アラン・ドロンはチャールズ・ブロンソンとは既に『さらば友よ』で共演済みですが、
あの作品では明らかにブロンソンのキャラクターに魅力があり、
ドロンは13歳年上のブロンソンを立てた映画だったと思います。
しかし『レッド・サン』ではそういう一歩引いたところが全く無く、
ブロンソン相手にやりたい放題の悪役ぶりです。
三船敏郎とドロンが共演する場面はさほど多くはないのですが、
“日本の侍”と“フランスのサムライ”が対決する、という魅力的な図式は
正にドロンが敵役であればこそ実現するものです。
共演女優のウルスラ・アンドレスは、テレンス・ヤング監督と
『007ドクター・ノオ』以来のコンビ復活という話題が一般的です。
しかし私には当時私生活でジャン・ポール・ベルモンドのパートナーであった彼女が
ドロンの恋人役で、しかもブロンソンとの間で心が揺れ動くという役柄を演じることに
製作者の粋なお遊びというものを感じてしまいます。
ドロンは左利きの拳銃使いであるという設定を撮影現場で初めて知り、
猛練習の末に指に血豆を作りながらもマスターした、という有名な逸話がありますが、
この作品のあと『ビッグ・ガン』でも左利きの殺し屋のガンさばきを見せてくれます。
しかしこの作品では右でも撃つシーンはあり、両手使いの設定のようでした。
あの作品では明らかにブロンソンのキャラクターに魅力があり、
ドロンは13歳年上のブロンソンを立てた映画だったと思います。
しかし『レッド・サン』ではそういう一歩引いたところが全く無く、
ブロンソン相手にやりたい放題の悪役ぶりです。
三船敏郎とドロンが共演する場面はさほど多くはないのですが、
“日本の侍”と“フランスのサムライ”が対決する、という魅力的な図式は
正にドロンが敵役であればこそ実現するものです。
共演女優のウルスラ・アンドレスは、テレンス・ヤング監督と
『007ドクター・ノオ』以来のコンビ復活という話題が一般的です。
しかし私には当時私生活でジャン・ポール・ベルモンドのパートナーであった彼女が
ドロンの恋人役で、しかもブロンソンとの間で心が揺れ動くという役柄を演じることに
製作者の粋なお遊びというものを感じてしまいます。
ドロンは左利きの拳銃使いであるという設定を撮影現場で初めて知り、
猛練習の末に指に血豆を作りながらもマスターした、という有名な逸話がありますが、
この作品のあと『ビッグ・ガン』でも左利きの殺し屋のガンさばきを見せてくれます。
しかしこの作品では右でも撃つシーンはあり、両手使いの設定のようでした。