセイユの青い空と海の下、陽気な刑事であるファビオ・モンタルは
これはこれで魅力的な刑事像をドロンさんは作り上げていました。
一方の『フランク・リーヴァ』は潜入捜査官という宿命に人生を翻弄され
周りの人間との接触を一切断ち切ったまま故郷のパリに舞い戻ると言う
非常にドラマチックな設定をまず作り上げたことが
この脚本の第1の成功要因です。
ここに過去に愛しあった恋人との再会を絡め、
さらには潜入捜査中に知り合ってしまった別の恋人の悲しい最後や
その彼女との間にできた娘をその元恋人が育てていた事実など
複雑すぎて難しくわかりにくい設定ではありますが
演じているドロンさんの実人生に関連付けて考えていくと
全く違和感の無いものになってしまいます。
さらにその恋人を演じるのがミレイユ・ダルクというのも
あまりにもぴったりはまりすぎていて
画面を観ていると現実と虚構の世界の区別がつかなくなります。
また舞台となる冬のパリのロケ撮影による町並みの風景の美しさも素晴らしく
そこでコートを着たドロンさんの「歩く演技」もたっぷりと楽しめます。
まだまだドラマはラストまでドラマチックに展開していきますので、
ドロンさんのファンにとっては至福の期間が年末までしばらく続きます。
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『帰らざる夜明け』『個人生活』『未知の戦場』でドロンさんとコンビを組んだ
ピエール・グラニエ・ドフェール監督が昨日お亡くなりになったようです。
80歳だったとのことです。
また一人ドロンさんゆかりの映画人の悲しいお知らせとなりました。
http://www.radio-canada.ca/arts-spectacles/cinema/2007/11/17/001-deces-granier-deferre.asp
これまでフランス語盤DVDで推測しながら鑑賞していた部分が明らかになるにつれ
改めてこのドラマがよくできていることに感心させられています。
粋な台詞のやりとり、共演者たちとのうまく合った呼吸、
さらにドロンさんの見せるクールな刑事の演技の復活は
見事としか言いようがありません。
前作の『刑事物語』はもともと原作小説があるなかでの
ドロンさんのキャラクター設定だったわけですが、
今回は完全なオリジナル脚本で、
ドロンさんのイメージを忠実に再現しようとする
製作者たちの試みは非常に成功しています。
比較するのもどうかとは思いますが、
『刑事物語』の主人公ファビオ・モンタルは、
もともと生まれ故郷のマルセイユにしっかりと自身の生活基盤を築き上げ、
部下や友人たち人脈にも十分恵まれていた設定でした。
マルセイユの青い空と海の下、陽気な刑事であるファビオ・モンタルは
これはこれで魅力的な刑事像をドロンさんは作り上げていました。
一方の『フランク・リーヴァ』は潜入捜査官という宿命に人生を翻弄され
周りの人間との接触を一切断ち切ったまま故郷のパリに舞い戻ると言う
非常にドラマチックな設定をまず作り上げたことが
この脚本の第1の成功要因です。
ここに過去に愛しあった恋人との再会を絡め、
さらには潜入捜査中に知り合ってしまった別の恋人の悲しい最後や
その彼女との間にできた娘をその元恋人が育てていた事実など
複雑すぎて難しくわかりにくい設定ではありますが
演じているドロンさんの実人生に関連付けて考えていくと
全く違和感の無いものになってしまいます。
さらにその恋人を演じるのがミレイユ・ダルクというのも
あまりにもぴったりはまりすぎていて
画面を観ていると現実と虚構の世界の区別がつかなくなります。
また舞台となる冬のパリのロケ撮影による町並みの風景の美しさも素晴らしく
そこでコートを着たドロンさんの「歩く演技」もたっぷりと楽しめます。
まだまだドラマはラストまでドラマチックに展開していきますので、
ドロンさんのファンにとっては至福の期間が年末までしばらく続きます。
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『帰らざる夜明け』『個人生活』『未知の戦場』でドロンさんとコンビを組んだ
ピエール・グラニエ・ドフェール監督が昨日お亡くなりになったようです。
80歳だったとのことです。
また一人ドロンさんゆかりの映画人の悲しいお知らせとなりました。
http://www.radio-canada.ca/arts-spectacles/cinema/2007/11/17/001-deces-granier-deferre.asp
このドラマ、何つっても年末まで毎週楽しめるというのがとっても嬉しいです。チェイサーさんはDVD鑑賞済みとの事ですから、結末もご存じなワケですね…。アランくんはともかくとして(笑)、私のセドリックがどうなるのか、ドキドキしながら見守りたいと思います…。殉職とかしなきゃいいけど…。
ひと通り観終わってから記事にしようかなって
考えてます。テーマ、これでもかというぐらい
流れてますね。いい曲です。
ホントなかなか見どころ多い作品で
女優陣の頑張りが凄いし、セドリックいい芝居です!
このコンビ、観てて楽しませてくれます!!
ドフェール監督亡くなったんですか。
全く知りませんでした。ドロンとの作品は
どちらかと言えばシブめの作品ばかりでしたが
サルドの音楽はどれも絶品でしたね。
今回の『リーヴァ』のジュリエット 『未知の戦場』
のハーモニーと雰囲気被ります。
ストレートな文章ともども面白いです。
私は結末まで観ましたが意味不明な部分も多くあり
今回の字幕放映は実質初めて見るのと変わらないです。
次回は1週飛んで29日ですね。楽しみです。
最も印象に残る曲ではないかと思います。
作曲者は監督の息子さんのようです。
『未知の戦場』のハーモニーの悲惨なラストは
今でも私の頭の中でトラウマになっています。
でも見た目は確かに『リーヴァ』のジュリエットに似てますね。
お久しぶりです
私も『刑事フランク・リーヴァ』毎週楽しみに観ております
今週はお休みで残念でしたが・・・
チェイサー様は仏版のDVDをお持ちなので結末も知っておられるのですね
どうなるのか私はハラハラですが
wowowの番組表に6話の予告がちらっと書かれていましたが
見ない方が良かったかなと思ってます
でも、今後のリーヴァ刑事の活躍期待したいです
昨夜の段階ではTBが反映されてなかったので書きそびれましたが
TBさせていただきました(v_v)
放送を観ての簡単な感想しか書いてないので躊躇してましたが
ま、これが私の限界かと思っております
HPも開設されてから1年になるのですね。
動画の公開については私のスタンスは少し違うのですが、
いずれにしても大変お疲れ様です。
WOWOWの番組表、ちょっとネタバレ気味の解説でしたね。
鋭いAstay様のことですので、だいたいお察しがついたのではないでしょうか。
でも続きは私もとても楽しみです。
ドロンさんに対する熱い思いをこめたコメントをありがとうございました。
最近はこのブログの更新もまったくできていないにも拘らず、このようなコメントをいただきますと大変うれしいです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
部下の女性ジュリエットちゃんが可愛いくて、セドリックも格好良くて、上司がドロン様だなんて最高です。
手錠をかける側のドロン様!!素敵です。
皆様の文章が知性とユーモアがあり、楽しくて楽しくて、チェイサー様のサイトに出会えて感謝します。