LE REGARD D'ALAIN DELON

アラン・ドロンさんの魅力を探ります。

LE SAMOURAI

2007-03-14 | TRIVIA
『サムライ』クライテリオン盤DVDの特典映像に
「サムライ ジャン・ピエール・メルヴィルの映画人生」
の著者としてお馴染みのルイ・ノゲイラ氏の作品解説映像があります。

その中から、二通り撮影されたエンディングについてのコメントがありましたので、
その映像と合わせてご紹介します。

それによりますと、

“アラン・ドロン演じるジェフ・コステロが笑顔で撃たれて死ぬシーンは
メルヴィル監督がドロンへの仕返しの意味を込めてカットした”とのことです。

なぜなら
“ドロンはメルヴィル監督に別の作品において笑顔で死ぬシーンを撮影したこと
を一切言わなかったことにメルヴィルが我慢ならなかったからだ。”
とノゲイラ氏は解説しています。

ここで言われている「別の作品」とは『冒険者たち』のことであることは明白ですが、
どうも二人とも「大人げない」と言いましょうか、
「微笑ましい」と言いましょうか・・・

Comments (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Delon・Belmondo | TOP | アラン・ドロンの映画吹替史 ... »
最新の画像もっと見る

6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
サムライのドロンさん (おばさん2号)
2007-03-14 00:47:26
太陽がいっぱいのときのドロンさんもいい男にうつっていますが、私的には、サムライのドロンさんが、男前の最高潮と思います。

演技より、男前ぶりのが、気になります。
面食いなのです。
鳥も雄の方がきれい、ライオンも雄が立派でしょう?人間もその通りとかってに思っています。
返信する
サムライのドロンさん (チェイサー)
2007-03-14 23:21:46
この作品のドロンさんの演技は、
かなり日本的、歌舞伎的な演技を見せています。
また近々作品レビューで詳しく書くつもりです。
返信する
クライテリオン盤 (マサヤ)
2007-03-15 00:41:55
チェイサーさん、こんにちは。
先日私もHP内にブログをスタートしたのですが、ちょうどクライテリオン盤の『サムライ』を取り上げたところでした。
私のPC環境ではこのDVDが観られないので、こちらの情報は貴重です。
エンディングのエピソードはメルヴィルらしいですね(苦笑)。
返信する
クライテリオン盤 (チェイサー)
2007-03-15 01:10:46
マサヤ様、
ブログをブックマークに登録させていただいております。

先週パソコンを買い換えまして、
ここぞとばかりにこのDVDのキャプチャー画像を取りました。
また徐々にアップしていきます。

先日、NHKで『風林火山』の市川亀治郎氏が出演した生番組を観ました。
彼が歌舞伎の演技について解説しているのを聞いて
まさしく『サムライ』のドロンさんの演技を思い起こしました。
返信する
クライテリオン盤 (マサヤ)
2007-03-15 10:54:29
チェイサー様
ブックマークに登録していただきありがとうございます。
ブログとは名ばかりの未熟な内容なので恐縮です。

『サムライ』のドロン氏の演技が歌舞伎的とは面白いご指摘です。
当時メルヴィルもドロンもおそらく歌舞伎は観ていないはずですが、メルヴィルは日本映画は好きだったらしいので、それからの影響があったのかもしれません。
昔の日本映画には歌舞伎の影響が強いですからね。

ところで偶然ですが、亀治郎氏も今回の歌舞伎パリ公演に参加されます。
返信する
市川亀治郎 (チェイサー)
2007-03-17 11:02:57
マサヤ様

仰るように彼らが事前に歌舞伎を研究したことはないでしょうね。
ドロンさんの演技の中に彼が自然と身に付けていた
「日本的なもの」を監督が引き出したのか、
あるいはドロンさんが工夫して作り出した演技を
監督がそのまま承認したのであろうと思います。

市川亀治郎氏の出演番組を観て彼の聡明さに感心しました。
私が今最も注目している俳優さんです。
彼ならば10年後ぐらいに「寅さん」を演じることができると思っています。

よろしくお伝え下さい。

いよいよパリへご出発ですね。
どうぞお気をつけて行ってきてください。
ドロンさんの舞台鑑賞記も楽しみにしております。
返信する

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | TRIVIA