LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

FABIO MONTALE アラン・ドロンの刑事物語(2)

2005-10-27 | THE 00'S CINEMA
本日放映の第3話のモンタルは、
政界汚職を記録した「セラノ文書」が原因で殺された親友の敵を討つまで、
頑なに警察への協力を拒んだ『チェイサー』の主人公グザヴィエ
を思い出させるキャラクターでした。

マチルダ・メイ扮する女性警部のモンタルを慕う気持ち、
部下の若い刑事たちのモンタルを守ろうとする熱意、
親友フォンフォンの友情から来る手厳しいモンタルへの忠告、
など全ての善意がモンタルという人物の人間的な魅力に起因するもので、
その主人公をアラン・ドロンという大スターが演じるからこそ、
それがリアリティを持って視聴者に伝わってきます。
本当に今のドロンの年齢にふさわしい良質な作品を残してくれたと思います。

アコースティック・ギターの奏でる叙情的な音楽はフランソワ・ド・ルーベ風であり、
サスペンスシーンのBGMはエンニオ・モリコーネ風、
エンド・タイトルはジョン・バリー風、
と正統派の映画音楽を堂々と聴かせてくれます。
担当をしているのは『LE LION』と同じSerge Perathoner & Jannick Top
のコンビです。
サントラCDは発売されていないのが残念ですが
フランス盤DVDには特典映像に録音風景が記されており
これも見ごたえがあります。

マチルダ・メイの息子トマに扮した子役はドロンの息子のアラン・ファビアンで、
自然な演技に好感が持てました。

これからもこの作品を何度も見直すことになりそうです。
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